【絶望神サガループ】

《絶望神サガ》2枚で無限に墓地肥やしが可能になるコンボを利用した、【墓地ソース】系即死コンボデッキ。
アビス・レボリューション環境アビス・レボリューション環境 (オリジナル)の両方で使用された。

《絶望神サガ》が2023年8月11日付で殿堂入りしたため、以下の記述はほぼ全ての前提が崩壊する。リペアする場合はリアニメイト解決される前に、cipを使った《サガ》をバトルゾーンから墓地に移動させておくことが必要となった。

絶望神サガ R 水/闇文明 (3)
クリーチャー:ゴッド/オリジン 3000
このクリーチャーが出た時、または自分のターンのはじめに、カードを1枚引き、自分の手札を1枚捨てる。その後、自分の墓地にクリーチャーが3体以上あれば、コスト5以下のゴッドまたはコスト5以下のオリジンを1体、自分の墓地から出してもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。
※殿堂入り

主要カード

《絶望神サガ》コンセプト 墓地肥やしの要

共通候補カード

カード名役割
《蒼狼の大王 イザナギテラス》拡張性の高いオリジン。《絶望神サガ》から出して手札補充呪文詠唱
《冥界の不死帝 ブルース/「迷いはない。俺の成すことは決まった」》《イザナギテラス》採用時に特に役に立つカード。使い方は以下を参照
《一なる部隊 イワシン》墓地に落ちると手札交換。《DOOM》型ではメテオバーンで出た《シャコガイル》のフィニッシュを補助する
《デビル・ドレーン》これ自体が盾落ちしなければ、《イザナギテラス》で唱えて盾落ち完全解消
《死神覇王 XENARCH》ディスカードに反応して手札に戻ってくる
《ドアノッカ=ノアドッカ/「…開けるか?」》メタ処理兼速攻対策
《邪神M・ロマノフ》マナゾーンに置いた呪文をそのまま使え、おまけにMデッキ進化墓地肥やしもできる

無限墓地肥やし手札交換後のフィニッシュ札

カード名役割
《超神星DOOM・ドラゲリオン》11体以上を使った超無限墓地進化で召喚コストが1になり、メテオバーンで墓地からコスト指定なしに非進化を出せる
以下は《DOOM》から出す大型フィニッシャー
《水上第九院 シャコガイル》《イワシン》とセットでほぼタイムラグなしにエクストラウィン
《禁断竜王 Vol-Val-8》《絶望神サガ》の自壊ループで確実に追加ターン条件を満たしている
《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》【カリヤドネループ】する
《龍素記号wD サイクルペディア》《蒼狼の大王 イザナギテラス》から開始する。詳細は下記
《蝕王の晩餐》
《百発人形マグナム》《絶望神》殿堂入り後のリペアパーツ
《冥界の不死帝 ブルース/「迷いはない。俺の成すことは決まった」》について

コスト3以下の呪文であるため、《蒼狼の大王 イザナギテラス》で唱えることができる。

無限墓地肥やしループの最中、《「迷いはない。俺の成すことは決まった」》があれば、《絶望神サガ》ではなく《蒼狼の大王 イザナギテラス》を挟むこともできる。
《イザナギテラス》のcipで手札の質を上げ山札の下4枚を把握しつつ、《「迷いはない。俺の成すことは決まった」》《絶望神サガ》リアニメイトすることで、無限墓地肥やし状態に即座に復帰できる。

S・トリガーで相手ターン中に《絶望神サガ》のループを開始することもできる。《サガ》→《イザナギテラス》→《サガ》→の繰り返しで、パワー3000のブロッカーが最大4体並ぶ。

共通の動き方

《絶望神サガ》をバトルゾーンに出した時、その能力による手札交換が完了した時点で、もう一枚の《絶望神サガ》を含むクリーチャー3体以上が墓地にあればループが成立。無限に墓地肥やしが可能となる。

残ったアンタップ状態の1マナがないなら後述する方法でマナ回復を行い、アンタップマナが残っているならそのまま《超神星DOOM・ドラゲリオン》を[闇(1)]‬で召喚する。

《百発人形マグナム》を出しておけば、《サガ》がコスト踏み倒しで出るとそれを破壊できるため、1枚でループが可能。

【青黒サガ】

最も基本的な青黒2色型。

2文明に絞ることができるため、キーパーツである《絶望神サガ》を1コストで手札に引き込む《ロスト・ウォーターゲイト》《ゴッド・シグナル》の採用枠を捻出できる。
これらのサーチを駆使し、最速で《絶望神サガ》ループを決めることを主軸にしている。

実際のデッキレシピでは、使えば必ず手札が1枚減るコスト1のサーチ札は入らないことが多い。

候補カード

マナ回復

最速の場合、《絶望神サガ》の召喚でマナを使い切ってしまうが、その問題を解決するため以下のカードで《サガ》召喚ターンに《超神星DOOM・ドラゲリオン》を召喚できるようにする。

