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再誕の社 UC 自然文明 (3) |
呪文 |
カードを2枚まで、自分の墓地からマナゾーンに置く。 |
※殿堂入り |
DM-36で登場した自然の呪文。
カードタイプに関係なく、墓地のカードを2枚までマナゾーンに置くことができる。
3コストで2枚のマナブーストができるのがどれほど強力かは言うまでもない。
《フェアリー・ライフ》が2マナということを考えると、コスト3で2マナ増やすのは、単純に1マナ分得している。
序盤だけでなく中盤以降に唱えても強力。アンタップ状態でマナゾーンに置かれるので、実質的に1マナ分の消費で済む。
また、しばらくターンが経過した状態ならば、呪文などが2、3枚落ちていることも珍しくない。それらを利用することで、墓地肥やしを頼らずとも2枚マナブーストできる。
3→6という、《フェアリー・ミラクル》など限られたカードでしかできなかった流れを実現できる貴重な存在。
ただし、普通に使うと3ターン目に2枚のカードが墓地にあることは少ない。素早く唱えるには、何らかの墓地肥やし手段を挟む必要がある。
墓地を増やす効果を持った1、2コスト呪文との併用が最も効果的。1枚以上墓地を増やせればその呪文カードと併せ、2枚のカードが墓地へ行くためである。これがクリーチャーとなると、その能力で2枚墓地に落とさなければ安定せず、選択肢は限られる。
それまでに存在した類似カードの《再誕の森》、《偉大なる恵み》と大きく違うのはマナゾーンに置くカードの種類が限定されていないこと。
使い終えた呪文をマナに置くことが出来るため、殿堂入り以前は《エマージェンシー・タイフーン》と組み合わせた通称「社エンジン」が【超次元コントロール】や【不滅オロチ】を始め様々なデッキタイプの初動として盛んに利用された。《超次元ドラヴィタ・ホール》で拾うことが出来る点や《超次元バイス・ホール》に綺麗に繋がる点も高評価だった。
相手としてもわざわざ2枚程度しか溜まっていない墓地を《埋め立てロボ・コンクリオン》や《お清めトラップ》で片づける必要性がなく、たとえ片づけられても再度の手札補充呪文ですぐ肥えてしまうため、このカードを止める事は出来なかった。
こうして、その爆発力が祟りエピソード1環境の2011年7月23日に殿堂入り。以降は、メインエンジンとしてではなく【ターボゼニス】などの大量のマナを必要とするデッキでフィニッシャーに繋ぐための補助として使われることが多い。
恐るべき爆発力を発揮するマナブーストであり、オーバースペック気味ですらある。
呪文を墓地に落とす難易度の低さを考慮しなかったデザインミスとも考えられ、僅か1年で殿堂入りしたのもやむなしといったところ。
再誕の社 VR 自然文明 (3) |
呪文 |
自分の墓地から、ランダムなカードを2枚をマナゾーンに置く。(ただし、使用可能マナは増えない) |
DMPP-15で収録。TCG版で殿堂入りしていることもあってか、《フェアリー・ミラクル》などの調整と同じくタップイン相当に弱体化された。
最速で最大効率でマナ置きするには《エマージェンシー・タイフーン》や《ダーク・ライフ》といった2ターン目までにできる墓地肥やしを先に使う必要がある。仮に《再誕の社》含め3種を4枚積みするとその時点でデッキの枠が残り28枚となり、デッキ全体の終着点が不明瞭になる。
DMPP-15時点では探索ではない部分にありがたみがあったが、DMPP-16からは公開ゾーンには探索が廃止されるようになったため、墓地経由でマナゾーンに特定のカードを装填する目的でもランダム化が邪魔になった。墓地にいてほしいカードをマナゾーンに置いてしまう可能性も然り。
ゲーム中盤以降は、多色ではないカードを置き、実質1マナ支払いでマナ総量を増やすことができたTCGとは異なり、タップインなのできっかり3マナ支払わないとマナ総量を増やせないロスは計り知れない。
結果として、別プラットフォームで殿堂入りしていたとは思えないほど使用率の低い呪文となってしまった。