《シヴィル・バインド》
シヴィル・バインド R 光文明 (5) |
呪文 |
S・トリガー |
文明を1つ選ぶ。相手は、自分自身の次のターンの終わりまで、その文明の呪文を唱えることができない。 |
DM-24で登場した光の呪文。
次の相手ターンの終わりまで指定した文明の呪文を唱えることを制限する能力を持つ。S・トリガーを持つのはいいが相手のクリーチャーの攻撃の足止めはできず、素のコストも重いため使い辛く汎用性も低い。
相手を選ぶ効果ではあるが、【ヘブンズ・ゲート】や【ロマノフサイン】のように特定の呪文を核にしているデッキ相手ならば刺さりやすい。
特に攻める際に《ヘブンズ・ゲート》や《地獄門デス・ゲート》、《アポカリプス・デイ》といった戦況が変わりかねないような強力なS・トリガー呪文を使われることが無くなるため、安心して攻撃出来るようになるのは大きい。
《無双恐皇ガラムタ》等のS・トリガー封じと異なるのは、次の相手ターンまで呪文封じが継続される点である。トリガーせずに手札に加わった呪文をそのまま手打ちされる心配も無い。
やや重い点に関しては、クリーチャーの効果で唱えることで対処してみるのも良いだろう。
スペースの問題こそあるが、上記に挙げた【ヘブンズ・ゲート】や【ロマノフサイン】はコスト踏み倒しで呪文を使えるギミックが搭載されているので、ミラーマッチ対策として採用してみる価値はある。
相手にのみ効果が適用されるため、《聖霊王アルカディアス》のようにこちら側が被害を被る心配も無い。
呪文封じならば《偽りの王 ナンバーナイン》等の方が強力ではあるが、それらより軽いのでこちらの方が使いやすい場合もある。
また、それらのカードはクリーチャーであることから破壊されるとロックが崩れてしまうのに対して、こちらは一度唱えてしまえばいかなる方法を用いても1ターンは効果が継続する利点が存在している。
現在では、S・トリガーこそないもののより手軽な呪文封殺として《ミラクルストップ》や《ファイナル・ストップ》が存在しており、前述の通り、元々防御札としても心許ないスペックなので使われる場面は限られる。
この呪文が使われる場面は《マーシャル・クイーン》や《ネオウェーブ・カタストロフィー》、《天空の精霊インパクトリガー》の様なドラゴンでは無いカードでS・トリガー呪文をコスト踏み倒しする際に限られるだろう。
- 本来であれば「使いづらい」という評価の枠を超えられなかったであろうカードであったが、後述の漫画と公認大会での活躍から、「決まった時はかっこいい」というプラスの評価も受けるカードとなった。
- 「自分自身の次のターンの終わり」という長い期間で効果が永続するようにデザインしたのは、手打ちしても相手のターン・プレイヤーとしてのプレイを制限できるようにするためだろう。
- このように独自のアイデンティティを持つため、カードプールを知らない単色使いのプレイヤー相手にトリガーした場合、打点さえ揃っていれば、そのまま相手の思い込みを利用してカウンターに転じることも可能。
- 直訳すると、civil bindで「民間人の拘束」ということになる。おそらくここで言うcivilとは「文明」を意味するcivilizationの略称で、「文明を制限する」という意味合いを持たせたかったのだろう。
呪文能力、および誘発型能力による代表的な呪文キャスト制限
収録セット
参考