カード名役割
《黙示賢者ソルハバキ》オリジン。《絶望神サガ》から出してマナ回復
以下は《イザナギテラス》から唱える呪文
《セイレーン・コンチェルト》水の呪文で、アンタップマナ生成
《終断γ ドルブロ/ボーンおどり・チャージャー》気持ち程度の防御札になる闇単色チャージャー
《スラッシュ・チャージャー》見て墓地肥やししつつ残りを戻すため、山札のボトムを固定できる
《コダマダンス・チャージャー》シールドゾーンから1枚補給でき、運次第では盾落ちケアにも使える

初動

カード名役割
《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》クリーチャーを2体墓地に落とせるツインパクト呪文
《龍装者“JET”レミング/ローレンツ・タイフーン》役割は上に同じ 水単色呪文として唱えるか、手札交換で捨てるかすれば、
多色カードのチャージ時タップインの弱点をごまかせる
《ブラッディ・タイフーン》クリーチャーではないが、手札を減らさない墓地肥やしかつ、クリーチャーを2体落とすことができれば
最速3ターン目起動の可能性もある
《ロスト・ウォーターゲイト》3ターンキルに全力を注ぐ場合に採用
4ターン目に1マナでトップ固定し、残り3マナでサガループを開始する運用もある
《ゴッド・シグナル》
《新世界王の破壊》多色事故が不安なら 《ウォーターゲイト》で引き込めるアンタップマナ
どちらかといえば3ターンキル特化型に求められる札
《戦略のD・H アツト》墓地に送るカードを選びやすいが、手札の総枚数が1枚消費される
《【問2】ノロン⤴》
《戯具 ドゥゲンダ》

防御札

カード名役割
《龍頭星雲人/零誕祭》サブフィニッシャー/防御札、コスト踏み倒しメタ除去
《アクア・バースター》自壊して1バウンスを放つオリジン防御札。自壊するので墓地肥やしにもなる
《終末の時計 ザ・クロック》青黒基盤と好相性の防御札。《「俺の成すことは決まった」》や《ヴァイモデル》でも呼び出せる
《戯具 ヴァイモデル》コスト踏み倒しS・トリガーとして
《魔弾ルナンド・ストライク》墓地肥やし兼コスト踏み倒しメタ除去、防御札
《九番目の旧王》もっぱら速度で競る【我我我ブランド】【赤緑“逆悪襲”ブランド】対策
《B.F.F. モーメント》手札の枚数以下の相手クリーチャーを全てバウンスキャントリップ付き
《テック団の波壊Go!》相手のコスト5以下のカードを全てバウンスか、コスト6以上のクリーチャー1体を破壊する
《秩序の意志》S・バック。相手1体を封印
《邪招待》相手のコスト4以下のエレメント山札下送り

その他

カード名役割
《「敬虔なる警官」》コスト踏み倒しメタ除去
《斬隠蒼頭龍バイケン》《「俺の成すことは決まった」》や《ヴァイモデル》で相手ターン中にサガループしたら出せる
《漆黒の深淵 ジャシン帝》タマシードも破壊できる
《凶鬼98号 ガシャゴン/堕呪 ブラッドゥ》出されると厳しい《ガル・ラガンザーク》を、出されてしまう前に出す条件を潰す目的などに
《蒼神龍ヴェール・バビロニア》墓地リセットに対抗できるオリジン
《飛翔龍 5000VT》場のクリーチャーの数だけ軽減されるジャストダイバーT・ブレイカー
cipで相手のパワー5000以下を全てバウンス出せないロックをかける

このデッキの回し方

3ターンキルの手順は以下の通り。

  1. 2ターン目までに《戦略のD・H アツト》《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》などで墓地にクリーチャーを2体落とす。
  2. 《絶望神サガ》に記載されたループ手順で、3ターン目に召喚した《絶望神サガ》のcipで無限墓地肥やしを開始する。
  3. 手札交換で、手札に《超神星DOOM・ドラゲリオン》、墓地に《黙示賢者ソルハバキ》を確保しつつ、山札を残り1枚になるまで削る。《ソルハバキ》で回収できるので《DOOM》はマナゾーンでも可。
  4. 《絶望神サガ》の効果で《ソルハバキ》を出し、闇のアンタップマナを生成。1マナで《一なる部隊 イワシン》進化元に《DOOM》を召喚。
  5. メテオバーンで《イワシン》を墓地に置き、《水上第九院 シャコガイル》を出す。《イワシン》解決時に《シャコガイル》が誘発し、エクストラウィン

一見要求値は高いが、サガループさえ決まれば残りのパーツは無限手札交換でほぼ確実に回収可能。

アンタップマナの生成は、山札残り数枚で止めて《蒼狼の大王 イザナギテラス》を踏み倒し、残り山札から1枚を手札に加えてから闇単色チャージャー《セイレーン・コンチェルト》を唱える方法でも良い。この際、《イザナギテラス》での手札補充および唱える呪文で行う山札からのカード移動を加味して残り1枚になるよう調整すること。

