次元(じげん)(あらし) スコーラー》

次元の嵐 スコーラー SR 水文明 (11)
クリーチャー:ムートピア/スペシャルズ 11000
G・ゼロ:このターン中に自分の呪文を5枚以上唱えていれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
W・ブレイカー
このクリーチャーが召喚によって出た時、それがこのゲーム中に出した最初の《次元の嵐 スコーラー》なら、このターンの後に自分のターンを追加する。

DMRP-07で登場したムートピア/スペシャルズ

呪文を5枚以上唱えていればG・ゼロで出すことが可能。さらにゲーム中に1度だけ追加ターンを得られる召喚限定cipを持つ。

G・ゼロ召喚のため、呪文を5枚以上唱えることでそのまま0マナで追加ターンを獲得できる。

《超宮城 コーラリアン》と同様のデッキを組むことで活躍できるだろう。
追加ターンによって次のターンには召喚酔いも解けるので、大量展開した後から安全に一斉攻撃を決められる。
《I am》でワールドブレイクする前にこのクリーチャーをバトルゾーンに出せば、たとえスーパー・S・トリガーを数発喰らったとしても追加ターンで再展開すれば押し切れる。
マナブーストと呪文の詠唱を繰り返すループ系統では、追加ターンを活かしてアンタップマナの生成を安全に行うというプレイングも取れる。

ルール

  • 『それがこのゲーム中に出した最初の《次元の嵐 スコーラー》なら』という条件があるため、1回でもバトルゾーンに出したら、後はG・ゼロ持ちのファッティにしかならない。
    • このカウントは召喚以外でバトルゾーンに出したものもカウントされる《父なる大地》等によって、いずれかのプレイヤーの《次元の嵐 スコーラー》が召喚せずにバトルゾーンに出た時点で、誰も《次元の嵐 スコーラー》で追加ターンを得ることはできなくなる。
    • 先に出たのが相手の《次元の嵐 スコーラー》だったとしても自分は追加ターンを得ることができなくなる。各プレイヤーが一度ずつ能力を使えるニンジャ・ストライク極限ファイナル革命とは異なる裁定となっている。参照しているイベントの種類が異なるとはいえ、互いに矛盾しているようにも見える。
      • よって、【スコーラー】ミラーマッチでは先に《次元の嵐 スコーラー》を出せば相手の戦術を完全に崩壊させることができる。もっとも、《次元の嵐 スコーラー》が出た後で相手のターンが回ってくることはなかなかないかもしれないが。
  • 呪文を唱えた回数を参照するG・ゼロを持つ他のムートピアと異なり、「自分呪文を唱えた回数」ではなく「自分呪文を唱えた回数」を参照する。つまり、呪文横取りで相手の呪文を唱えた場合はカウントしない。

環境において

専用デッキで1マナの呪文の連打から飛び出してくるイメージのあるカードだが、登場当初は相性の良い1マナの呪文が《ガード・グリップ》《セイレーン・コンチェルト》程度しかなく、メインの動きをこれに依存した構築は活躍しなかった。
DMRP-07時点の主流は【ゴクガサイクル】ソリティア要員としての運用で、追加ターンを取ることで疑似的にマナ回復を行い、《水上第九院 シャコガイル》をタイムラグなく出すために利用されていた。要するに上振れ要素であり、《光牙忍ハヤブサマル》などで確実に1ターンをしのげる保証がある場面では出さなくてもかまわない。

DMBD-08《卍 ギ・ルーギリン 卍/卍獄ブレイン》が登場すると《ガード・グリップ》を8枚積みできるようになり、安定感が増したことで【スコーラー】が構築されるようになった。
当時【ジョット・ガン・ジョラゴン】に明確に有利が付いた数少ないデッキであり、遅くとも年明けにはTier1に食い込んでいた。
ただ、この頃は【赤白“轟轟轟”ブランド】《音奏 プーンギ》がこのデッキを抑えている面もあった。

