同期の妖精(シンクロ・フェアリー)ド浮きの動悸(ドキドキ・スパイラル)

同期の妖精 R 水文明 (2)
クリーチャー:ジャイアント・スノーフェアリー 2000
相手がクリーチャーを選ぶ時、可能ならこのクリーチャーを選ぶ。
メガ・ラスト・バースト
ド浮きの動悸 R 水文明 (4)
呪文:ジャイアント・スキル
S・トリガー
相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
カードを1枚引く。

DM23-RP3で登場したジャイアント・スノーフェアリージャイアント・スキル呪文ツインパクト

クリーチャー側は《歓楽のタギャースツ》と同じ可能ならこのクリーチャーを選ぶメガ・ラスト・バーストを持つ。

呪文側は1体バウンスと1ドローするS・トリガー《サーフ・スパイラル》からコスト2軽くなり、種族も得た上位互換サーチができる《ドンドン吸い込むナウ》《ドンドン吹雪くナウ》とは一長一短。防御札としては最低限に近い性能であり、【我我我ブランド】の溜めるプランなどには不十分な防御力なので、あまり依存しないのが吉。

選ばれる能力とメガ・ラスト・バーストが良くシナジーしており、僅かコスト2で単体指定のG・ストライクプリン効果除去など多くの妨害効果を吸いつつ、除去を受けた時にメガ・ラスト・バーストで相手一体を道連れにバウンス+おまけに1ドローで反撃する。
メガ・ラスト・バーストの穴であるシールド送りに対してもS・トリガーがカバーしており、山札送りなどの特殊な除去でない限り何かしら仕事をして去っていくため、到底コスト2とは思えないコストパフォーマンスを持つ。

《邪闘 シス》《CRYMAX ジャオウガ》などcipアタックトリガー強制除去するクリーチャーに対してはロックとしても機能する。
また、任意なので利敵行為になるタイミングでは使わない選択肢もある。

《歓楽のタギャースツ》と同様、自分のフィニッシャーを保護してワンショットする用途に向いている。
プリン効果G・ストライクを無力化する強みはそのままに軽くなっており、余ったマナで出しやすい。
《テラ・スザーク <ナーガ.Star>》デッキ【星雲人シヴァンリンネ】ではそちらと枠を争えるだろう。

可能ならこのクリーチャーを選ぶを抜きにしても、離れる時にバウンスドローを放ち雑に使い捨ててもむしろアドバンテージになるウィニーなので、積極的にビートダウンに使うのもアリ。革命チェンジで離れる時にもメガ・ラスト・バーストを使える。
大型ブロッカーなどに自爆特攻してバウンスするのもよいだろう。
2マナで出せて離れる時にもアドバンテージを生むクリーチャーなのでスーサイド戦術や《母なる星域》等の餌にするのもよい。

地味な利点として、バウンスマナ送り破壊のどれを受けてもメガ・ラスト・バーストにより墓地に行くため行き先が安定しやすくリアニメイトで何度もデコイにしやすい、という強みもある。

他のカード・デッキとの相性

環境において

概要通り可能ならこのクリーチャーを選ぶで除去を吸ってメガ・ラスト・バーストで反撃するシナジーで単なるコスト2のクリーチャーを超越した活躍を見せた。
《同期》の存在により単体除去が軒並み機能不全に陥り、《同期》を巻き込んで処理出来る全体除去の評価が上がるなど、環境に与えた影響も大きい。

DM23-RP3発売日から【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】で結果を残した。余ったマナ《キユリのASMラジオ》から着地させておくことでメタカードブロッカーなどの残機を増やせる。
発売2日目には《アーテル・ゴルギーニ》と共に耐性を活かしてワンショットする型の【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】が430人規模のオリジナルのチャンピオンシップで優勝を勝ち取っている。同日にはアドバンスにおける【青赤マジック】での優勝実績も残している。

