不敗(ふはい)のダイハード・リュウセイ》

不敗のダイハード・リュウセイ SR 火文明 (8)
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター 8000
W・ブレイカー
自分のドラゴンが攻撃する時、相手のシールドを1つ選び、持ち主の墓地に置く。
自分がゲームに負ける時、または相手が勝つ時、かわりにこのクリーチャーを破壊する。
このクリーチャーが破壊された時、そのターン、自分はゲームに負けず、相手は勝たない。

DMR-09で登場したレッド・コマンド・ドラゴン/ハンター

リュウセイ」の新たなバリエーションの1つであり、3つの強力な能力を持つ。

1つ目の能力は、このクリーチャーを含む自分のドラゴンシールド焼却アタックトリガーを与えるというもの。
実質的にドラゴンブレイク数が+1されるため、バトルゾーンに自分のドラゴンが数体並んでいれば一気にゲームエンドまで持っていける。

ただ、攻撃中のクリーチャーによるブレイクは通常ブレイクのため、S・トリガーを踏まれるリスクもある。なるべくクリーチャーに攻撃しつつシールド焼却してシールドを減らした方がカウンターも食らいづらい。
《チッタ・ペロル》アンタップキラーを付与させるとより効果的に作用する。

また、ブレイクしたシールドを墓地送りにできるボルメテウスとの相性はすさまじく、ブロックの有無にかかわらずシールド焼却が行われるため、相手に与えるプレッシャーは計り知れないものとなる。

残り2つはどちらも敗北回避能力のカードとしては珍しく防御的な能力で、特に防御手段の少ない【連ドラ】にとっては非常にありがたい。敗北を回避するにはこのカードの犠牲以外は何も必要ないため、同じ敗北回避効果を持つ《十弐制覇 鬼「王者」》と比べて汎用性が高い。《真実の王 ヴィオラ・ソナタ》《魔龍バベルギヌス》で何度も釣り上げることも可能であり、その場合、相手はこのクリーチャーへの破壊以外の除去を考えなければならず、勝ち筋に大きな制約がかかる。

攻守ともに独特かつ強力な能力の持ち主であり、ドラゴンを数多く採用する【連ドラ】のほか、【カイザー「刃鬼」】におけるフィニッシャーの1体としても有名。味方にスピードアタッカー付与するドラゴン《永遠のリュウセイ・カイザー》と同時に出すことでシールド焼却能力を活かしやすくなるのはもちろん、先にバトルゾーンに出しておけば敗北回避効果によって相手のビートダウンやワンショットを防止できるため、《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》召喚するまでの時間稼ぎとしても優秀な働きをする。

アタックトリガーによるシールド焼却なので敵のシールドが1枚の時に発動すれば《古代王 ザウルピオ》《白騎士の神羅エターナル・ムーン》の効果を無視できる。

後にライバルとなる《超神龍バイラス・カースド》が登場したが、こちらは【黒刃鬼】において多くのリアニメイト手段に収まりやすい8コストである点、シールド焼却によってシールドS・トリガー以外の防御札が眠っていてもそれらを封殺できる点、敗北回避能力を持つ点など、あちらでは真似できない長所を持つ。

ルール

  • 敗北回避は、置換効果のものとpigのものの2種類を持っている。
  • ライブラリアウトによって敗北する場合、まず三番目の能力の置換効果を適用しひとまず敗北を回避する。しかし、このクリーチャーの四番目の能力であるpig解決が待機しているときにもライブラリアウトがチェックされ続けるので、解決に到達する前に敗北でゲームが終わる。このクリーチャーが何体いても、敗北を防ぎ切ることはできない。

ルール変更の可能性

環境において

登場するなり【カイザー「刃鬼」】の強化パーツとしてエピソード3環境に殴り込みをかけた。その強力な能力から「《十弐制覇 鬼「王者」》の存在を否定するカード」と喩えられた。《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》召喚する前に繋ぎ的に召喚して敗北回避能力を使っても《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》によって墓地からコスト踏み倒しできるため、無駄がなかった。その後、革命編環境に至るまで【カイザー「刃鬼」】の定番踏み倒し先として活躍。《勝利宣言 鬼丸「覇」》殿堂入り後は《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》での呼び出し先として優先されるようになった。

【モルトNEXT】では革命編環境から革命ファイナル環境にかけて積極採用された。《爆熱DX バトライ武神》《爆熱天守 バトライ閣》への龍回避と再度の龍解革命チェンジループ(いわゆる「閣ループ」)させる動きで、これを含めたメインデッキのドラゴンを出し切れた。【カイザー「刃鬼」】よろしく詰めの手段として使われ、しかも往年のそちらとは比べ物にならない爆発力が見られた。