2019年7月1日には相性の良い《セイレーン・コンチェルト》殿堂入りした。《“轟轟轟”ブランド》殿堂入りに伴い、コンボ系統が強くなりすぎるのを防ぐための先回り殿堂だったと考えられている。

超天篇で登場したGR召喚呪文とも相性が良く、《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》《カエルB ジャック》を入れた白青型が一定数使われた。《マリゴルドIII》マナドライブを組み込んだ白青緑型も2ブロック構築を中心に結果を残した。

DMGP-9th」優勝・3位入賞の【カリヤドネループ】に2枚採用されていた。能力の性質上無限ループには絡むことができず、墓地に落ちたら《カリヤドネ》のコスト軽減濁りになるにもかかわらず1枚ではなく2枚積みだったという点だけでも、このデッキとの相性が相当評価されていたことがわかる。
以降【カリヤドネループ】の主要パーツとして定着し、ゴッド・オブ・アビス頃まで活躍した。

王来篇環境 (オリジナル)では、《龍風混成 ザーディクリカ》《砕慄接続 グレイトフル・ベン》《Disアイ・チョイス》などによるソリティアで呪文詠唱回数を稼いでこれを投げつけるプランを取り入れた【5色コントロール】が結果を残した。

DMEX-17では《月下旋壊 ド・リュミーズ》が登場。おそらく最も有名な【スコーラー】であろう【青タッチ黒魔導具スコーラー】が成立した。
最速4ターン目にループで勝利できるのは当時オンリーワンの強みで、後ろ寄せのデッキが多い環境で猛威を奮ったが、1年も経たずに《月下旋壊 ド・リュミーズ》殿堂入りしてしまった。

DMGP2022」Day1(アドバンス)では、《「未来から来る、だからミラクル」》《ナウ・オア・ネバー》《龍風混成 ザーディクリカ》と呪文を連鎖させて最終的に《ディメンジョン・ゲート》でこれをサーチして出す【60枚コントロール】がベスト8入賞した。
また、Day2(オリジナル)でベスト8入賞した【青緑Gジョラゴン】は、《流星のガイアッシュ・カイザー》でこれの手打ちを狙う今までにない角度からの勝ち筋を持った型となっていた。

《月下旋壊 ド・リュミーズ》の殿堂入り後は【卍夜】フィニッシャーとして考察されることもあったが、リストが洗練されるにつれ抜けていった。

アビス・レボリューションでは《好詠音愛 クロカミ》の登場からしばらく【青魔導具】に挿される場合があった。また、DM23-EX2期には《クロカミ》入りの【青単スコーラー】が結果を残した。

《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》の殿堂解除を機に、《ジョジョジョ・ジョーカーズ》のようなコスト1呪文、《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》《夢のジョー星》《ジョジョジョ・マキシマム》《勝熱と弾丸と自由の決断》といったG・ゼロ呪文で呪文詠唱回数を稼ぐジョーカーズ基盤型の【零単スコーラー】という型も組めるようになった。メインプランに拘らず、普通に早期ワンショットを狙っても強い型となっている。

その他

  • 《暗黒鎧 ダースシスK》に続き2枚目となる「召喚によってバトルゾーンに出た時」と「コストを支払わずに召喚」を1枚で持つクリーチャー。
  • DM22-RP1版はカード名が《次元の嵐スコーラー》となっており、スペースが省略されている誤植が見られる。
    • テキスト中では《次元の嵐 スコーラー》とスペースが入ったままなので、カード名が変更されたわけではないと考えられる。

関連カード

フレーバーテキスト

  • DMRP-07
    嵐や手から、かみなりなどをおこす。

収録セット

参考


公式Q&A

  • 3つ目の能力について

Q.《次元の嵐 スコーラー》を召喚せずにバトルゾーンに出した後、2体目の《次元の嵐 スコーラー》を召喚してバトルゾーンに出しました。ターンをもう一度行うことはできますか?
A.いいえ、召喚したかどうかにかかわらず、すでに《次元の嵐 スコーラー》がバトルゾーンに出ていれば最後の能力は使うことができません。
引用元(2019.7.2)

+  類似裁定(2022.7.28)