《CRYMAX ジャオウガ》アタックトリガーによる確定除去が強制なので、《同期の妖精》が立っているだけで《ド浮きの動悸》でのバウンスが確定し攻撃中止させられる。そのため、《CRYMAX ジャオウガ》を使っての見切り発車プランへの牽制となった。もっとも、《アーテル・ゴルギーニ》で除去したりウィニーを溜めて《ド浮きの動悸》に備えたりと、《CRYMAX ジャオウガ》側としてはいくらでもやりようがあった。何なら《ジャオウガ》側も《同期》を積み込んでいるため《動悸》を《同期》が吸う局面が頻発した。

【青黒魔導具】対面の【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】は、たとえ《CRYMAX ジャオウガ》本体が引っ張り込めない時でもこのカードのクリーチャー側を立ててウィニーでごり押しすれば何とかなるケースも多い。

《「無月」の頂 $スザーク$》攻撃した瞬間に問答無用で《「無月」の頂 $スザーク$》バウンスを叩き込めることから、【青黒魔導具】にも刺さる。バウンスするということは無月の門・絶召喚された際に大量に下敷きにされた魔導具手札に持て余させるということなので、見た目以上に除去としての質は高い。

【青黒緑オービーメイカー】でも新戦力として早速活躍したが、《十番龍 オービーメイカー Par100》本体を守るために3枚以上積む構築もあれば、G・ストライク対策でのフィニッシュ補助と割り切って1枚積みにとどめる型もあり、採用枚数は一定しない。

【青黒赤バイク】でも《星空に浮かぶニンギョ》のような除去に対して貧弱なコスト踏み倒しメタを守るために使われる場合がある。【青黒魔導具】でもフィニッシュ補助に使われる場合がある。

【青赤マジック】に関しては、まず《氷柱と炎弧の決断》《卯年の園上者 アルラパン》以外の呼び出し先でスピードアタッカー打点を形成できないが、出してすぐデコイとして仕事をするという点で、マジックでないにもかかわらず利用価値がある。

ただDM23-EX3期になると【青赤マジック】対策の軽量級除去が増えてデコイとして信用できなくなり始めたため、【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】【青黒赤バイク】といった相性の良いデッキでもフィニッシュ用と割り切って1枚積みから2枚積みに留めるケースが増加。一方、刺さる対面では刺さり、デッキの速度的に《ボン・キゴマイム》が生き残るかどうかが【速攻】ビートダウン対面での死活問題となる【青黒緑DOOM・ドラゲリオン】では、3枚以上投入される事例も目立つ。

DM24-RP2発売近くになると、【青赤マジック】再現性を上げるために特定のパーツを増量したり、環境に合わせてメタカードの種類を増やしたりした結果、これが0枚となるケースもざらになった。スピードアタッカー化を消すために《芸魔王将 カクメイジン》を狙う単体除去も、素でスピードアタッカー《灼熱の演奏 テスタ・ロッサ》があればそれだけである程度ケアでき、このカードのクリーチャー側まで必要ないのが周知されたのも大きい。

一方、DM24-EX1期時点でも【青黒COMPLEXコントロール】のように、S・トリガー比率を極力上げたいデッキではついでにフィニッシュ補助ができることもあって依然積極的に4枚積みされる。だが同じ頃、【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】ではこれがなくともサブの《冥土人形ヴァミリア・バレル》によるビートダウンプランでフィニッシュ力は既に十分増強できること、単純に枠がないことから0枚採用が当たり前。

【バクオンソー】が成立すると、一種のカウンター封じとして3ターンキルの安定に貢献するようになった。

その他

  • モチーフはアーティスティックスイミング。カード名の由来は、かつてシンクロナイズドスイミングと呼ばれていたことに因んで「シンクロ・フェアリー」、シンクロをさらに捻って「同期」だろう。
    「同期」「ド浮き」「動悸」「ドキドキ」と執拗に韻を踏んでおり、開発者の遊び心が感じられる。
  • クリーチャー側の読みは「シンクロ・フェアリー」だが、呪文側は「ドキドキ・スパイラル」である。呪文側の名前を選ぶ機会はそうそうないだろうが、「シンクロ・スパイラル」と言ってしまうと別のカードになるので一応注意。

