《マーシャル・クイーン》
マーシャル・クイーン R 水文明 (3) |
進化クリーチャー:スプラッシュ・クイーン 5000 |
進化:スプラッシュ・クイーン・クリーチャー1体の上に置く。 |
このクリーチャーが出た時、自分の手札を3枚までシールド化する。その後、同じ数の自分のシールドをブレイクする。 |
DM-16で登場した進化スプラッシュ・クイーン。
cipでシールド交換を3枚まで行える豪快な能力を持つ。
そして、なんと言っても回収したS・トリガーを使えてしまうのが強力で、手札にあるS・トリガーカードを往復させるだけでそのまま使えてしまう。
シールドが無い時にこのクリーチャーを出せば最大3枚ものスーパー・S・トリガーを使うことも可能。
弱点は、手札が少ないと効果が薄いこと。
手札がなければ、シールド回収もできなくなるため、このカードを使うなら、できれば手札補充手段も多いことが望ましい。
この強力なcip能力により、【星龍マーシャル】や【マーシャルビートダウン】を始めとする特殊なコンボデッキ、【マーシャル・クイーン】が生み出されるようになった。
再録により暴発の処理はブレイク扱いへと変化した。
《絶対華麗!マーシャル歌劇団》などで相手ターン中にこのcipを使えば、S・トリガー・プラスを発動可能という新たな一面を手に入れた。
- マーシャル(Marshall)とは軍隊における階級呼称の1つで、元帥(陸軍・空軍の)や総司令官を意味する。マーシャルを冠するのは他にも《邪悪の魔黒デビル・マーシャル》が存在する。
- このことから、カード名は直訳すると「元帥の女王」「総司令官の女王」といったところ。S・トリガー獣のまとめ役たるこのクリーチャーにピッタリの名前であろう。
環境において
登場当時はシールド回収したカードのS・トリガーは使えない裁定だったため、《エメラル》の仕事の範囲を広げただけのスペックでしかなかった。そちらや《キャバリア・シャーク》と違って3枚の交換が出来るが、性能の低いスプラッシュ・クイーンの進化元を積んだ上で更にこちらを積むのは使いづらさが目立った。
DM-31では、ようやく2マナのスプラッシュ・クイーン、《コスモ・ポリタン》が登場し、3ターン目に出すことが以前より容易となった。
2009年8月28日にシールド回収したカードのS・トリガーは使えるという暫定回答が事務局から出され、このカードの評価は急上昇した。この裁定により、真っ先に目を付けられた組み合わせは、《星龍の記憶》のコンボ。当時の裁定では、同時にシールドを手札に加える際には《星龍の記憶》を最初に使うことで以降のシールドをすべてS・トリガーにすることができた。
すなわち、最速3ターン目から《インビンシブル・フォートレス》や《ロスト・ソウル》のような強力なカードを使うことができてしまった。
また、2体目の《マーシャル・クイーン》や《フォース・アゲイン》で再度cipを発動させればもう1度暴発させられるため、《インビンシブル・テクノロジー》を絡めれば実質的に山札から好きなだけクリーチャーや呪文を踏み倒すことが出来た。
しかし、すぐ後の2009年9月10日に、《星龍の記憶》で同時に手札に加えるカードはS・トリガーを得られないという裁定変更がなされた。
これによって【星龍マーシャル】コンボを決めるには《星龍の記憶》を手打ちする必要が生まれ、テンポが大幅に削がれただけでなくコンボに白マナの確保も必要になり、元のコンボデッキ特有の脆さも相まって大幅に弱体化。【星龍マーシャル】はファンデッキに落ち着き、トリガービートである【マーシャルビートダウン】に主流を譲った。
2011年全国大会ビクトリーワン(オープンクラス)では、メタを読んだ【マーシャルビートダウン】が優勝を果たした。
2012年11月5日に《蛇手の親分ゴエモンキー!》の裁定変更に合わせて《星龍の記憶》を唱えた後にシールドゾーンに加えたカードは、手札に加えてもS・トリガーを得なくなり、【星龍マーシャル】は致命的な弱体化を受けた。
以降、基本的な戦術は変わらなかったものの、《凶殺皇 デス・ハンズ》や《メガ・ブレード・ドラゴン》など強力なS・トリガーを多数獲得。カードプールの増大につれて着実に強化されていった。
