封魔(ふうま)アンドロリウス》

封魔アンドロリウス VR 水文明 (5)
クリーチャー:グランド・デビル 5000
このクリーチャーが攻撃する時、自分の手札を好きな枚数捨ててもよい。こうして捨てた手札1枚につき、バトルゾーンにある「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。

DM-36で登場したグランド・デビル

攻撃時に好きな枚数の手札捨てることで、その枚数分バトルゾーンブロッカーバウンスできる。手札に戻せるブロッカーは相手だけでなく自分でもよい。

手軽なコストで出しやすく、パワーも最低限はあり場に立てやすいため、ひとまず場に立てておけば、後手に回って攻撃時の相手のブロッカーを無力化できる。さらに一度に大量のブロッカーバウンス出来るため、自分の一斉攻撃時にうまく発動出来ればそのターンの密度は相当なものになり、受けきることは極めて困難。攻撃機会と手札さえあれば何度も発動でき、攻撃時に手札を1枚切って相手ブロッカーをちまちまバウンスするだけでも受けるのは面倒。特に【ヘブンズ・ゲート】などは後手に回ることが多く、このクリーチャーの効果がもろに刺さってしまう。

ただし、能力にはコストとして手札が必要であり、それでバウンスできる対象はブロッカーのみであるため、使用場面が限られる上で効果の使用条件の壁があり活躍出来る場が限定的である。効果はアタックトリガーで連続で使用出来る可能性はあるものの、代わりに即効性もない。手札を切る枚数は任意であり、攻撃時も1ブレイクであるため効果の発動自体にはリスクがなく運用はしやすいのだが、逆に言えばその程度しかできない器用貧乏で終わってしまうことも多い。よって、よほどかみ合うデッキでない限りこのカードを使用するのは難しいだろう。

総じて、個性や運用性などは良いもの、活躍させるには状況が限定的でクセが強い、構築に影響するまで極めてデッキ選ぶ難しいカードである。このコスト域には使いやすい=常に強さの乱れない優秀なカードもたくさんあるため、それらに出番を奪われることがほとんどである。ただ、幸運にも種族には恵まれており、緑を採用しないビートダウンでは扱いやすいコストである。場、手札墓地と干渉できる場も多く、効果の対象となるブロッカーもどんどん増え続けており、今後強化されるポテンシャルも秘めている。この手軽さで盤面を大きくまくり返す力には光るものがあり、運用性自体は悪くないので、頭の片隅に入れておく価値はあるだろう。

  • 名前の由来は『ゴエティア』に記されたソロモン72柱の序列72位の悪魔アンドロマリウスと思われる。悪魔学で定義されたアンドロマリウスは盗品の奪還と盗人などへの懲罰を使命とする魔神である。ただ、このカードはリソースを奪い返すというよりは自分からリソースを削るデザインだが。

デュエル・マスターズ プレイスでは

封魔アンドロリウス R 水文明 (5)
クリーチャー:グランド・デビル 5000
攻撃する時、自分の手札を好きな枚数捨ててもよい。こうして捨てた手札1枚につき、相手の「ブロッカー」を持つクリーチャー1体をパワーの大きい順に手札に戻す。(複数あるならランダム)

DMPP-09で実装。
対象が相手のブロッカー限定かつバウンス対象を選択できなくなった一方、《光器ユリアーナ》《ポッピ・ラッキー》が出ている状況下でのブロッカー持ちドラゴンなど、アンタッチャブルにもバウンスを通せるようになった。

【グランド・デビル】 (デュエプレ)においてはアンブロッカブル付加の《デモメイト・エリダヌス》ブロッカー以外もまとめて除去できる《超神星ネプチューン・シュトローム》などの存在が向かい風。一方【トリファリオン】 (デュエプレ)では《霊王機トリファリオン》でのコスト踏み倒し対象になる、《エリダヌス》や《ネプチューン》を採用しにくい、フェニックス以外のパワーが低くブロッカーの展開に弱いなどの点から採用を検討することが可能である。

フレーバーテキスト

  • DM-36
    覚醒という新しい力の前に傷を負い、無念の退却となった。
  • DMPP-09
    よほどの傷を負わせることができなければ、アンドロリウスを退けるのは不可能だ。

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考