幻緑の双月(ドリーミング・ムーンナイフ)(はは)なる星域(せいいき)

幻緑の双月 P(R) 自然文明 (2)
クリーチャー:ビーストフォーク 1000
このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚、マナゾーンに置いてもよい。
母なる星域 P(R) 自然文明 (3)
呪文
自分の進化ではないクリーチャーを1体、マナゾーンに置く。そうしたら、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つ進化クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出す。
※殿堂入り

DMEX-04で登場した自然ビーストフォーク自然呪文ツインパクト

《幻緑の双月》《母なる星域》の2枚が融合してツインパクト化したカードである。両方とも元となったカードと効果は変わりない。

合体した事で汎用性が非常に上がった。序盤はクリーチャー側でマナブーストし、終盤は呪文側で進化クリーチャーを呼び出す事ができる。殿堂入り以前は手札でダブったとしても《幻緑の双月》でマナの総数を伸ばし、《母なる星域》でブーストしたマナにアクセスすると見事に役割分担できたのも利点だった。
進化クリーチャーを主とした構築では、更なるデッキの圧縮に貢献できるだろう。

クリーチャー側も他の相互互換と比べると種族が優秀な《幻緑の双月》である。

ただし、ツインパクト化により《クイーン・アマテラス》ではコスト踏み倒し不可な点には注意。
また、元の《母なる星域》がよく使われた【エンペラー・キリコ】では、《エンペラー・キリコ》の踏み倒しに引っかかってしまうため相性が悪い。
デッキの性質を考慮してどちらを採用するべきか決めよう。

他のカード・デッキとの相性

環境において

進化クリーチャー自体がデュエマにおける強そうに見えて潜在的な弱点が多い地雷能力である。
王来篇ではスター進化がプッシュされたが、サポート抜きでも進化できる自前の軽さの《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》《我我我ガイアール・ブランド》、規格外の進化サポートである《王来英雄 モモキングRX》《スロットンの心絵》《未来王龍 モモキングJO》あたりで完結したデッキが好まれ、終ぞ《母なる星域》経由でマナからアクセスできる性能を有難がるクリーチャーは登場しなかった。
《星域》で送る用の1体がいないと空撃ちに終わるという部分が甚大なるデメリットなのである。性能は違えど、盤面が空でも使える《エヴォ・ルピア》《アイボー・チュリス》などのほうが活躍した。

DMRP-21時点で登場した《バラギアラ-MAX》により、S-MAX進化クリーチャーと《母なる星域》が相性が良いことが判明していた。しかし《バラギアラ-MAX》本体の強みがマナ操作程度で決定力に欠けた。

DMRP-22では《CRYMAX ジャオウガ》が登場したが、この時点の【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】は【メタジャオウガ】と呼ばれる盤面コントロール系の構築だったので、自分のリソースが細くなる《幻緑の双月/母なる星域》はあまり開拓されていなかった。

その後開拓が進み、DM23-RP1期には【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】に標準装備として2枚程度挿されるようになった。

遅くとも2023年8月11日殿堂レギュレーション改訂の頃には、3枚積みの構築の【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】が標準化。DM23-SD3期には4枚積み型すらちらほら見れるように。やはり《キユリのASMラジオ》でのコスト踏み倒し範囲内のクリーチャー群で減った手札リソースを回復できるのが大きい。言い換えればこのカードが《キユリのASMラジオ》で捲れた場合はリソース浪費になるか、cipを使えないバニラ同然の大外れ枠になるのだが。
それでも「初動兼フィニッシュ」の二役を務められるカードとして大いに活躍をしていた。

【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】において上下の有用性が高すぎて「メタカードを立てながらの4ターンキル」が余りに安定し過ぎたためか、2024年3月11日付で殿堂入り

同デッキの登場まではほぼ環境では見られず、専らファンデッキ向きのカードとして見られていた。
S-MAX進化クリーチャーの登場が直接的な原因というわけではなく、そのすべてが出揃ったDMRP-22時点のカードプールの中で、《母なる星域》経由で出されるケースが確認されたのは《CRYMAX ジャオウガ》を除けば《バラギアラ-MAX》ただ1体。歴代でもバトルゾーンに進化元が不要な進化クリーチャーはいくつもあったが、《幻緑の双月/母なる星域》と《超天星バルガライゾウ》《「無情」の極 シャングリラ》《暗黒神星アポロデス・フェニックス》などとの組み合わせで環境を支配した記録はない。

環境を支配するに至ったのは《CRYMAX ジャオウガ》の暴力的なスペックが原因であることは間違いないが、現時点では《CRYMAX ジャオウガ》は複数投入を咎める時期ではないと判断され、かといって4ターンキルに貢献しすぎているこのカードも無規制だと暴れすぎてしまうということで殿堂入りに指定されたということだろう。もしくは上記の活躍を見たうえで、今後の進化クリーチャーの開発に影響すると判断されたのかもしれない。

関連カード

収録セット

参考