長所

最速でループが成功すれば3ターンでフィニッシュが可能。山札を限界まで掘るため、盾落ちさえなければフィニッシャーが引けずに動けないということも起きない。
また、墓地リセットを食らっても、5マナまで貯めれば一気に《絶望神サガ》にアクセスできる。

相手がコスト2以下の対策札を引けていない手札事故が起こったら、デッキタイプの有効札が使われる前に決着をつけることができる場合もある。

ある程度まとまった打点のクリーチャーを一定数採用しているので、ループできない場合も最低限ワンショットプランやビートダウンプランを取れる。

短所

《絶望神サガ》の最速着地に多大なリソースを割いているため、コスト踏み倒しメタを出されると一歩後手に回る。
ある程度は《爆撃男》《「敬虔なる警官」》で対処もできるが、コスト3以上やパワー3000以上のカードを出されると対処に手間取りがち。
また、フィールドタマシード相手にはループパーツの片手間に出せないカード指定除去を強いられるため、そういったカードへの対処は非常に困難。

軽量墓地リセット《堕呪 ブラッドゥ》と、場持ちの良いコスト踏み倒しメタの《ガル・ラガンザーク》が使える【青魔導具】はかなり危険な相手。
特に《ガル・ラガンザーク》はコスト8・パワー9000、呪文アンタッチャブルであるため対処が非常に難しい。非呪文で除去するカードでも、《龍装鬼 オブザ08号》《漆黒の深淵 ジャシン帝》など、自身の墓地の枚数を要求するものだと《堕呪 ブラッドゥ》で墓地が返されてしまうので安定しない。

また、【絶望神サガループ】側が《ロスト・ウォーターゲイト》などで早期にデッキタイプを明かしてしまうと、コスト踏み倒しメタの着地を最優先されてしまうのも辛い。仮に【サガループ】が先攻を取れたとしても後攻2ターン目に《堕呪 ブラッドゥ》を打たれると簡単に先攻アドバンテージが覆ってしまう。

【青黒タッチ赤サガ】

メタカードへの対処のため、除去手段の多い火文明をタッチした【青黒サガ】。
ミラーマッチに有利を取れる《反逆龍 5000typeR/無法頂上会談》も採用することがある。
ここでは【青黒サガ】基盤でそこに火のメタカードを足しただけの型について扱い、《蝕王の晩餐》でループを行う型については後述する。

カード名役割
《疾封怒闘 キューブリック》墓地に置けば条件付きでバウンス効果を使える 《ガル・ラガン》を一時撤退させることができる
《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》コスト2のカード指定除去
《反逆龍 5000typeR/無法頂上会談》墓地の枚数だけコスト軽減するフィニッシャー/手札交換
《暴走龍 5000GT》赤単色マナかつ、《typeR》と違う範囲をロックしつつ殴れる
《龍装者“JET”レミング/ローレンツ・タイフーン》青黒とは違い、マナチャージに使っても赤マナとして利用できる。あまりにメタカードが多い環境ではクリーチャー面を足掻きとして召喚する場合も
《イデア・パラドックス》汎用性の高い除去
《百鬼の邪王門》鬼エンドによって突然《サガ》や《スーパーヒーロー》を展開できる
《新世界王の創造》疑似アンタップインする火+水持ち多色
《新世界王の権威》疑似アンタップインする火+闇持ち多色

【ダンタルサガ】

《龍素記号wD サイクルペディア》《蝕王の晩餐》を用いてフィニッシュを行う型。

カード名役割
《龍素記号wD サイクルペディア》ループパーツ。呪文連続詠唱の要
《蝕王の晩餐》ループパーツ。《サガ》→《イザナギ》→《サイクルペディア》と繋いで大量展開
《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》ループまでは呪文面で遅延
《冥界の不死帝 ブルース/「迷いはない。俺の成すことは決まった」》一応の初動枠にもなる他、《アルカディアス・モモキング》等への殴り返しに
《勝熱と弾丸と自由の決断》疑似SA付与、相手の妨害も
+  ガシャゴズラ型

このデッキの回し方

事前に《絶望神サガ》などを用いて、墓地と手札の状態を整えておき、《龍素記号wD サイクルペディア》を出してループする。最終的にコスト4以下の呪文またはコスト5以下のオリジンを好きなだけ使えるようになるため、《「本日のラッキーナンバー!」》《堕呪 ウキドゥ》などをループさせて相手を機能不全に追い込み、《勝熱と弾丸と自由の決断》をループさせての自軍疑似スピードアタッカー化と能力無視によるブロッカー一掃を利用しながらワンショットする。
起爆剤となる《サイクルペディア》は《絶望神サガ》→《蒼狼の大王 イザナギテラス》+《蝕王の晩餐》と繋ぐ事で容易に出すことができ、始動条件も必要パーツを全て墓地に置いておく事のみなため、一見すると難しいように見える手順に反してループさせる事自体は容易。ループの核になる6コストのクリーチャーも、《サイクルペディア》から《蝕王の晩餐》を唱えるだけで呼び出すことができる。

