《キャディ・ビートル》
DM22-RP1で登場した自然のジャイアント・インセクト。 《獣軍隊 ヤドック》に似た着地置換効果を放つ。あちらと異なり効果の期間が相手のターン中のみになっており、S・トリガーなどの封殺には使えず、コマンドを持たない。その代わり、コストは2と申し分ない軽さで、相手の早出しに間に合わせたい高速環境ならこちらが後攻でも最速パターンの《我我我ガイアール・ブランド》や《轟く侵略 レッドゾーン》に間に合う点は非常に優秀。 パワーは全ての火力に引っかかる1000と低く、卑近な例では、《霊峰 メテオザ-1》の2000火力はもちろん、《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》の左上封印外しによる1111火力も対象。 しかし、破壊しようものなら破壊置換効果によってマナブーストしてしまうため、さっさとこのクリーチャーをどかして踏み倒しをしたい相手にとっては中々嫌らしい。 着地すら許さないコスト踏み倒しメタというだけでも強力だが、破壊除去に対しては《シャーマン・ブロッコリー》と同性能になるとかなりのコストパフォーマンスである。 破壊されてもマナブーストできる軽量コスト踏み倒しメタということで、【青黒緑デッドダムド】系統や【青黒緑ハンデス有象夢造】、【青黒緑ゲンムエンペラー】に適している。要するに《ベイB セガーレ》が入るデッキなら大体何でもこれも入ると言って良い。ただし、【赤緑“逆悪襲”ブランド】に採用することを考えた場合、カウンター封じには使えないことが引っ掛かる。 環境において登場早々期待に違わず【青黒緑ハンデス有象夢造】、【赤緑“逆悪襲”ブランド】、【青黒緑ゲンムエンペラー】など自然のメタクリーチャーと相性の良いデッキ全般で利用されるようになった。 当初は4枚積みの構築がざらであったが、徐々に除去されやすい点が浮き彫りになったことで一部または全部を他のコスト踏み倒しメタと入れ替えるケースが目立つようになった。破壊置換効果が逆に仇となって《有象夢造》で復帰できないのも大きい。 2022年12月頃からアドバンスの【緑単オービーメイカー】に2枚程度挿されるケースが目立つようになった。《ベイB セガーレ》をマナブーストと考え、その水増しとして採用したものと見られる。 だが徐々に【絶望神サガループ】が増加するにつれて、そちらに腐りやすいこのカードは採用数を減らしていった。 それでも《飛翔龍 5000VT》が登場した影響で、2023年8月に入った頃からその対策として需要を取り戻した。 しばらくすると需要が衰えたが、DM23-EX2発売1週間後辺りには【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】ミラーマッチや【青赤マジック】、【青黒魔導具】に刺さりが良いということで採用率が回復。 流石に【青赤マジック】は《キャディ・ビートル》が苦しいと分かれば《Napo獅子-Vi無粋/♪オレの歌 聞けよ聞かなきゃ 殴り合い》を採用して《キャディ・ビートル》にメタを張るなど、デッキレシピの洗練も進んでいる。 『全国大会2023』の予選のアドバンス使用デッキとしてこれを入れた【黒緑アビスロイヤル】が確認され、以降アドバンスの【黒緑アビスロイヤル】のパーツとして流行。 DMGP2024-1st(アドバンス)の3位の【青黒緑DOOM墓地ソース】では4枚採用。 DM24-BD1・DM24-BD2期時点では《飛翔龍 5000VT》や《∞龍 ゲンムエンペラー》といったようなウィニー基盤にとっての天敵には依然有効だが、通常のコスト踏み倒しが盛んな環境でコスト踏み倒しメタへのマークが厳しくなりつつある中では遥かに除去に強い《異端流し オニカマス》が優先される。【白赤緑ドリームメイト】系統のようにこれが刺さりにくい横展開系ビートダウンも台頭しており、【白黒赤ファイアー・バード】もこのカードがそれなりに刺さりはするがある程度まともに動けるため向かい風。 その他
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