聖拳編
デュエル・マスターズ3番目のシリーズ。
「聖拳編」と書いて「エターナル・アームズ」と読む。
古参のプレイヤーが、今でも強く印象に残っているほどの大人気シリーズであり、デュエル・マスターズそのものの人気を大幅に押し上げたシリーズでもある。その影響力はとても強く、映画化までされるほど。
このシリーズでは初めて多色カードが登場し、このシリーズのメインテーマにもなった。
それに併せて多種族のクリーチャーや、バトルゾーンの文明の総数をチェックするカードなども初登場。
このシリーズに当てはまるエキスパンションは、
デュエル・マスターズ史上初のインフレを起こしたシリーズとも言われ、当時としては明らかなオーバースペックを誇るカードが多い。殿堂入り、プレミアム殿堂カードでなくとも、特にDM-10、DM-11はそれが目立った。これは闘魂編後半の流れを受け継いでいると思われる。
それ以外にも、癖が強かったり、新たなデッキタイプを想起させてくれるような面白い能力を持ったカードも多く、これらはDM-12、DM-13に多く見られた。こちらの傾向は転生編にも受け継がれている。
高いカードパワーに加え、斬新な能力が多いことが、幅広い層に人気を博した要因であると言える。
しかし、やりすぎな面も目立ち、特にこのシリーズの序盤から登場した《無双竜機ボルバルザーク》は、このカードの禁止化を求める署名運動までもが行われる問題を引き起こしている(詳しくはボルバル・マスターズ)。《ボルバルザーク》だけでなく、他にも環境に大きな影響を与え、殿堂入り、プレミアム殿堂に指定されたカードは以下の通り、多く存在している。単純にカードパワーが高いだけでなく、癖の強い能力を持っているがゆえに、カードプールの増加によって強化されたものも多い。
「エターナル・アームズ」というのは「永遠の武器」という意味で、あらゆる時代を通してこのシリーズのカードが活躍できるようにと名づけられた。その試みは見事に成功し、多数収録された新機軸カードは、インフレがだいぶ進んでからも様々なデッキタイプで活躍するものは多い。
しかし、上述の通り多数の殿堂入り、プレミアム殿堂カードを輩出してしまったため、「エターナル・アームズ」という名称は皮肉なものとなってしまった。
このシリーズより、能力テキストに変化が見られた。
- 「このクリーチャーがバトルゾーンにある間」→省略
- 「バトルゾーンに出たとき」→「バトルゾーンに出した時」
- 「(バトルゾーンからクリーチャーを)持ち主の墓地に置く」→「破壊する」
- 「(手札から)持ち主の墓地に置く」→「捨てる」
- 能力テキストに書かれているクリーチャー名→《》の使用
- スレイヤーの括弧内説明
「このクリーチャーとバトルした相手クリーチャーは、勝っても持ち主の墓地に置かれる」→「このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する」
このシリーズに発売された商品
※= ブロックマークなし
参考