無限ストックループ

サガループの過程で山札を3枚にしつつ、バトルゾーンに《蒼狼の大王 イザナギテラス》A、手札に《蝕王の晩餐》、墓地に《冥界の不死帝 ブルース/「迷いはない。俺の成すことは決まった」》2枚、《蒼狼の大王 イザナギテラス》B、《龍素記号wD サイクルペディア》《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》を揃えてから始動。

  1. 《サガ》のcipで《イザナギ》Bを蘇生、《サガ》を破壊。
  2. 《イザナギ》のcipで《晩餐》を唱え、《イザナギ》Bを破壊し《ペディア》を蘇生。
  3. 《ペディア》のcipで《晩餐》を唱え、《ペディア》を破壊し《ウォズレック》を蘇生。《ペディア》は場から離れているため《晩餐》は墓地に置かれたまま。
  4. 《ウォズレック》のcipで《「迷いはない」》と《晩餐》を唱え、《「迷いはない」》で《サガ》を蘇生。《晩餐》で《イザナギ》Aを破壊し《ペディア》を蘇生。唱えた《「迷いはない」》と《晩餐》を山札に送る。ここの《ペディア》のcipは使わない。
  5. 《サガ》のcipで《イザナギ》を蘇生、《サガ》を破壊。
  6. 《イザナギ》のcipで《晩餐》を山札から回収し唱え、《ウォズレック》を破壊。手札から唱えたため、《ペディア》の効果で《晩餐》が増幅。ここで山札は《「迷いはない」》のみに。
  7. 《晩餐》で《ペディア》を破壊し《ウォズレック》を蘇生。《ペディア》は場から離れているため《晩餐》は墓地に置かれたまま。

この時点でバトルゾーンに《ウォズレック》と《イザナギ》、山札に《「迷いはない」》のみ、墓地に《「迷いはない」》、《晩餐》、《サガ》、《ペディア》、待機したcipは《ウォズレック》。ここから無限ストックループに入る。

  1. 《ウォズレック》のcipで《「迷いはない」》と《晩餐》を唱え、《「迷いはない」》で《サガ》を蘇生。《晩餐》で《イザナギ》を破壊し《ペディア》を蘇生。唱えた《「迷いはない」》と《晩餐》を山札に送る。《ペディア》のcipをストック。
  2. 《サガ》のcipで《「迷いはない」》を引いて捨て、《イザナギ》を蘇生、《サガ》を破壊。
  3. 《イザナギ》のcipで《晩餐》を山札から回収し唱え、《ウォズレック》を破壊。手札から唱えたため、《ペディア》の効果で《晩餐》が増幅。
  4. 《晩餐》で《ペディア》を破壊し《ウォズレック》を蘇生。《ペディア》は場から離れているため《晩餐》は墓地に置かれたまま。
  5. 1.に戻る。
+  より少ないパーツでのループ手順

これを繰り返すと《ペディア》のcipが無限にストックされ、かつバトルゾーンには《ペディア》がいないため、墓地のコスト4以下の呪文を無限に唱えられるようになるため、以下のようなことが可能になる。

+  ループ手順(ガシャゴズラ型)

【青黒緑サガ】

メタカードでの牽制やマナブーストによるリソース稼ぎによってコントロールしてからループに入り、最終的に《CRYMAX ジャオウガ》《禁断竜王 Vol-Val-8》でワンショットする型。
【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】の基盤を継承しつつ、そこに【絶望神サガループ】用のパーツを加えたタイプも存在する。

《天災 デドダム》などがあるうちは順調に墓地肥やししていけるが、相手から墓地リセットされたら山札にそこまで墓地肥やし手段が戻らず、結局《絶望神サガ》に依存しないフィニッシュになりがち。
相手が【絶望神サガループ】なら妨害と展開がうまくいくが、それ以外のデッキには勝ちにくいということから、青黒緑基盤なら素直に【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】で組むほうがベターでありこの【サガ】は環境から消えていった。

候補カード

初動

その他

カード名役割
《生命と大地と轟破の決断》2体展開や疑似マッハファイター付与など器用な動きが可能に
《絶望と反魂と滅殺の決断》《デドダム》や《ジルコン》をリアニメイト。墓地からも詠唱可能
《勝熱と弾丸と自由の決断》呪文1枚で最大2回カード指定除去を使えコストパフォーマンスが良い
《CRYMAX ジャオウガ》事実上のメインフィニッシャー、《DOOM》からは出せないもののマナが貯まるので出すのには困らない
《終末の監視者 ジ・ウォッチ》早期着地により相手をロック

このデッキの回し方

《絶望神サガ》2枚によるループで《超神星DOOM・ドラゲリオン》召喚を狙うところまでは同じだが、コスト踏み倒しメタリソース札に重点を置いた分、3ターン始動のしやすさは青黒型に劣る。
一方、相手にコスト踏み倒しメタで執拗に包囲網を張られても、それ以外のリソースカードで《CRYMAX ジャオウガ》を出せるだけのマナや《超神星DOOM・ドラゲリオン》を出せるだけの墓地を貯められるため、《絶望神サガ》に頼らない1ショットキルも可能。

