龍素記号(りゅうそきごう)wD(ダブリューディー) サイクルペディア》

龍素記号wD サイクルペディア SR 水/闇文明 (5)
クリーチャー:クリスタル・コマンド・ドラゴン/ダークロード 5000
ブロッカー
ジャストダイバー
このクリーチャーが出た時、コスト4以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。
自分の手札から呪文を唱えた時、その呪文を自分の墓地からもう1度、コストを支払わずに唱えてもよい。この能力は各ターン1度しか使えない。
自分の墓地から呪文を唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。

DM22-EX1で登場した/クリスタル・コマンド・ドラゴン/ダークロード

クリーチャーとしてはジャストダイバーを持つパワー5000のブロッカー。まずcipコスト4以下の呪文墓地から唱える。次に自分の手札から呪文を唱えた際にそれを1回追加で唱える能力を持つ。
そして常在型能力により自分の墓地から唱えた呪文を強制山札の下に送る。

手札から唱えた呪文の威力が実質2倍になるため、猛烈なアドバンテージを稼ぐことができる。この手のシステムクリーチャーは出たターン中は何もせず隙を生んでしまうことが多かったが、cipで墓地の呪文を唱えることもできるため、とりあえず出すだけでも何らかの仕事をこなせる。cipで唱えられる呪文は4コスト以下限定だが、手札から唱えた呪文を連射する能力にはマナコストの制限がない。ジャストダイバーによって場持ちもよく、バトルゾーンに残り続ければ継続的に大きなアドバンテージを得られる。

《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》と同じ呪文連射能力だが、各ターンに1回という制限がある。あちらの活躍したようなサイクルデッキやループデッキを構築するには、《フォース・アゲイン》などで一度バトルゾーンから離して戻す一工夫が必要になる。
一方でコストが1軽く、より早期に着地させられてジャストダイバーでほぼ確実に次のターンから動き出せるのが大きな特長。《マナ・クライシス》などを使った簡単なロックの場合《ゴクガ・ロイザー》より適任だろう。

墓地から唱えた呪文を山札の下に送る能力は山札回復になるが、毎ターン呪文を唱える、増幅、山札の下に送る、という動きを繰り返していると墓地に呪文が溜まらない。《龍素記号Sr スペルサイクリカ》などの墓地利用カードと併用する際は注意。また、このクリーチャーのcip自体墓地に呪文がなければ使えない。

呪文増幅は相手ターン中でも誘発する。S・トリガー呪文を増幅できると防御力が上がるだろう。《超次元バサラ・ホール》はこのクリーチャーがいるとS・トリガーになるため相性が良い。

以上のような能力に加えてコスト5のコマンド・ドラゴンという優秀な種族を持っており、様々な恩恵を受けられる。革命チェンジ《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》封印外しが狙える他、《百鬼の邪王門》で踏み倒すことが可能。《SSS級天災 デッドダムド》《時空の禁断 レッドゾーンX》での除去に繋げることもできる。他にも《S級宇宙 アダムスキー》侵略すればそのままフィニッシャーになるのも長所。

フィニッシャーへの中継ぎも行える、優秀なシステムクリーチャーとして活躍できるだろう。

ルール

  • チャージャーなど、唱えた呪文自身が自己置換効果を持つ場合、その呪文以外が発生源となる置換効果より優先的に適用される(総合ルール609.8a)ので、このカードの能力で山札の下へは送られない。
  • 5つ目の能力は、呪文を唱え終わって、今まさに唱えた後に墓地に置こうとしている瞬間に置換効果を生成する常在型能力である。
    墓地から唱えた呪文の能力でこのクリーチャーが踏み倒された場合、最後の能力が適用され、唱えたその呪文は墓地に行く代わりに山札の下に置かれる。
    逆に、墓地から唱えた呪文の能力でこのクリーチャーがバトルゾーンを離れた場合、最後の能力が適用されなくなり、唱えたその呪文は再度墓地に置かれる。(参考)
    • 呪文を唱えたのが自分か相手かは問わないため、相手のカード効果で自分の墓地から呪文が唱えられた場合でも、その呪文は山札の下に送られる。

