詠唱後置換効果
呪文を唱えた後の置き場所を墓地以外の場所に変更する置換効果。
多くは、チャージャー呪文等の呪文自身が持つ場合と呪文のコスト踏み倒しを行う能力のコスト踏み倒し後の処理として持つ。
ごく一部だが、クリーチャー等のエレメントが常在型能力としてこの能力を持つ場合もある。
ブレイン・チャージャー C 水文明 (4) |
呪文 |
カードを1枚引く。 |
チャージャー |
革命の鉄拳 R 火文明 (3) |
呪文 |
革命0トリガー:クリーチャーが自分を攻撃する時、自分のシールドが1枚もなければ、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。 |
自分の山札の上から4枚を表向きにし、その中から火のクリーチャーを1体選ぶ。そのクリーチャー以下のパワーを持つ相手のクリーチャーを1体破壊する。 |
この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに山札に加えてシャッフルする。 |
電磁魔天イエス・ザナドゥ SR 光/水/闇文明 (9) |
クリーチャー:エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド/サイバー・コマンド 11500 |
ブロッカー |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、または攻撃する時、「S・トリガー」を持つ呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに表向きのままシールド化する。 |
自分が呪文を唱えた時、それよりコストが小さい相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。 |
龍素記号wD サイクルペディア SR 水/闇文明 (5) |
クリーチャー:クリスタル・コマンド・ドラゴン/ダークロード 5000 |
ブロッカー |
ジャストダイバー |
このクリーチャーが出た時、コスト4以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。 |
自分の手札から呪文を唱えた時、その呪文を自分の墓地からもう1度、コストを支払わずに唱えてもよい。この能力は各ターン1度しか使えない。 |
自分の墓地から呪文を唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。 |
ルール
- その呪文自身が詠唱後置換効果を持っている場合、他の置換効果よりも優先してその詠唱後置換効果を適用しなければならない(609.8a)。
- 墓地から唱えた場合でも詠唱後置換効果は適用される。その結果、呪文の置き場所は墓地以外に変更される(409.2b)。
- 原則として、保留状態前後でゾーンの移動が発生しない場合、そのカードは「○○ゾーンに置かれた」扱いにはならない(409.2a)。ただし、詠唱後置換効果の場合に限り、墓地から唱えた場合でも「墓地に置くかわりに○○に置く」能力が解決される。
- 例:《Wave ウェイブ》のcipで墓地から《ケンザン・チャージャー》を唱えた場合、《ケンザン・チャージャー》は再度墓地に置かれる際、チャージャーによりかわりにマナゾーンに置かれる。
- そのほかのルールはほかの置換効果のルールと変わらない。
- テキスト上「呪文を唱えた時~」で始まることが多く、誘発型能力であるかのように書かれているが、《龍素記号wD サイクルペディア》や《SC龍飛→SC風流》などが持つ詠唱後置換効果は常在型能力である。常在型能力はバトルゾーンに出た直後から適用される。そのため、呪文Xを唱え、その効果によりこれらのクリーチャーをバトルゾーンに出した場合、呪文Xにはこれらのクリーチャーの持つ詠唱後置換効果が適用される。同様に、呪文Xを唱え、その効果によりこれらのクリーチャーがバトルゾーンから離れた場合、呪文Xにはこれらのクリーチャーの持つ詠唱後置換効果が適用されない。
裁定疑問点
- 609.8aでは「呪文の効果が自身の移動を置換する場合、それは他の置換効果よりも優先して適用されます。」と書かれているが、例示されているのはいずれも自分側のカードの置換効果に関する記載である。そのため、非ターン・プレイヤーが唱える場合にターン・プレイヤー側の置換効果も実質無効にできるかが不明確。
参考