だが、革命ファイナル環境高速化により【カイザー「刃鬼」】が環境から姿を消し、環境での採用先を1つ失った。【モルトNEXT】でも革命ファイナル末期には《伝説のレジェンド ドギラゴン》によって敗北回避役としては取って代わられており、《爆熱DX バトライ武神》ループを考慮しなければ採用される意義が既になくなっていた。最終的に《モルトNEXT》と《バトライ武神》のプレミアム殿堂超次元コンビが施行されたため環境からは完全に姿を消した。

しばらくは環境でその姿を見かけなかったが、DMRP-15期に【連ドラグナー】で見かけられるようになる。《爆熱剣 バトライ刃》を装備したクリーチャーから《勇者の1号 ハムカツマン蒼》革命チェンジして、《勇者の1号 ハムカツマン蒼》により《爆熱剣 バトライ刃》で踏み倒したいこのカードをある程度狙って仕込むことができる。当然フィニッシュは上記の「閣ループ」で行う。これにより、当初の【連ドラグナー】の課題であったS・トリガーという裏目の恐れはほぼ無くなった。

その他

  • DMX-25収録版は以下のようなテキストとなっており、シールド・プラスのように複数枚から構成されているシールドは束ごとではなくその中から1枚しか焼却できないような記述になっているが、従来通りシールドカード単位ではなくシールド単位で焼却を行うようエラッタが発表されている。DMEX-08での再録以降は元のテキストに戻っている。
    • DMX-25のテキスト
      自分のドラゴンが攻撃する時、相手のシールドカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。
    • ちなみにDMR-09収録版やプロモーション・カードではシールドの数え方が「1つ」ではなく「1枚」とされているがこちらに関するアナウンスは特に存在しない。処理上はシールド単位での焼却であることには変わらない。
  • 名前の「ダイハード」はアメリカのアクション映画「ダイ・ハード」が由来だろう。
    ダイ(die)は「死ぬ」、ハード(hard)は「難しい」を意味し、合わせて「死に難い」「不死身」と訳される。また、ダイハード(diehard)とつなげて読むと「頑固者」、「保守主義者」などの意味になる。アウトレイジオラクルといった新勢力に対抗して残る旧種族、ドラゴンハンターを暗喩しているのだろうか。
  • 元となった《永遠のリュウセイ・カイザー》は「羽を失い飛ぶ事ができなくなった」という設定があったが、このリュウセイは羽が揃っている。1万年のコールド・スリープの間に完治したのだろうか。
    • DMEX-11版では背景が分かり易くなり、空を飛んでいる様子がよくわかるようになっている。
  • 『DMGP-2nd』ベスト8景品版のプロモーション・カードには「不屈の心が歴史に名を残す。」とあるが、確かに配布条件を考えるとピッタリの内容である。

デュエル・マスターズ プレイスでは

不敗のダイハード・リュウセイ SR 火文明 (8)
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター 8000
W・ブレイカー
自分のドラゴンが攻撃する時、相手のシールド1つを墓地に置く。
自分がゲームに負ける時、かわりにこのクリーチャーを破壊する。
破壊された時、そのターン、自分はゲームに負けない。

DMPP-21で実装。

性能はTCG版そのままで、「自分がゲームに負ける時」=「相手が勝つ時」だから敗北回避効果のテキストが簡略化されている。

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考


公式Q&A

  • 3つ目の能力について

Q.自分のシールドが1枚もなく、相手のクリーチャーが自分を攻撃してきましたがブロックしませんでした。場には自分の《不敗のダイハード・リュウセイ》があります。どうなりますか?
A.普通なら相手が勝つところですが、かわりに《不敗のダイハード・リュウセイ》が破壊されます。そして、《不敗のダイハード・リュウセイ》の四つ目の能力によって、自分の負けが阻止されます。そのターン中に相手が他のクリーチャーで自分を攻撃したとしても、自分が負けることも相手が勝つこともありません。ただし、バトルが発生した場合や、攻撃によってトリガーされる効果や能力がある場合はそれを解決します。
引用元(過去のよくある質問より)

Q.《不敗のダイハード・リュウセイ》がバトルゾーンにある状態で、山札にカードがなくなり負けそうになっています。どうなりますか?
A.山札がなくなることで負けになるので、《不敗のダイハード・リュウセイ》の「自分がゲームに負ける時、または相手が勝つ時、かわりにこのクリーチャーを破壊する。」の能力が発動します。しかし、この能力を使ったとしても山札がないことにかわりはないので、「このクリーチャーが破壊された時、そのターン、自分はゲームに負けず、相手は勝てない。」という能力を使う前にゲームに負けてしまいます。
引用元(過去のよくある質問より)