アンタッチャブル
クリーチャーや呪文の「能力の対象」として選ぶ事ができない能力、またはそうした能力を持ったクリーチャーの俗称。
書式A
相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。 |
書式B
注釈文にもある通り、この能力には「攻撃されない」と「ブロックされない」は内包されていない。ただしアンタッチャブルが生成する能力ではないため、別途そちらの能力を持っている場合は攻撃やブロックを防げる。
- 《神聖斬 アシッド》が対戦相手のターンを過ごしている間、《アシッド》が攻撃するのは不可能でブロックされるという状況が起こり得ないため「(ただし、このクリーチャーを攻撃してもよい)」と準専用の記述がされている。似た配慮は《変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード》などでも確認できる。
- 《ワルスラナイトS》は「(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)」と定型文が書いてあるが、同じ文章に「このクリーチャーはブロックされず」もあるため、注釈文の内容よりその効果が優先されてブロックを不可能にする。
光器ペトローバ SR 光文明 (5) |
クリーチャー:メカ・デル・ソル 3500 |
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、メカ・デル・ソル以外の種族を1つ選ぶ。その種族のクリーチャーすべてのパワーは+4000される。 |
相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。 |
異端流し オニカマス UC 水文明 (2) |
クリーチャー:ムートピア 2000 |
相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい) |
相手のターン中に、相手が召喚以外の方法でクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのクリーチャーを持ち主の手札に戻してもよい。 |
文藍月 スケルハンター UC 水文明 (2) |
クリーチャー:グレートメカオー/超化獣 2000 |
ハイパー化:自分の他のクリーチャーを1体タップする。(自分のメインステップ中に、ハイパーモードを解放できる。ハイパーモードは次の自分のターンのはじめまで続く) |
ハイパーモード 6000 |
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする) |
このクリーチャーは相手によって選ばれない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい) |
アンタッチャブルを持つクリーチャーは相手の能力の対象として選択できない。
《デーモン・ハンド》《アクア・サーファー》《父なる大地》など、大抵の除去カードは対象を選ぶタイプである。よって、アンタッチャブルのクリーチャーは多くの除去を無力化することができる。
呪文の効果であれ、クリーチャーの能力であれ、テキストに「クリーチャーを1体選び」などと書かれている場合でも選択できない。また、「クリーチャーを1体破壊する」などの間接的に選択を伴うテキストであっても、やはりアンタッチャブルのクリーチャーを選ぶことはできない。バトルゾーンのクリーチャーがそれ1体しかいなくても、それがアンタッチャブルならば選ぶことはできない。
アンタッチャブルクリーチャーの弱点は、対象を取らずに全体に効果を及ぼす《スーパー・スパーク》《アポカリプス・デイ》《希望の親衛隊ファンク》などである。他には能力の対象を相手に選ばせる《魔刻の斬将オルゼキア》《黒神龍アバヨ・シャバヨ》など。自分で自分のカードを選ぶ効果にもアンタッチャブルは働かない。
また殴り返しは受けるため、パワーが低いクリーチャーの場合アンタップキラーなどにも注意が必要。さらに、あまり見かけないがパワーで対象を取る《ドラゴン・シャウト》でも破壊が可能である。
除去されにくい大型のアンタッチャブルはフィニッシャーとしてよく使われる。《超覚醒ラスト・ストーム XX》は【超次元コントロール】ではよく見かけるフィニッシャーである。他には、【除去グラディエーター】、【除去マインコントロール】などのデッキタイプが存在する。
場持ちが良いために序盤に小型のアンタッチャブルを出せばそれが終盤まで残ることは珍しくもなく、フィニッシュの際に革命チェンジやスーサイドなどクリーチャーの存在を前提条件とする効果を安定して実行できる。
- 当然ながら、アンタッチャブルを付与する能力は強力である。自軍をまとめてアンタッチャブルに出来れば、除去に対して非常に強固な軍団となる。
- 英語の"untouchable"は「神聖な(ので触れられない)」という意味で、いかにも光文明らしい。
- 《ビビラ精霊オッソ・レオーネ》では、アンタッチャブルが「恐怖」の象徴として描かれる側面がうかがえる。日本語に「畏れ多い」という表現があることからもわかる通り、恐怖と信仰は表裏一体のものである。
- 元々はMagic:The Gatheringで使われていた俗称。
ただしMTGでアンタッチャブルと呼ばれていたものは「相手だけでなく自分も選ぶことができない」という『被覆』のことである。DMの「相手だけが選べない」ものは『呪禁』(じゅごん、一方通行とも)が近い。
- 『被覆』状態はデュエマには存在しないはずだったが、2段階に分けて実際に登場した。
代表的なアンタッチャブルのクリーチャー
代表的なアンタッチャブル効果を付与するカード
参考
公式Q&A
Q.《シン・ガイギンガ》が攻撃された場合、攻撃先のクリーチャーとして選ばれたので、自分はターンを追加できますか?
A.いいえ、ターンを追加することはできません。「クリーチャーを選んだ時」「クリーチャーは選ばれない」というカードテキストは呪文や能力によって選ばれることを意味していますので、攻撃されてもこの能力はトリガーしません。
引用元
Q.自分の《「迅雷」の鬼 ライジン天》の「鬼タイム」が発動している状況で、自分は《邪風風邪》を唱えました。相手が選ぶかわりに《「迅雷」の鬼 ライジン天》の効果で自分が破壊するクリーチャーを選びますが、自分は相手の《聖魔連結王 バロディアス》を選べますか?
A.いいえ、選べません。《「迅雷」の鬼 ライジン天》の効果で相手のかわりに自分が選ぶ場合も、《聖魔連結王 バロディアス》のような、「相手に選ばれない」能力を持つ相手のクリーチャーを選ぶことはできません。
引用元
Q.自分の《「復活」の鬼 ヨミノ晴明R》と、下にクリーチャーが1枚置かれた《禁断英雄 モモキングダムX》がバトルゾーンにいる状況で、相手は《スライサー=グライサー》を出しました。
《スライサー=グライサー》の「出た時」の能力で破壊するクリーチャーを、《「復活」の鬼 ヨミノ晴明R》の効果で相手のかわりに自分が選ぶ際、自分の《禁断英雄 モモキングダムX》は選べますか?
類似例:《「迅雷」の鬼 ライジン天》
A.はい、選べます。相手が出した《スライサー=グライサー》の能力ですが、相手のかわりに自分が選ぶので、《禁断英雄 モモキングダムX》のような「相手に選ばれない」クリーチャーも選べます。
この場合でも、《禁断英雄 モモキングダムX》は「禁断スター進化」により一番上のカードのみが離れ、再構築により進化元のクリーチャーがバトルゾーンに残ります。
引用元(2024.1.18)