対策

現実問題、特定のカード1枚で【絶望神サガループ】を止めることはほぼ不可能。なので、自分の動きを阻害しない程度にメタカードを使い、相手が事実上の勝利条件を満たす前に自分のデッキの動きを通してゲームに勝つというプレイング単位での対策が要求される。

ただし《∞龍 ゲンムエンペラー》のみ例外で、サガループが始まる前に着地できれば《終末の時計 ザ・クロック》《「迷いはない。俺の成すことは決まった」》《零誕祭》などデッキの受け札を含め採用カードのほとんどを機能停止させる。サガループされる前ということは必然的に《超神星DOOM・ドラゲリオン》のコスト軽減も不十分な状態である。
《蝕王の晩餐》《龍素記号wD サイクルペディア》型、《邪神M・ロマノフ》《百鬼の邪王門》効果バトルでの処理[1]も当然完封。
返される手段は、攻撃に誘発して唱えてきた《百鬼の邪王門》の効果で山札から落としたカードの中、または《邪神M・ロマノフ》の召喚時のMデッキ進化で進化元に使わなかった残り2枚の中に《疾封怒闘 キューブリック》がいて、《ゲンム》をバウンスするか、《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》のクリーチャー側(コスト6)を出し、コスト∞を指定してバウンスするぐらいしかない。

大会環境では、そのカード自身の汎用性や採用したいデッキとの相性と相談して、種類や枚数が考えられている。実際の環境でよく見られる対策の一覧は以下の通り。

カード名文明分類主な採用デッキ補足
《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》無色回数制限【青魔導具】【ヘブンズ・ゲート】
《検問の守り 輝羅》手札以外から〜系【鬼羅.Star】
《堕呪 ブラッドゥ》墓地リセット【青魔導具】水/闇のツインパクトカード
《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》墓地リセット【鬼羅.Star】
《深淵の文暴具 ケシカス=カース》墓地リセット【黒単アビスロイヤル】
《ウォズレックの審問》ピーピングハンデス【黒単アビスロイヤル】ハンデスはコスト3以下のみ 水/闇のツインパクトカード
《U・S・A・BRELLA》手札以外から〜系ビート系全般着地置換はコスト4以下のみ
《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》コスト踏み倒しメタビート系全般
《コッコ・武・ルピア》墓地リセットビート系全般
《とこしえの超人》自然手札以外から〜系多数
《若き大長老 アプル》自然墓地から離れない【青黒緑有象夢造】【赤緑“逆悪襲”ブランド】【緑単オービーメイカー】墓地からの詠唱、マナゾーン利用も防ぐ
《お清めシャラップ》自然墓地リセット【5色ザーディクリカ】【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】
《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》自然墓地リセット【チアスカーレット アカネ】
《パーリ騎士の心絵》自然墓地リセット【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】
《空間型無限収納ストラトバッグ》自然自壊メタ【4色万軍投】【キリコグラスパー】【キリコグラスパー】では非クリーチャーなのが採用理由
《十番龍 オービーメイカー Par100》自然cipの無効化【青黒緑オービーメイカー】【緑単オービーメイカー】
《∞龍 ゲンムエンペラー》水/闇能力や効果の無視【青黒緑オービーメイカー】【ヘブンズ・ゲート】無視はコスト5以下のクリーチャーと呪文のみ
《ガル・ラガンザーク》水/闇コスト踏み倒しメタ【青魔導具】殿堂入り

以下は《超神星DOOM・ドラゲリオン》からのコンボを妨害できるもの

注意点1
速攻メタはサガループ対策にはならないが、【我我我ブランド】など対策としてデッキ枠の圧迫にはならず、上手くいけば1ターンの猶予を得られるという意味で掲載してある。
《こたつむり》はクリーチャーへの攻撃は禁止しないので殴り返しさせないプレイングは必要になる。
注意点2
《キャディ・ビートル》《ベイB セガーレ》は、重ねつつ出す進化クリーチャーが出るのを置き換えると、進化元ごとかわりにマナゾーンに置かれるため、相手が手札に2枚目の《超神星DOOM・ドラゲリオン》を持っていた場合は対策にならない。
まず、相手は1体目の《DOOM》を適当な単色カードを進化元に選んで進化させようとする。するとそれらがすべてアンタップインでマナ送りになる。2体目の召喚には増えたマナをそのまま使えるため、2体目もコスト軽減の大小関係なく普通に召喚コストを支払える状況になっている。マナゾーンにあるカードの枚数も12枚以上になっているはずなのでそこに置き換えも適用できない。
カード名文明分類主な採用デッキ補足
《煌ノ裁徒 ダイヤモン星》コスト軽減の無効化【鬼羅.Star】《DOOM》の召喚コストを12にする
《奇石 ミクセル》不正メタ【鬼羅.Star】最大マナを超えたコスト軽減や踏み倒し(ここでは《DOOM》)を防ぐ
《ボン・キゴマイム》速攻メタ / コスト踏み倒しメタ【ライオネル.Star】【青黒緑有象夢造】《超神星DOOM・ドラゲリオン》アタックトリガーを1ターン遅延 / 踏み倒したクリーチャーの数までドロー
《こたつむり》速攻メタビート系全般《超神星DOOM・ドラゲリオン》アタックトリガーを1ターン遅延
《キャディ・ビートル》自然不正メタ【チアスカーレット アカネ】最大マナを超えたコスト軽減や踏み倒し(ここでは《DOOM》)を防ぐ
《その子供、可憐につき》光/水/火速攻メタ【鬼羅.Star】《超神星DOOM・ドラゲリオン》アタックトリガーを1ターン遅延
+  番外編。環境では目立っていないが対策になりうるカード

