《♪ハックより 一時(いちじ)ずらして じゅうとなな》

♪ハックより 一時ずらして じゅうとなな SR 水/闇文明 (13)
呪文:マジック・ソング
ハイパーエナジー(この呪文を唱える時、コストが異なる自分のクリーチャーを好きな数タップしてもよい。こうしてタップしたクリーチャー1体につき、この呪文のコストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
13までの数字を1つ選び、自分の山札の上からその枚数のカードを墓地に置く。その後、クリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
バラバラエティ3:この呪文が、このゲーム中はじめて自分が唱えた《♪ハックより 一時ずらして じゅうとなな》なら、このターンの後に自分のターンを追加する。(コストが異なる自分のエレメントが3つ以上あれば、この呪文にこの能力を与える)

DM24-RP4で登場した/マジック・ソング呪文

ハイパーエナジーを持ち、13枚までの範囲で山札から墓地肥やしできる上にクリーチャー1体のリアニメイトが付き、さらにこれがゲーム中初めて唱える《♪ハックより 一時ずらして じゅうとなな》なら、バラバラエティ3で追加ターンを得る。

リアニメイト呪文ではあるものの、デッキの約1/3である13枚も見れれば事前の墓地肥やしが満足に出来ていなくても目的のクリーチャーを引き当てられる可能性は十分に高い。既に山札が薄くなっていればライブラリアウトしない範囲に留めることができる柔軟性もある。
バラバラエティリアニメイトで1体クリーチャーが増えた後に参照するので唱えさえできれば見た目以上にフルスペックを発揮する要求値は低い。

この呪文を唱えるのには大量のマナクリーチャータップを要求するものの、追加ターン獲得まで到達してしまえば全て起き上がるので実質タダでクリーチャーを呼び出せる。
変に凝ったコンボを考えなくとも、《ドリーム・ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》《超神龍バイラス・カースド》などのS・トリガー封じを出して横に並んだクリーチャーと共に殴りかかればおおよそそのまま勝ってしまえるだろう。
まさに唱えれば勝利できるフィニッシャーに相応しい呪文と言える。

ただし問題もあり、この呪文で追加ターンを獲得できるチャンスは、最初に唱えた1回目の時のみである。1回目を唱えた時点でバラバラエティ3を達成していなければ、たとえ2回目に唱えた時にバラバラエティ3を達成できていたとしても追加ターンは得られない。
また、その性質上、他の追加ターン獲得呪文のように何度も唱え続けて無限追加ターンというのはできなくなっている。他に獲得手段がないなら、増えたその1ターンで確実に仕留めきらなければ相手にターンが帰ってしまう。
加えて、13というハイパーエナジー込みでも高すぎるコストが目を引く。踏み倒して唱えるのも視野に入る高コストだが、ただ無条件踏み倒しで唱えて追加ターンを確保するだけなら回数制限も条件指定も無い《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》が立ち塞がる。
呪文踏み倒し機構がなくともクリーチャーの大量展開ができるデッキでも採用が検討できる、文字通りどんなクリーチャー蘇生できる、莫大な枚数の墓地肥やしができるなどこのカードの強みを最大限に生かして運用したい。

リアニメイト先として《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》とは相性が良く、山札を大量に削りながら着地するので即座にリアニメイト能力を発揮できる状況までお膳立てできる。

【4色万軍投】で使えば、例えば《とこしえの超人》、敢えて自壊を選ばないで場に残したコスト2初動自壊クリーチャー、その他コスト3とコスト4のGRクリーチャーで実質コスト5まで下げることができる。コストが2まで下がっている状況なら《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》での追加ターンを得るためにこれを安全にタップするのにも使える。

その他《アビスベル=覇統=ジャシン帝》《マザーブレイン》など生きて帰って来るなら強いが出すのにも生存させるのにも難儀していたクリーチャー踏み倒しつつ確実にエクストラターンで1ターン貰えるので、それらのファンデッキを組む際にも頼りになるだろう。

  • 最初に落とす枚数を宣言する必要があるため、「見切り発車で唱えて欲しいカードが落ちたら中断する」という動きがとれなくなっている。
  • 背景ストーリーにおいては、フミビロム《邪脳の魔法陣》にされる今際の際に詠んだ辞世の句。彼はハイクの楽しさを思い出しながら、かつて侵略した文化にもまだまだ楽しみがあったのではないかと思い、この句を詠んだようだ[1]
    • 一見すると意味の分からないカード名だが、「ハック」を「8(と)9」と読み替え、8を-1、9を+1して「一時ずらす」と「7と10(10と7)」になる。
      含まれた意味としては、「水文明を『ハック(侵略)』しようとした時、彼らと『一時』の交流を持つことにより目的を『ずらした』所、『17』字のハイクに目覚めた」というものであるとの解説が公式の動画で語られた。
    • ハックとハイクで『一字』違いなのもおそらくかかっているだろう。

関連カード

収録セット

参考