着地置換効果
置換効果の1つ。「バトルゾーンに出るかわりに」別のゾーンに送る効果の俗称。
初出はDM-26の《聖鎧亜キング・アルカディアス》。コスト踏み倒しメタとしては事実上《獣軍隊 ヤドック》が史上初。
聖鎧亜キング・アルカディアス SR 光/闇文明 (7) |
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/ロスト・クルセイダー 9000 |
進化−自分の多色クリーチャー1体の上に置く。 |
W・ブレイカー |
相手は、多色以外のクリーチャーがバトルゾーンに出る時、かわりに墓地に置かれる。 |
※プレミアム殿堂 |
「修羅」の頂 VAN・ベートーベン SR 無色 (11) |
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン/ゼニス 14000 |
T・ブレイカー |
このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーをすべて持ち主の手札に戻す。 |
相手がコマンドまたはドラゴンをバトルゾーンに出す時、相手はそのクリーチャーをバトルゾーンに出すかわりに墓地に置く。 |
エターナル・Ω(このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに手札に戻す) |
悪魔神バロム・クエイク P 闇/自然文明 (10) |
進化クリーチャー:デーモン・コマンド 13000 |
マナ進化:デーモン・コマンドを1体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。 |
T・ブレイカー |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、デーモン・コマンド以外のクリーチャーをすべて破壊する。 |
相手のクリーチャーがコストを支払わずにバトルゾーンに出る時、相手はそのクリーチャーをバトルゾーンに置くかわりに自身のマナゾーンに置く。 |
対象となるクリーチャーは実質バトルゾーンに出すことができなくなる。
召喚のみならず、コスト踏み倒しで出すこともできなくなる。
この効果の対象となっているカードがこれを掻い潜るわずかな方法は、退化や後述の置換効果で出すなどだが、本来なら普通に使えるクリーチャーをそれらの方法で出すようにデッキを組むのは実践的ではないため、効果の対象外のカードを使うか、その効果を発生させているカードを除去するのが現実的。
回避する方法がある点では「出せない」ロック効果に劣るものの、実戦ではほとんど気にならない差であり、基本的には同等に強力な効果とされる。
また、《父なる大地》あたりで相手に着地置換効果の範囲内のクリーチャーを無理やり出させる効果と組ませれば、単に出せないで不発に終わるよりもリソースを多く奪えると、部分的に「出せない」ロックを上回る点も。
ルール
- 手札からバトルゾーンに出そうとしたクリーチャーが、着地置換効果によって墓地に置かれた場合、それは手札から「捨てた」扱いにはならない。
- クリーチャーをリアニメイトしようとしたが、着地置換効果によって墓地に置かれる場合、そのクリーチャーは墓地から離れずにとどまったままの状態になる。そのため、《一なる部隊 イワシン》のような「どこからでも墓地に置かれた時」の能力はトリガーしない。
- 過去には、クリーチャーを墓地から召喚しようとした際に、そのクリーチャーは1度墓地を離れ、どこでもないゾーンを経由して再び墓地に置かれるため、「どこからでも墓地に置かれた時」の能力がトリガーする裁定だった。今は「どこでもないゾーン」が廃止され、保留状態のルールが制定されたため、この裁定も消滅した。
- 通常の進化クリーチャーをバトルゾーンに出そうとして、着地置換効果によってバトルゾーン以外の場所に置かれる際、その進化元にしようとしていたクリーチャーはバトルゾーンに残る。これは、バトルゾーンに出して、そのクリーチャーに重なる前に着地置換効果の影響を受けるため。
- 一方で、マナ進化、墓地進化などのテキストに、重ねつつバトルゾーンに出す。とある進化クリーチャーは、出す際に選択した進化元も着地置換効果の影響を受ける。これは、バトルゾーンに出る前に既に進化元のカードが重なっており、1番上の進化クリーチャーの移動先に進化元も移動するようになるため。
- 着地置換効果の対象外のクリーチャーを墓地進化、マナ進化などでバトルゾーンに出す際に、進化元に着地置換効果の対象となるクリーチャーを選んだ場合、問題なく進化してバトルゾーンに出せる。これは、墓地進化、マナ進化によって進化元になったクリーチャーは、バトルゾーンに出た扱いにはならないという裁定から。
- 逆に着地置換効果の対象となっている墓地進化、マナ進化などを持つクリーチャーをバトルゾーンに出す時、進化元が着地置換効果の対象外のクリーチャーでも、進化してバトルゾーンに出そうとしてクリーチャーは置換されて指定のゾーンに置かれる。この際、進化元に選んだクリーチャーも指定のゾーンに置かれるのは先述した通りである。
- 《龍覇 ザ=デッドマン》等、コストの支払いを別のものに置き換えて召喚する効果の場合、召喚する事自体は置換効果の影響がないため、この着地置換効果に引っかかる裁定となっている。(事務局確認日:2016/08/19)
