超神星(ちょうしんせい)ヴァルカン・アンチャンス》

超神星ヴァルカン・アンチャンス SR 自然文明 (6)
進化クリーチャー:フェニックス 12600
進化GV:ジャイアント、ミステリー・トーテム、スノーフェアリーのいずれか3体
シンパシー:ジャイアント、ミステリー・トーテム、スノーフェアリー
T・ブレイカー
メテオバーン1:相手のクリーチャーがバトルゾーンに出て、その能力がトリガーする時、かわりにこのクリーチャーの下にあるカード1枚を墓地に置く。そうした場合、その能力はトリガーしない。(例えば、相手は「バトルゾーンに出た時」で始まる能力を使えない)

DMPX-01で登場した自然フェニックス
デュエル・マスターズ プレイスゲームオリジナルカード

メテオバーン《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》と同じ性質の、相手クリーチャーcip能力の解決置換効果で封じる効果をもつ。
進化元に対するシンパシーも持つため、展開力に優れるジャイアントスノーフェアリーの構築であれば1マナの召喚も容易。

進化クリーチャーを《超神星》の進化元にすればメテオバーンを多く使える。特に《ダイヤモンド・ブリザード》cipでのリソース獲得後は1打点の準バニラなので【ダイヤモンド・ブリザード】における《閃光の守護者ホーリー》《凶殺皇 デス・ハンズ》などS・トリガー獣対策としてより強固になる。

同弾で再録された《超神星マーキュリー・ギガブリザード》とは、こちらがクリーチャーcip能力の封殺、あちらが呪文の封殺という点で対になっている。

ルール

  • この置換効果が発動するのは、「能力がトリガーする時」、つまりバトルゾーンに当該クリーチャーが出た瞬間である。他の能力の解決中でも割り込んで解決され、出た時能力が誘発しなかったことになる。
    • 《超神星マーキュリー・ギガブリザード》は呪文を唱えた後の「効果」に作用し、解決時にメテオバーンが発動するため、似た挙動ながらその処理は大きく異なる。
      • 具体的には、S・トリガー等で①cipを持つクリーチャーと②《アンチャンス》を除去する呪文の順番で召喚唱えた場合、①のクリーチャーが出た瞬間でメテオバーンでcipの誘発を不発にさせるため、②で除去されたとしてもその後cipが解決されることはない。S・トリガーであれば単に①と②の使う順番を逆転させればいいだけだが、S・バックなどのTCGでは同タイミングで好きな順番で処理できるが、デュエプレでは決まった順番でしか処理できないギミックを併用する場合、上記の挙動の影響を受ける場合がある。
    • 置換効果であるため、複数の《アンチャンス》がバトルゾーンにいても、1体分しか誘発しない。この点は複数体いると全てのメテオバーンが勝手に誘発する《マーキュリー》とは異なる。
  • 《キング・ムーγ》《龍聖大河・L・デストラーデ》のように他のクリーチャーにcipを与える能力で得た、cipでのバウンスや、連鎖なども不発にさせる。
    • 出そうとしているクリーチャーがcipをテキストに持っているものの、《アンチャンス》の能力によってそのcipが誘発しない場合は、警告メッセージが出るが、cipをテキストに持っていないクリーチャーが上記のようなクリーチャーの能力によってcipを得る場合は警告メッセージは出ない。

その他

  • ヴァルカン(Vulcan)とは19世紀ごろに水星の更に内側を公転していると想定されていた仮想の惑星である。
    当時は謎だった水星の近日点移動(天体が太陽に最も近づく点が変化する現象)を、水星の内側から重力を及ぼすことで説明する惑星として予言されたが、現在は存在を否定されている。
    そのため、《ヴァルカン・アンチャンス》は「存在しない惑星」をモチーフとした惑星型フェニックスとなっており、フレーバーテキストもまた「無から現れた」というもの。
    これがモチーフとなったのは、「DMデッキ開発部が既に終了を迎えたコンテンツだから」「TCGには存在しないデュエプレオリジナルカードだから」とも考えられる。
  • デッキ開発部 デュエル・マスターズ プレイス特別編2024ではアンに関連して実装されたカードであると紹介されており、カードデザインの随所にアンに関係するネタが反映されている。
    • 名前の「アンチャンス」は「アンちゃん26の秘密」のひとつ、『裏返しの不幸(アンチャンス)』が由来。さらに元を辿れば、アンの自己紹介である「アンちゃんす」にも繋がる。
      ヴァルカンの現況と合わせて、どこまでも「アンちゃん」を追求した秀逸なネーミングである。
      • 効果面ではチャンスに否定の接頭辞というニュアンスを含んでおり、《超神星ヴァルカン・アンチャンス》入りのレンタルデッキの概要には「相手クリーチャーの出た時能力を封殺すれば、相手はノーチャンス!」と書かれている。
    • 「アンちゃん26の秘密」を意識したパワー設定により、パワーが500の整数倍ではなく12600となっている。
      これにより、同弾でフィーチャーされた《聖霊王アルカディアス》を一方的に仕留める芸当を可能としている。基本的にパワー12000より1以上パワーが大きいという部分が役立ち、《轟く侵略 レッドゾーン》《偽りの王 ヴィルヘルム》のようなパワー12000ちょうどのクリーチャーにも一方的に勝てる。
    • 攻撃時の技名は「コーリング・ボーリング」。
      元ネタは上述の「アンちゃん26の秘密」の一つとしてDMデッキ開発部15話で語られた、冷静な気持ちでカードを見つめ直す事でより大きな可能性を掘り下げ呼び出す『氷の暴利(コーリング・ボーリング)』」。
  • 余談だが、あるイベントに置換効果を使い、それでイベントを無効化するという書式は二重の処理になっている。
    • TCG版《剛勇王機フルメタル・レモン》ダイレクトアタックのかわりに山札破壊をコストにする。10枚置いた時点で敗北がかき消された状態となるため、後半部分の「そうした場合、相手はゲームに勝たない。」は無意味な文章となり、実際デュエプレ版では削除されている。
    • 《超神星ヴァルカン・アンチャンス》の「そうした場合、その能力はトリガーしない。」も、テキストを短くしたいのなら省略可能ということ。しかし自然のカラーパイで類似能力は「かわりにその能力はトリガーしない」までがテンプレートとなっているため、あるほうが単語検索などで役立っている。
  • 台詞では自身を「氷のイデア」、「真なる氷のフェニックス」であると自称している。
    また、同じ氷のフェニックスである《超神星マーキュリー・ギガブリザード》とは同じイデアを根源とするためか、同時に存在することができないという。事実、前述の通りマーキュリー(水星)の存在する我々の現実世界には、ヴァルカンは存在していない。

関連カード

フレーバーテキスト

  • DMPX-01DMPD-08
    その超神星は無から現れ、あらゆる大地を氷へと変えた。
  • DMPX-01Sec
    不運を嘆かず己を貫き続ければ、いつかは無からも惑星をうみ出せる!それがアンちゃん26の秘密のひとつ「それでもチャンスは回ってる(ヴァルカン・ヴァチカン)」っす!

収録セット

デュエル・マスターズ プレイス

参考