【アーテルループ】

【アーテルマトリクスループ】を参照。

環境において

DM22-EX2発売日から各地のチャンピオンシップでの上位入賞が続々報告された。主に【青黒サガ】、【青黒タッチ赤サガ】の活躍が主体。

同日には対策札となる《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》4枚積みした【5色ザーディクリカ】も上位入賞した。構築の幅が広い【5色コントロール】が新弾のカードをメタること自体はよくある光景だが、さすがに実績の少ない《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》を4枚積みとなるとほぼこのデッキのピンポイントメタだろう。

また、メタ張りをしながら3ターンキルを狙える【我我我ブランド】【赤緑“逆悪襲”ブランド】も数を伸ばし、それらに強い受けデッキである【青黒赤緑邪王門】も立場を保った。

総じて、【絶望神サガループ】に競るメタ張りとフィニッシュ速度を両立した【我我我ブランド】&【赤緑“逆悪襲”ブランド】→その種の【速攻】を受けられる【青黒赤緑邪王門】→受けによる対策を無意味にする【絶望神サガループ】という三竦みができあがった。ただし、《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》を投入できるデッキの場合はその三竦みの限りではない。

【青黒緑サガ】も早々に結果を残した。そちらはループを咎められても《CRYMAX ジャオウガ》ワンショットできる勝ち筋の広さが持ち味。メインデッキの20枚前後は【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】と同じ構成になる。
ただ、【青黒緑サガ】は【青黒サガ】に対しては《若き大長老 アプル》で何とかなるが、それ以外のデッキに対しては勝率がそれほど高くない。

デッキ解禁初週は登場から日が浅く、デッキ練度やプレイング練度、あからさまな流行予想からメタゲーム上のマークの厳しさがある中、ある程度の存在感を示す結果となった。一強環境の到来はDM23-SP1期を待つことになる。

ただ、上述の三竦みに加われないデッキは軒並み入賞率を落としており、環境に与える影響は甚大であった。
メタカードを投入しづらく、かつ当デッキに対するメタカードが刺さる【黒単アビスロイヤル】はほぼ環境から脱落した。また、《神の試練》型を除くほとんどのループデッキはこのデッキの下位互換となり選択する理由がなくなった。

解禁2週目には《百鬼の邪王門》鬼エンドを相手ターン中にトリガーすることで《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》《ガル・ラガンザーク》を避ける型がオリジナルチャンピオンシップ4位入賞を果たした。

DMGP2022』成績上位者とDMPランキング2022年下期上位者合計32人を対象とした「DM最強位決定戦」(アドバンス&オリジナル)ではベスト8進出者中3人が使用。最高成績は青黒緑型の準優勝。予選ではアドバンスのデッキとして使用率2位となる参加者31人中6人(すべて青黒)が使用。オリジナルのデッキとしては使用率1位となる7人使用(青黒5、青黒緑1、青黒赤1)。
準優勝者は《B.F.F. モーメント》《テック団の波壊Go!》各3枚積みでメタビートを対策していた。特徴的なのは《一なる部隊 イワシン》《水上第九院 シャコガイル》を全抜きし、《禁断竜王 Vol-Val-8》をフィニッシャーとして採用していた部分だろう。4位入賞の青黒型は《ガル・ラガンザーク》対策に《叡智の聖騎士 スクアーロ/エナジー・ライト》を採用していた。

解禁3週目のオリジナルでは殆どこのデッキの基盤で組んだ【カリヤドネループ】がチャンピオンシップ3位入賞を果たした。豊富なツインパクトにより、墓地にクリーチャーが必要な《サガ》と墓地に呪文が必要な《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》両方の需要を満たせる。

一発でループに入れない時に増やした墓地から《蒼狼の大王 イザナギテラス》を呼び出してアドバンテージを取るために《不敵怪人アンダケイン》を採用した型も結果を残した。

解禁4週目のオリジナルでは、《「本日のラッキーナンバー!」》 を無限に使い、《瞬閃と疾駆と双撃の決断》で作ったスピードアタッカー軍団でワンショットする【蝕王ガシャゴズラ】がチャンピオンシップ優勝を果たした。

また、《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》を呼び出してから《学校男》《盗掘人形モールス》、《サガ》を使って無限に《蒼狼の大王 イザナギテラス》《「本日のラッキーナンバー!」》 を唱える型も結果を残した。オマケのようにループによって大量展開と大量自壊を繰り返すことで《禁断竜王 Vol-Val-8》での無限ターンも狙える。