他のカード・デッキとの相性

環境において

登場早々【青黒緑ハンデス有象夢造】に採用されるに至った。
当初そのデッキでは《生命と大地と轟破の決断》といったグッドスタッフ枠との選択となっていた。

程無くして【青黒赤緑邪王門】でも結果を残した。《蒼き団長 ドギラゴン剣》で呼び出せば単体除去G・ストライク無効のダイレクトアタック要員としても役立ち、ここに《「本日のラッキーナンバー!」》が加わればほぼ勝ったようなものである。このクリーチャーで増幅させたいがために《ドンドン吸い込むナウ》を5枚目以降の《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》として同時採用するケースも見られるようになった。このカードとのシナジーも然ることながら、単純に《黒神龍ブライゼナーガ》暴発できるカードの水増しとして《ドンドン吸い込むナウ》は採用された感がある。

DM22-BD1期のあるアドバンスのチャンピオンシップでは、【5色コントロール】ベースの【5色サイクルペディアランデス】が準優勝し、他には同大会で《マナ・クライシス》《星空に浮かぶニンギョ》《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》を投入した【ダークネスコントロール】ベースの【青黒緑サイクルペディアランデス】が4位入賞した。

2022年11月の終わり頃には、【青黒赤緑邪王門】において《水晶の記録 ゼノシャーク/クリスタル・メモリー》《ディメンジョン・ゲート》互換と同時採用するケースが目立つようになった。環境が多様化したため、その場その場に応じたカードを狙って回収できるその種のサーチの需要が高まり、呪文を再利用・増幅できるこちらと組むに至ったと見られる。

DM22-BD1末期の【青黒緑有象夢造】においては4枚積みするほどの汎用性を持たない他のカードの枠を削るなどレシピが洗練された結果、《特攻人形ジェニー》を3枚積みから4枚積みする型が流行。これには《龍素記号wD サイクルペディア》《有象夢造》を繰り返し唱えることができ、疑似《スケルトン・バイス》として使う余裕があるというのもある。

DMGP2022』成績上位者とDMPランキング2022年下期上位者合計32人を対象とした「DM最強位決定戦」(アドバンス&オリジナル)では、【青黒緑クイーンサイクル】がオリジナルで3位入賞して話題になった。デッキの基盤そのものは【青黒緑デッドダムド】に近いが、《SSS級天災 デッドダムド》《CRYMAX ジャオウガ》を全抜きして《マナ・クライシス》《ブレイン・スラッシュ》を搭載しており、《クイーン・アマテラス》に寄せた構築となっている。

DM23-BD2DM23-BD3期時点では既に相性の良かったデッキが続々環境から退いており、【白青黒ハンデス】で偶に入賞報告がされる程度となっており、後は少数【青黒赤緑邪王門】が残っているぐらいか。それまで自身が入っていた枠をより汎用性の高い《アーテル・ゴルギーニ》に奪われるようになったのも大きい。

アニメにおいて

その他

  • 漫画『デュエル・マスターズ SAGA』に出てくる《龍素記号iQ サイクロペディア》をイメージしているとのこと。[2]
    作中での彼の登場シーンは1話のみであり、コミックス販売サイトの試し読み機能で全て読める。
    • ただ、カードイラストはほぼ100%《龍素記号Sr スペルサイクリカ》に由来しており、《サイクロペディア》の要素は全くと言っていいほど見られない(そもそも似てはいるが)。
      フレーバーテキストについての言及であるため、イラストではなく口調や性格を指しての発言だろうか。
  • 当wikiでは実用上半角とするが、実際のカード名では「w」が全角である。
    • 理由は定かではないが、「ダブリュー」の振り仮名に対し半角では小さすぎて不格好なために全角にしたという説や、インターネットスラングの「単芝」が由来である説、あるいは単純に日本語キーボード入力で無変換のままにした(誤植である)という説が考えられる。
  • DM23-RP3版では、ドレス風の軽やかな衣装を着た銀髪赤紫眼の少女キャラクターが描かれている。元の《サイクルペディア》由来か、左眼のみ十字の光がある。
  • 5つ目の能力は再録の度にテキストが変更されている。初収録時「(前略)呪文を唱えた時、唱えた後で、…」と誘発型能力かのようなテキストだったのを是正しようとしたのが原因と思われる。ルールの欄の通り、扱いは常在型能力である。
    • DM22-EX1
      自分の墓地から呪文を唱えた時、唱えた後で、墓地のかわりに山札の下に置く。
       
