【黒赤緑ビートダウン】
黒は闇、赤は火、緑は自然を指し、それらの文明で組まれるビートダウンデッキ。
この三色は非常に攻撃的な色構成であり、ビートダウンには非常にマッチしている。逆にブロッカーがあまり充実していないため、長期戦はやや苦手。ドローソースは一応存在するが、《福腹人形コダマンマ》《斬斬人形コダマンマ》のようなスーサイドや《進化の化身》のような条件付きサーチに限られる。
ステロイドの瞬発力に闇のコントロール戦術を絡めたプレイングは独特の魅力があり、玄人プレイヤーに好かれるカラーである。
特に除去能力は火力、確定除去、ブロッカー破壊、マナゾーン送還と目を見張るものがあるため、デッキの組み方によっては粘り強い攻撃をおこなうことができる。墓地回収、マナ回収に長けているのも大きい。
これといったアーキタイプは存在しないが、一時期【Mロマノフビート】の基盤が利用されることが多かった。
自然の《幻緑の双月》のマナブースト、または《福腹人形コダマンマ》《斬斬人形コダマンマ》からスタート。《解体人形ジェニー》や《勝利のリュウセイ・カイザー》で足を鈍らせながらアタッカーを揃え、相手がもたついているところを一気に殴って勝利する。地域や好みによって疑似ランデスとして《勝利のリュウセイ・カイザー》だけでなく《停滞の影タイム・トリッパー》を採用する場合もあった。
場合によってはウィニーで1、2回殴っておくことも求められるなど、繊細なプレイングが要求される。反面、構築とプレイング次第ではどんな相手にも互角以上の戦いができる玄人向けのデッキタイプである。
その他には《マイキーのペンチ》を使った【ペンチビート】や、《暗黒GUY・ゼロ・ロマノフ》と《ミラクル・リ・ボーン》を使った【ロマノフリボーン】が有名である。
いずれのデッキタイプも、守備は貧弱だが高い爆発力を秘めたデッキである。
- 除去やビートダウンは得意だが、やはり守りが手薄になりがちなのが欠点と言える。やはり、この色構成では「やられる前にやる」戦術を念頭に置きたい。
【黒赤緑ビートダウン】の変遷
聖拳編で《マイキーのペンチ》が登場すると、それを主軸とした【ペンチビート】が考案される。しかし、長らくの間ビートダウンの主流は【青赤緑ビートダウン】となる。
神化編で《邪神M・ロマノフ》が登場すると、それをフィニッシャーにした【Mロマノフビート】と【マッドロマノフワンショット】が一躍トップメタに躍り出る。
覚醒編に入ると【マッドジョンタッチャブル】に形を変え、《M・ロマノフ》が殿堂入りした後もやはり活躍した。
2012年3月で《M・ロマノフ》はプレミアム殿堂に指定されたが、相変わらず【Mロマノフビート】の基盤は強力であり、《フェアリー・ギフト》から《次元流の豪力》に繋いで《勝利のリュウセイ・カイザー》を出す【ギフトミランダ】のコンボを軸に存続。エピソード2環境前半に活躍した。
《次元流の豪力》が殿堂入りした後は《カモン・ピッピー》を使用した【ギフトカモン】が主流となったが、2013年6月にやはりそちらも殿堂入りとなった。
エピソード3では《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》を使用した【シューゲイザーワンショット】が台頭。《神聖麒 シューゲイザー》の高いカードパワーを生かしエピソード3環境で暴れ回るが、2014年に《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》が殿堂入りして弱体化。今度の動向に注目が集まる。
参考