2023年3月20日、【絶望神サガループ】の中でも特に逆転の余地を与えにくい《シャコガイル》型へのテコ入れとしてか《一なる部隊 イワシン》殿堂入り。速度が落ちることに加え、《シャコガイル》フィニッシュのためには追加で《電磁封魔ルチアーノ》などを採用しない限り盾落ちのリスクが付き纏うことになった。
【青黒緑サガ】についても、《ダンディ・ナスオ》《生命と大地と轟破の決断》プレミアム殿堂入りし、柔軟性は若干低下している。

DM22-BD2DM22-BD3発売から1週間後のオリジナルでは《ゲオルグ・バーボシュタイン/ゴースト・タッチ》《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》といったハンデス札を妨害に取り入れた型がチャンピンシップ準優勝を果たしている。
手札が命となる【我我我ブランド】に刺さり、特に《ウォズレックの審問》でハンデスついでに相手の手札の中身を見ればその後の展開をある程度予測できる。《ゲオルグ・バーボシュタイン》《蝕王の晩餐》を使ったループによって立ちさえすれば溜めるプランを牽制できる。

汎用性の低いフィニッシュ補助剤である《電磁封魔ルチアーノ》《妖蟲闘竜サモハン》《一なる部隊 イワシン》殿堂入り後一瞬使われただけで廃れた。そもそも《Vol-Val-8》というサブプランがあるため、無理に《シャコガイル》で勝ちにいく必要はなかった。

DMGP2023-1st』Day1(アドバンス)では予選通過者128人中26人使用と予選使用率1位を記録。《蒼神龍ヴェール・バビロニア》を山札掘削エンジンの1つとしつつ、序盤のリソース要員兼アンタップマナ生成要員として《コダマダンス・チャージャー》を採用した型が準優勝を収めている。

Day2(オリジナル)では予選通過者128人中14人(青黒9人、タッチ赤2人、青黒緑2人)使用で予選使用率2位とこちらでも大きなシェアを見せたものの、ベスト8には残ることができなかった。アドバンス部門にほとんど広まっていなかった【青黒緑オービーメイカー】【青魔導具】のメタカードに手を焼いた。

DM23-RP1発売初週末のオリジナルでは、《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》でリアニメイトし放題の体制を作ってから《アクア・バースター》《曲芸メイド・リン・ララバイ》を再利用してループする型がチャンピオンシップ3位入賞。

2023年のゴールデンウィーク辺りになると対策デッキ側も構築が洗練され、メタカードを1種4枚程度に抑えて最低限の時間を稼ぐものが増えた。

2023年のゴールデンウィーク明け直後の週末にはミラーマッチ対策に《∞龍 ゲンムエンペラー》を採用した型がオリジナルのチャンピオンシップで3位入賞を果たした。この型は軽量メタカード対策として《ボイル・チャージャー》を採用した青黒タッチ赤型でもあった。

DM23-RP1期最終週末には【青黒退化】折衷型がオリジナルのチャンピオンシップで3位入賞を果たした。目ぼしいメタカードの中で唯一【青黒退化】にとって苦手な《若き大長老 アプル》が減ったのが大きく、他の主要メタクリーチャーは《竜魔神王バルカディア・NEX》アタックトリガーで対処できる。
《絶望神サガ》はターンのはじめにも手札交換できるため、もともと墓地利用デッキとは噛み合っている。さらに《超神星DOOM・ドラゲリオン》退化プランにおける5枚目以降の《死神術士デスマーチ》として扱える。

同時期のオリジナルチャンピオンシップでは【ガイアハザード退化】折衷型が3位入賞。【ガイアハザード退化】のマナチャージで【絶望神サガループ】と察することは不可能に近く、メタカードを出させないままループを決められた。【青黒サガ】同様の3ターンキルを退化で実現するルートもある上に、【青黒サガ】より受けが強固なのも利点。

DM23-SP1では《ドアノッカ=ノアドッカ/「…開けるか?」》を獲得。明確に不利だった【我我我ブランド】への対抗手段を手に入れた。
同じ頃、関東・東北のコミュニティを中心に《“乱振”舞神 G・W・D》《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》《邪神M・ロマノフ》《百鬼の邪王門》などを採用した青黒赤型が登場。DM23-SP1期の主流になった。

《「…開けるか?」》意識に、非クリーチャーの《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》《空間型無限収納ストラトバッグ》を採用したデッキも増加傾向にあるが、青黒赤型ならば《超英雄タイム》で対処できる。

一方の【青黒サガ】は大多数が《蒼神龍ヴェール・バビロニア》型で、僅かに《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》+《蝕王の晩餐》型が存在する程度となった。

6月初頭のオリジナルでは同一レシピの《蝕王の晩餐》型があるチャンピオンシップの1位から3位までを独占した。他にもベスト4を独占していたという報告や、予選5戦全員が【絶望神サガループ】だったという話も。