      「唱えた時、唱えた後で、」と、誘発型能力を思わせるテキストになっている。
    • DM23-EX1
      自分の墓地から呪文を唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。
       
      「唱えた時」の一節がなくなり、常在型能力であること(誘発型能力では無いこと)が明確化された。
    • DM23-RP3
      自分の墓地から呪文を唱えた後、その呪文を、墓地のかわりに山札の下に置く。
       
      墓地から唱えた呪文を山札の下に置く事が強調された。
    • DM23-EX2
      自分の墓地から呪文を唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。
       
      2代目と全く同じ。

関連カード

収録セット

参考


公式Q&A

  • 4つ目の能力について

Q.《龍素記号wD サイクルペディア》の「自分の手札から呪文を唱えた時」の能力には「各ターン1度しか使えない」と書かれていますが、自分の《龍素記号wD サイクルペディア》が2体いる場合は、それぞれ能力を1度ずつ使えますか?
A.はい、1体につき1度使えます。ただし、《龍素記号wD サイクルペディア》自身の置換効果で墓地から唱えた呪文は山札の下に置かれてしまうため、1つの呪文に対して《龍素記号wD サイクルペディア》の「自分の手札から呪文を唱えた時」の能力を2回適用することはできません。
引用元(2022.10.28)

  • 5つ目の能力について

Q.《龍素記号wD サイクルペディア》の「出た時」の能力で、墓地から《ブレイン・Re:チャージャー》を唱えました。唱えた後、《龍素記号wD サイクルペディア》の置換効果と「チャージャー」の置換効果が同時に条件を満たしますが、山札の下に置くかマナゾーンに置くかは自分が選べますか?
A.いいえ、この場合、《ブレイン・Re:チャージャー》は必ずマナゾーンに置く必要があります。呪文の効果が自身の移動を置換する場合、それは他の置換効果より優先して適用されます。

+  総合ルール 609.8a

引用元(2022.10.28)

Q.《龍素記号wD サイクルペディア》の「出た時」の能力で墓地から《蝕王の晩餐》を唱えて、《龍素記号wD サイクルペディア》を破壊しました。唱えた《蝕王の晩餐》は破壊した《龍素記号wD サイクルペディア》の能力で、山札の下に置かれますか?
類似例:《卍 新世壊 卍》《ブロッケン・ヴォーン》
A.いいえ、墓地に残ります。《龍素記号wD サイクルペディア》の5つ目の能力は置換効果ですので、《蝕王の晩餐》を唱えた後、墓地に置こうとした際に適用されます。《蝕王の晩餐》を唱え終えたタイミングで《龍素記号wD サイクルペディア》はバトルゾーンにいませんので、置換効果は適用されません。

+  総合ルール 604.2

引用元(2023.4.10)

Q.自分の《龍素記号wD サイクルペディア》がバトルゾーンにいる状況です。
自分の《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》の「出た時」の能力で、自分の墓地にある呪文を2枚選びました。
《龍素記号wD サイクルペディア》の置換効果がありますが、1枚目の呪文を唱えた後、2枚目の呪文を唱える前に1枚目の呪文を山札の下に置くことになりますか?
A.はい、1枚目に唱えた呪文を山札の下に置いてから、2枚目の呪文を唱えます。
《サイバー・K・ウォズレック》の能力で唱えた呪文は、本来であれば2枚唱えてからまとめて山札の下に置きますが、1枚唱え終えるたびに《龍素記号wD サイクルペディア》の置換効果が適用されるため、1枚ずつ山札の下に置くことになります。
引用元(2023.6.23)