サイクル

DM23-RP3文明シャッフル+メガ・ラスト・バーストサイクル

関連カード

収録セット

参考


公式Q&A

  • クリーチャー側1つ目の能力について

Q.相手の《歓楽のタギャースツ》がバトルゾーンにいる状況で、相手の《ボルシャック・ドラゴン》が自分のシールドを2つブレイクしました。その中から「S・トリガー」で《デーモン・ハンド》2枚の使用を宣言しました。2枚目で《歓楽のタギャースツ》を選んで破壊し、2枚目で他のクリーチャーを選べますか?
類似例:《同期の妖精/ド浮きの動悸》
A.はい、選べます。1枚目の《デーモン・ハンド》の効果で《歓楽のタギャースツ》を選んで破壊してから、2枚目の《デーモン・ハンド》の効果で相手のクリーチャーを新たに1体選び、破壊します。
引用元(2021.12.17)

Q.相手の《歓楽のタギャースツ》がバトルゾーンにいる状況で、相手の《ボルシャック・ドラゴン》が自分のシールドを2つブレイクしました。その中から《デーモン・ハンド》の「S・トリガー」と《フェアリー・Re:ライフ》の「G・ストライク」の使用を宣言しました。先に《デーモン・ハンド》で相手の《歓楽のタギャースツ》を選んで破壊してから、他のクリーチャーを《フェアリー・Re:ライフ》の「G・ストライク」で選べますか?
類似例:《同期の妖精/ド浮きの動悸》
A.はい、選べます。「S・トリガー」と「G・ストライク」は同時に宣言が必要ですが、「S・トリガー」のカードを使う効果と「G・ストライク」のクリーチャーを選んで攻撃できなくする効果は、それぞれ好きな順番で解決できます。
引用元(2021.12.17)

Q.相手の《歓楽のタギャースツ》と他のクリーチャーが1体、自分の「鬼タイム」が発動している《「迅雷」の鬼 ライジン天》がバトルゾーンにいる状況です。自分のターンの終わりに、《「迅雷」の鬼 ライジン天》の「自分のターンの終わりに」の能力で、相手が自身のクリーチャーを破壊するかわりに自分が相手のクリーチャーを選びますが、自分は《歓楽のタギャースツ》を選ばなくてはいけませんか?
類似例:《同期の妖精/ド浮きの動悸》
A.はい、《歓楽のタギャースツ》を選ぶ必要があります。他のクリーチャーを選ぶことはできません。
引用元(2021.12.17)

Q.相手の《歓楽のタギャースツ》1体と他のクリーチャー1体がバトルゾーンにいる状況で、自分は《英知と追撃の宝剣》を唱えました。相手のクリーチャーを2体選びますが、この場合《歓楽のタギャースツ》を2回選ぶことになりますか?
類似例:《パス・オクタン》《同期の妖精/ド浮きの動悸》
A.いいえ、《歓楽のタギャースツ》1体と、他のクリーチャー1体を選びます。複数のクリーチャーを同時に選ぶ場合、同じクリーチャーを何度も選ぶことはできません。
引用元(2021.12.17)

Q.相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》がバトルゾーンにいる状況です。
相手が自分を攻撃し、自分はブレイクされたシールドから《撃髄医 スパイナー》を「S・トリガー」で召喚しました。
《撃髄医 スパイナー》の「出た時」の能力は、3回とも相手の《同期の妖精》を選ばなければいけませんか?
A.1回目の効果は《同期の妖精》を選ぶ必要があります。
《撃髄医 スパイナー》の「出た時」の能力は、1回解決するごとに相手のクリーチャーを1体選びます。1回目の効果で《同期の妖精》のパワーが0になり破壊された場合、2回目と3回目の効果は好きな相手のクリーチャーを選べます。
引用元(2023.10.11)

Q.相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》がバトルゾーンにいる状況です。
相手が《ゴルパガーニ-A7/ダウンフォース・サーキュラー》の呪文側を唱えたターン中に自分を攻撃し、自分はブレイクされたシールドから《撃髄医 スパイナー》を「S・トリガー」で召喚しました。
《撃髄医 スパイナー》の「出た時」の能力は、3回とも相手の《同期の妖精》を選ばなければいけませんか?
A.はい、3回とも《同期の妖精》を選ぶ必要があります。
引用元(2023.10.11)