DMEX-12にて《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》や優秀な軽量の進化元の充実で【ライベルモットループ】が成立し、そちらの要として重宝された。
その後DM24-EX1にてスプラッシュ・クイーンに焦点を当てた強化を受け、さらにDM24-RP3にて《逆転の影ガレック》を獲得したことによって新たなループデッキ【ガレックマーシャル】が成立。DMGP2024-2nd直前csにて2連続優勝、当GPでも最速3ターン始動のループに圧倒的な受け枚数のカウンターによる相手ターン中のループ、それに加え直前まで《マーシャル・クイーン》の環境での目立った活躍はなく、秘匿による情報の少なさと初見殺し性能により多数の入賞を飾る。これを境に瞬く間に環境を席巻した。
旧テキスト
マーシャル・クイーン R 水文明 (3) |
進化クリーチャー:スプラッシュ・クイーン 5000 |
進化−スプラッシュ・クイーン1体の上に置く。 |
このクリーチャーが出た時、自分の手札を3枚までシールド化し、その後、同じ数の自分のシールドを手札に加える。(その「S・トリガー」を使ってもよい) |
DMPP-05で実装。スペックはそのままで、レアリティがスーパーレアになった。
登場当時から、2コストの進化元に《コスモ・ポリタン》、《妖蟲麗姫ドナ》がおり、3ターン目の着地が容易になった。さらに嬉しいことに、この2体はTCG版より進化元の指定が緩くなった《蛇魂王ナーガ》の進化元にもなれるので、それと同じデッキに入る。
TCG版の初期の頃よりは扱いはよくなっている。
- 戻すシールドは自分で選ぶことができる。cipで加えたシールドの中身は自分だけが見ることができ、狙ったS・トリガーだけを発動させることも可能である。(《黒神龍ブライゼナーガ》ではランダムと明記してあり、選ぶことができない)
- 自分のシールドが8枚以上あるとき、このカードで一時的にシールド追加して上限の10枚を越えそうになると、10枚を越えて溢れた分は墓地に置かれる。その後回収する枚数は墓地に置かれた枚数も含むため、結果的には自分のシールドが減ることになる。とはいえ、《マーシャル・クイーン》が入るデッキで過剰にシールド追加するのはオーバーキルなのでほとんど気にならない。
- DMPP-06のカードプールで、クリーチャーのcipをループさせることが可能になった。ランクマッチでの実用性があるとは言い難いが、デュエプレにおいて初めて成立したループとして知られている。以下はその手順。
- バトルゾーンにスプラッシュ・クイーン、手札に《インビンシブル・オーラ》1枚・《マーシャル・クイーン》2枚・《キング・アトランティス》2枚・cipを使い回すクリーチャー(以下は《冥府の覇者ガジラビュート》で説明してある)1枚を用意する。
- 《オーラ》を唱え、自身に「S・トリガー付与効果」を与える。
- バトルゾーンのスプラッシュ・クイーンに《クイーン》を重ねシールド交換を解決する。
- 《ガジラビュート》・《アトランティス》・手札の《クイーン》の3枚を暴発させる。
- 《ガジラビュート》でシールド焼却し、《アトランティス》で他のクリーチャーを手札に戻し、《クイーン》のシールド交換を解決する。
- 《ガジラビュート》・進化元のスプラッシュ・クイーン・手札の《クイーン》の3枚を暴発させる。
- 《ガジラビュート》でシールド焼却し、《クイーン》のシールド交換を解決する。
- 《アトランティス》・手札の《クイーン》の2枚を暴発させる。
- 《アトランティス》で他のクリーチャーを手札に戻し、《クイーン》のシールド交換を解決する。
- 4.に戻る。途中で《ガジラビュート》を《アクア・サーファー》や《解体人形ジェニー》に切り替えることも可能。任意のタイミングで《アトランティス》の暴発を終了する。
このコンボを続けている間は、効果の解決中であり自動ターンエンドが起こるタイミングがないので、ループ中は時間制限を気にしなくても良い。
最後に攻撃強制と攻撃できるクリーチャー(スピードアタッカーを持つ《衝撃のロウバンレイ》、《ペリオンブレス・ドラグーン》で《マーシャル・クイーン》に付与など)を出して効果解決を終了すれば、自動ダイレクトアタックが決まる。
関連カード
収録セット
参考