フェニックス
DM-12で登場した種族。
属するクリーチャーのほとんどが進化クリーチャーであり、またその大部分が進化Vや進化GVによって複数の進化元を要求するという、超大型の種族。その分ド派手な能力を持ち、レアリティも高くなる傾向にある。
ドラゴンなどと同じくデュエル・マスターズの花形種族の1つであり、背景ストーリー上でも重要な存在。
命名ルールは型(後述)によって異なり、不死鳥型は漢字の冠詞の後に「〜・フェニックス」、惑星型は、小型の「〜彗星アステロイド・〜」、大型の「超神星(惑星や天体に関連する言葉)・〜」などが代表的。
エキスパンションやサイクルによってまちまちであり、これに当てはまらないものも多い。
暗黒王デス・フェニックス SR 闇/火文明 (4) |
進化クリーチャー:フェニックス 9000 |
進化V−自分のドラゴン・ゾンビ1体とファイアー・バード1体を重ねた上に置く。 |
W・ブレイカー |
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに自身の墓地に置く。 |
このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、相手は自身の手札をすべて捨てる。 |
超神星プルート・デスブリンガー SR 闇文明 (4) |
進化クリーチャー:フェニックス 13000 |
進化GV−自分のデスパペット、グランド・デビル、ティラノ・ドレイクのいずれか3体を重ねた上に置く。 |
メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選んで墓地に置いてもよい。そうした場合、相手のクリーチャーを1体破壊する。 |
T・ブレイカー |
ほぼ全てが実質進化元を2体以上要求するため、運用は究極進化にも並ぶ難しさを誇る。しかし、その分性能はオーバーキル気味なものが多く、派手で強烈な能力を持っている。必然的に、デッキに投入される場合コンセプトの中心に位置することになる。
フィニッシャーに位置する種族だけあってサポートカードも豊富で、いかにフェニックスの運用性・性能を高めていくかが構築のカギとなる。特にDMX-21で登場した《神滅翔天ポッポ・ジュヴィラ》により、長年ネックとなっていた場に大量の進化元を要求する点がある程度改善された。これは単純に出しやすくなっただけでなく、除去された時のディスアドバンテージを大幅に軽減できるようになった。
聖拳編や不死鳥編の頃に比べると、召喚の難易度は大分下がっている。大型種族ならではの派手さを求めるならば、フェニックスをコンセプトにしたデッキを組んでみるのもいいだろう。
また、戦国編からは、素でバトルゾーン以外の場所から進化元を要求するフェニックスが登場しており、出しにくさを改善するばかりでなく奇襲性を得た例もある。性能・運用性共に良好であり、様々なデッキへの投入が検討できる。こうした経緯もあって、コンセプトデッキ以外でもフェニックスを見る機会は増えつつあるようだ。
- 《ユニバース・ラピア》の登場により、山札、マナゾーン、墓地そしてバトルゾーンのカードすべてにフェニックスを与えることが可能となり、デッキの大半をフェニックスで埋める必要は無くなった。故に実質的「死に札」であった彼らを抜くor減らすことが可能となったため、デッキ構築の幅が大きく広がった。そのため、「フェニックスが入っていないフェニックスデッキ」なるものが生まれることになった。
フェニックスの変遷
フェニックスが初登場したのはDM-12。当初はナーガ、セイント・ペガサス、スターノイドと並ぶ五大王固有の種族として登場。ただしこの中でフェニックスだけは《暗黒王デス・フェニックス》・《太陽王ソウル・フェニックス》と共用の種族になっており、さらにDM-13にて『第6の王』《龍炎鳳エターナル・フェニックス》が加わる。
この時点ではいずれも鳥の姿をかたどり、火文明を持っていた。また五大王と共通の特徴である進化Vを持っており、うち片方の進化元はファイアー・バードであるという共通点があった。
不死鳥編では、DM-19でハイブリッド種族を進化元とする進化GV持ちのフェニックスが各文明に登場。その後も進化GVをメインとして点々と登場する。また、これらのフェニックスの目玉能力としてメテオバーンが登場。
聖拳編のフェニックスとは別の種族とも言えるほどに特徴が異なっており、特に惑星をモチーフとしたカードイラスト・名前から、この不死鳥編で登場したものを『惑星型』、そして先の聖拳編で登場したものを『不死鳥型』と呼んで区別するケースが生まれた。
これ以降もフェニックスはたびたび登場し、そのたびに『不死鳥型か惑星型か』は考察の材料となった。
なお、初登場からこのあたりまでフェニックスは(大型)進化クリーチャー専用の種族であった。ここまでで唯一の通常進化である《究極銀河ユニバース》も、そもそもの進化元としてフェニックスを要求するため、『大型』の一部としてみなされていた。
DMX-21でフェニックスを持つ呪文《フェニックス・ライフ》[1]、非進化やクリーチャー以外にもフェニックスを種族追加できる《ユニバース・ラピア》が登場。
これらのカードも『クリーチャーではなく呪文』『種族追加であり素でもっているわけではない』という例外的な立ち位置にあり、『フェニックス=進化クリーチャー』という図式は保たれていた。
DMRP-15で初の非進化フェニックスである《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》が登場。
その後、王来篇で復刻された種族の1つとして、フェニックスにも単純な進化クリーチャーや非進化クリーチャーが増えていく事になる。ただし、そのほとんどは聖拳編や不死鳥編のフェニックスを元ネタとしている。
また一方で、《暗黒破壊神デス・フェニックス》や《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》のように複数進化の特徴を持ったフェニックスも細々と新規登場を続けている。もっとも、進化条件自体は軟化傾向にある。
- 『大型』『進化』が特徴であるフェニックスの例外となるカードは以下の通り。
枠について
一部のフェニックスはイラストの枠が鳥の姿をかたどった特別な形状になっている。
不死鳥編の以降の大型フェニックスがこの仕様になっているものが目立つものの、この仕様になっていないフェニックスも存在する。
枠を与えられる条件の考察
- 一方、戦国編〜エピソード1頃まで、以上の原則に従わずに特別枠 / 通常枠が決定されていた感がある。
- またエピソード1で第二世代枠が出てからしばらくの間、度々フェニックスが再録されたもののいずれも通常枠だった。第二世代枠用の特別枠が用意できていなかったためでは、と推測されている。
関連カード
フェニックスに関連する効果を持つカード
太字はクリーチャーでないフェニックスも参照可能。
進化フェニックスに関連する効果を持つカード
フェニックスを進化元とするカード
主なフェニックス
各種専用デッキを参照すると良い。
参考
しかも後述のフェニックス枠仕様