Q.相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》が2体いる状況で、自分が《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》の呪文側を唱えた場合、どうなりますか?
A.相手の《同期の妖精》2体のうち、どちらか好きな方を選んで破壊します。
引用元(2023.10.11)

Q.《同期の妖精/ド浮きの動悸》は、《ザーク・砲・ピッチ》の「出た時」の能力のような、エレメントを選ぶ能力でエレメントを選ぶ際も必ず選ばなければいけませんか?
類似能力:《龍脈術 落城の計》など、相手のカードを選ぶ能力
A.はい、エレメントを選ぶ効果でも、《同期の妖精》を選べるのであれば必ず選ぶ必要があります。
例えば、相手の《卍 新世壊 卍》《同期の妖精》がバトルゾーンにある状況で《ザーク・砲・ピッチ》を出した場合、その効果で必ず《同期の妖精》を選ぶ必要があります。
引用元(2023.10.11)

Q.相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》と、自分のクリーチャー1体がいる状況です。
自分が《スパイラル・ゲート》を唱えた際、自分のクリーチャーを手札に戻せますか?
A.いいえ、戻せません。必ず《同期の妖精》を選んで手札に戻します。
《同期の妖精》の能力は、すべてのプレイヤーのクリーチャーの中から選ぶ際にも適用されます。
《スパイラル・ゲート》を唱えたらクリーチャーを必ず1体選ぶので、《同期の妖精》を選ぶことになります。
引用元(2023.10.20)

Q.相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》と、他のクリーチャー1体、自分のクリーチャー1体がいる状況です。
この状況で自分が《飛ぶ革命 ヴァル・ボルシャック》を出したのですが、その「出た時」の能力で選べるクリーチャーはどれですか?
A.《飛ぶ革命 ヴァル・ボルシャック》の「出た時」の能力はクリーチャーを2体まで選べます。この能力を解決する際、何体のクリーチャーを選ぶかを決めます。
1体だけ選ぶ場合、《同期の妖精》を必ず選ぶ必要があります。
2体選ぶ場合、1体は《同期の妖精》を必ず選び、もう1体自分か相手のクリーチャーを選べます。
1体も選ばないこともでき、その場合何も起きません。
引用元(2023.10.20)

Q.相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》と、他に相手のパワー6000のクリーチャー2体がバトルゾーンにいる状況です。
自分の《“轟轟轟”ブランド》の「出た時」の能力で手札を2枚捨てて、相手のクリーチャーを2体破壊する時、《同期の妖精》以外のクリーチャーを選んで破壊することはできますか?
A.必ず《同期の妖精》も選ぶ必要がありますが、1体は別のクリーチャーを破壊できます。
効果で複数のカードを同時に選ぶ際、同じカードを2回以上選ぶことはできません。そのため《同期の妖精》を複数回選ぶ必要はありません。
引用元(2023.10.20)

Q.相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》がバトルゾーンにいる状況です。
自分が《トンギヌスの槍》を唱えた場合、《同期の妖精》を必ず選ぶ必要がありますか?
類似例:《シャドーウェーブ・サイクロン》
A.いいえ、マナゾーンやシールドゾーンのカードを選べます。
バトルゾーンの相手のカードを選ぶ場合のみ、《同期の妖精》を選ぶ必要があります。
引用元(2023.11.17)

Q.自分の《同期の妖精/ド浮きの動悸》と相手の《「復活」の鬼 ヨミノ晴明R》がバトルゾーンにいる状況です。自分の《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》の「出た時」の能力でクリーチャーを選ぶ際、かわりに相手が選びますが、相手は自分の《同期の妖精》を選ぶ必要がありますか?
A.はい、相手は自分の《同期の妖精》を選ぶ必要があります。
自分の《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》の効果ですが、《「復活」の鬼 ヨミノ晴明R》の置換効果で相手が選ぶため《同期の妖精》の能力が適用されます。
引用元(2024.2.16)