《フェアリー・ギフト》
次に召喚するクリーチャーのコストを3少なくする能力を持つが、この呪文を唱えるために1マナ支払う必要があるため、実質的にディスカードしてクリーチャーの召喚を2コスト軽減する能力だと言える。 手札消費こそ激しいが、大きくテンポアドバンテージを稼げる強力なカードである。 手札消費が激しく、マナが貯まった後半では腐りやすいという性質から、潤沢な手札が確保できるデッキ、または速度を最も重要視するデッキで使われる。 単純なマナブーストに比べると爆発力がある分、息切れもしやすいため、使い手のプレイング・デッキビルディングの腕が問われるカードである。 ルール
他のカード・デッキとの相性
環境において登場初期は緑単の核として、《クラウド・メイフライ》・《レベリオン・クワキリ》などを2ターン目に召喚するために使われた。 エピソード1以降、《サイバー・N・ワールド》・《超電磁コスモ・セブ Λ》・《次元流の豪力》と相性の良いカードが多く登場し、一躍環境のキーカードとして注目された。 これにより、3ターン目に《勝利のリュウセイ・カイザー》を安定的に場に出すことができた(>【ギフトミランダ】、【ギフトカモン】)。ある意味、《次元流の豪力》と《カモン・ピッピー》の両者をプレミアム殿堂と殿堂入りに追い込んだ元凶である。 ここまで活躍したのは《制御の翼 オリオティス》が登場するまでこのカードに有効なコスト踏み倒しメタが事実上存在しなかったのも大きい。 革命編環境では《メガ・マナロック・ドラゴン》という相性の良いカードを見つけたが、革命ファイナル期中盤で殿堂入りに指定されるまでの間、必ずしもこのカードが一緒のデッキに入るとは言い切れなかった。【モルトNEXT】ではマナ加速で、【赤黒ドギラゴン剣】ではコスト軽減獣で継続的なアドバンテージを取ることができたためである。前者は革命編当時、このカードを使うまでしなくとも相手を足止めすることが十分にできた。 早期に出すと凶悪な性能を発揮するクリーチャーが増えたためか、2016年9月15日付でこのカード自体も殿堂入りとなった。なお、《次元流の豪力》は同日付でプレミアム殿堂となった。 《スクランブル・チェンジ》殿堂入り後は、フィニッシャーを早出しする旨味を知ったプレイヤーの多くが《スクランブル・チェンジ》と2枚体制にするようになった。 《スクランブル・チェンジ》殿堂入り時点では、《異端流し オニカマス》の存在によって革命0トリガーが比較的軽視されており、【緑単ループ】や【赤単ブランド】など防御札がほとんどない速度を最優先したデッキが主流化していたため、《超戦龍覇 モルト NEXT》で《闘将銀河城 ハートバーン》を呼び出してワンショットするだけで案外相手を簡単に仕留めることができた。そのため、とりあえず早出しができるこのカードが再評価されたということである。 王来篇環境に入ると、オリジナルを中心に【5色コントロール】系統での採用が目立つようになった。《天災 デドダム》でサーチできることを期待しつつ、《龍風混成 ザーディクリカ》、《悪魔龍 ダークマスターズ》などに3→7と繋げて相手を牽制するというのが主な使い方である。その影響で、アドバンスでも【バーンメアジョーカーズ】に採用されるようになった。 現在では3ターン目に5コストのカードが使えるようにしてくれるマナブーストとして《メンデルスゾーン》が使われているが、そちらがメインデッキをドラゴンで固めなければいけないことを考えると、如何にこちらが構築を縛らない早出し手段として危険かが分かるだろう。 DM23-RP3期に成立した【黒緑アビスロイヤル】では、緑単色カードで、デッキに多く入るコスト5以上のクリーチャー全般を早出しできる便利さからよく採用されている。 【青黒緑マルル】が環境トップに躍り出ると、そちらのスーパーサブとして環境で見る機会が増えた。《流星のガイアッシュ・カイザー》でのカウンターとセットなら3ターン目に《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》や《終末の監視者 ジ・ウォッチ》などの巨大ファッティがポンと出て来るため、相手は迂闊にコスト踏み倒しを使って溜める動きがとりづらい。但し《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》に関しては、リアニメイトは現実的にこの速度では構えられないため注意が必要。 その他
アニメ・漫画において
デュエル・マスターズ プレイスでは
DMPP-07で実装。レアになったが、コストが3に上げられた。 当然、多色もそれより下限に引っかかりやすくもなっている。《根絶のデクロワゾー》といったコスト6の早出ししたい多色クリーチャーを最大効率で召喚することができない(召喚コストを-1にはできる)。 汎用性が大きく落ちたが、コスト5以上のクリーチャーを扱う場合の強力さは変わらないので、早出し戦術を行いたい際は相変わらず選択肢に入るだろう。 一方で、呪文を対象としたコスト軽減である《氷牙フランツI世》、呪文を踏み倒す《蒼狼の始祖アマテラス》や《羅月キリコ》などと併用すればTCG版以上のコスト軽減も可能であり、本家とはまた違った使い方もできる。
環境において《幻想妖精カチュア》や《連珠の精霊アガピトス》、《悪魔神ドルバロム》(主に《邪霊神官バーロウ》経由)など、1ターン早く出せれば試合を有利にできるクリーチャーに使われていた。 弾が進むごとに、軽減先の候補がどんどん増えており、とりわけ【バルガライゾウ】では最速4ターン目に《超天星バルガライゾウ》が着地するという規格外の動きを可能にしていた。 TCG版の殿堂入りの調整版である《ストリーミング・ビジョン》の二の舞となる、調整版からさらにDP殿堂あるいは弱体化も懸念されていたが、そういったことがないままNew Divisionの使用可能期間を終えることができた。[1] 《羅月キリコ》面で踏み倒すことで進化元1枚と8マナから《真実の神羅 プレミアム・キリコ・ムーン》に到達できることから、【キリコムーン】の重要パーツとしても使われた。《フェアリー・ギフト》は既にNew Divisionで使用不可となっていたので、【キリコムーン】はAll Divisionの方が活躍機会が多かった。 関連カードフレーバーテキスト
収録セットデュエル・マスターズ
デュエル・マスターズ プレイス参考
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