- バトルゾーンではない特定のゾーンにいる時は着地置換効果の対象外だが、バトルゾーンにいると着地置換効果の対象となるクリーチャーが、そのゾーンからバトルゾーンに出る時は、着地置換効果は発生しない。
- 逆に、バトルゾーンでは着地置換効果の対象外だが、バトルゾーン以外で着地置換効果の対象となるクリーチャーが、そのゾーンからバトルゾーンに出る時は着地置換効果が発生してしまう。
- 入れ替えを妨害する効果にあたるため、革命チェンジやJチェンジなどに関してはこの着地置換効果が存在するだけで失敗し、入れ替え自体が発生しない。そのため攻撃クリーチャーが場を離れることはなく、チェンジ対象が他のゾーンに移動することもない。
早見表
防げる使用宣言能力
解決時に防げる着地を防げる能力
| S・トリガーなど召喚が伴う能力 | 侵略など召喚を伴わないもの |
召喚ロック | 〇 | × |
出せない | 〇 | 〇 |
着地置換効果 | 〇 | 〇 |
参考
公式Q&A
Q.自分のマナゾーンにカードが8枚あり、相手の《ベイB セガーレ》がバトルゾーンにいる状況です。自分の《八頭竜 ACE-Yamata/神秘の宝剣》の「バトルに勝った時」の能力で、自分はコストが8である《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》をマナゾーンからバトルゾーンに出せますか?
A.いいえ、バトルゾーンに出せません。《ベイB セガーレ》の置換効果により《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》は自分のマナゾーンにとどまり、《ベイB セガーレ》は自身の効果で相手のマナゾーンに置かれます。
効果によってマナゾーンからバトルゾーンに出そうとしているカードは、マナゾーンにあるカードの枚数としては数えません。マナゾーンのカードが7枚の状態で《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》を出そうとしていることになり、《ベイB セガーレ》の置換効果が適用されます。
引用元(2021.11.19)
Q.自分の闇のクリーチャーとタマシードがバトルゾーンに1つもない状況です。
《深淵の支配者 ジャシン》をバトルゾーンに出す際、相手の《龍世界 ドラゴ大王》の「ドラゴンではないクリーチャーが出る時」の置換効果や《アルカディアス・モモキング》の「各ターン、はじめて出る相手のクリーチャーは、タップして出る。」は適用されますか?
A.はい、適用されます。《深淵の支配者 ジャシン》はバトルゾーン以外ではタマシードでありクリーチャーですので、バトルゾーンに闇のクリーチャーや闇のタマシードがない状況でも、クリーチャーを出すことを置換する効果や、クリーチャーに対する状態定義効果が適用されます。
引用元(2022.9.9)
Q.相手の 《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》がいる状況で自分は《絶望神サガ》Aを出し、「出た時」の能力でカードを1枚引き、手札を1枚捨てました。その後、墓地にある《絶望神サガ》Bを出そうとした際、《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》の置換効果によってかわりに墓地に残ったのですが、この場合でも《絶望神サガ》Aは破壊されますか?
A.はい、破壊されます。出そうとしたクリーチャーが結果的に出なかった場合でも、「そうしたら」以降の効果は解決されます。
引用元(2023.3.17)
Q.自分の《「祝」の頂 ウェディング》と相手の《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》がバトルゾーンにいる状況です。
自分の《「祝」の頂 ウェディング》が攻撃する時、手札の《「心」の頂天 プロフェシー》の「革命チェンジ」を宣言しました。
入れ替えの際、《「祝」の頂 ウェディング》の「エターナル・Ω」を先に適用すれば《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》の置換効果「相手のターン中に、相手のクリーチャーが召喚以外の方法で出る時」が適用されず、手札の《「心」の頂天 プロフェシー》と入れ替えられますか?
A.いいえ、入れ替えられません。「革命チェンジ」は失敗し、《「心」の頂天 プロフェシー》は手札にとどまり、《「祝」の頂 ウェディング》が攻撃を継続します。
「エターナル・Ω」は《「祝」の頂 ウェディング》が離れる時に適用される置換効果で、《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》の置換効果は《「心」の頂天 プロフェシー》が出る時適用される置換効果ですので、この2つはどちらも適用されます。
《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》の置換効果によって入れ替えは実行されず、「革命チェンジ」は失敗します。
引用元(2023.12.15)
かつては、マナゾーンを離れてからバトルゾーンに出るまでの間に一旦単色に戻るため、着地置換効果が発生してしまう裁定だった。