6月中旬には【絶望神サガループ】3人で出場した2チームがチーム戦優勝と準優勝を記録したり、チャンピオンシップ上位4人中3人が【絶望神サガループ】だったりという事例が何件も見られた。

6月2週時点で、オリジナルでは上位入賞母数251件中85件入賞と、入賞率にして33.9%を記録している。
超天篇環境以降、ここまでのシェアに達したのはDMRP-11発売前の【青黒緑デッドダムド】、全盛期の【4色ドッカンデイヤー】【連ドラグナー】くらいである。
【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】がメタカードの豊富な選択肢を武器にこの環境に食らいついているほか、これに加えて基盤の近い【青黒緑オービーメイカー】【青黒緑有象夢造】を足せば合計シェアは約20%となり、事実上【絶望神サガループ】と【青黒緑】基盤系の二強構造と言えなくもない。
その1つ下層に【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】【我我我ブランド】【青魔導具】が存在し、環境下位で《蒼狼の大王 イザナギテラス》《お清めトラップ》の採用により《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》の水増しを図った【青黒赤緑邪王門】が健闘。

《超神星DOOM・ドラゲリオン》型、《蝕王の晩餐》型、青黒赤の除去・カウンター主体型[2]の3種は相互補完的な相性となっており、これらの【絶望神サガループ】すべてに有利なデッキは事実上存在しないことも躍進に拍車を掛けている。
例えばビートダウン対面だと青黒赤型が有利だがコントロールには不利、《蝕王の晩餐》型はビートダウンに五分だがコントロールには有利である。

《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》を採用した【青黒サガ退化】も結果を残した。
DM23-RP2発売前最終週末には自然抜き4色墓地退化デッキとして組まれた【4色サガ退化】なるデッキを使ったチームがオリジナルのチーム戦チャンピオンシップ4位入賞に輝いた。

《飛飛-ドロン》を入れた【白青黒サガ】もオリジナルチャンピオンシップ上位入賞を果たしている。
《飛飛-ドロン》は一見マジボンバーにタイムラグがあるので使いづらいが、出した次のターンにマナがフリーになるため、コスト踏み倒しメタなどを除去しながら走る動きが取れる。当然主に呼び出すのは《絶望神サガ》であり、4ターン目の安定ループを狙う。
山札操作も優秀で、ループに入れない場合もマジボンバーで《龍装者“JET”レミング》を出してビートダウンできる。
白青黒構築なので【絶望神サガループ】にとって本来弱点となる《空間型無限収納ストラトバッグ》《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》《U・S・A・BRELLA》、不利寄りな【青魔導具】《卍 新世壊 卍》除去できる《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》を搭載できるのも大きい。

DM23-RP2《音素記号Bm エネルジコ/♪水面から 天掴まんと するチャージャー》を獲得。《蝕王の晩餐》型の戦力となった。他には《終止の時計 ザ・ミュート》《邪招待》が参入。

超CSV in 新潟』(オリジナル)では予選通過128人中26人が使用と、使用率1位を記録。中でも青黒の《蝕王の晩餐》型が優勝を果たしている。4位にも青黒赤型が1人残った。

DM23-EX1《強瀾怒闘 キューブリック》《情熱の薔薇 メーテル/神にも届く歌声》《飛翔龍 5000VT》を獲得。

DM23-EX1期時点の環境中位では、【ライオネル.Star】【5色ザーディクリカ】のようなコントロール系が【我我我ブランド】【アポロヌス】などの速攻系に有利、速攻系が【青魔導具】に有利、【青魔導具】がコントロール系に有利という三竦みを形成しているが、殆どの対面に対して5分以上の勝率となる【絶望神サガループ】はこの三竦みを超越している。

超CSV in 大阪』(オリジナル)では予選通過128人中46人が使用と使用率1位を記録。本戦では青黒赤型が準優勝を記録。他にもベスト8に青黒型が2人残った。

成立から終始大活躍していたが、2023年8月11日付で《絶望神サガ》殿堂入り。根本である早期の墓地肥やしループが崩壊したため大幅な弱体化を余儀なくされた。
同日には《蝕王の晩餐》も殿堂入りに指定されている。今後このデッキが使われるとすれば、1枚積み《絶望神サガ》《百発人形マグナム》でループさせる使い方になるか。

殿堂入りの発表から実施されるまでのわずかな期間に、上位4人がすべて【絶望神サガループ】というチャンピオンシップが2件報告された。

《絶望神サガ》殿堂入り後の実績は皆無であったが、2024年1月末に【アーテルループ】がオリジナルで準優勝(ただし実測参加者41人規模のチャンピオンシップ)の実績を残して話題となった。以降の歴史は【アーテルマトリクスループ】に詳しい。

参考


[1] ただし、コスト6のスレイヤー持ちとのバトルになった場合は《ゲンム》も破壊される。コスト5以下が持つスレイヤーは能力が無視されているので相打ちにならない。
[2] 《超英雄タイム》《百鬼の邪王門》などが特徴