《一王二命三眼槍》
一王二命三眼槍 SR 闇/火文明 (5) |
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国 6000 |
自分がゲームに負ける時、これが相手のターンで、自分のマナゾーンに闇のカードと火のカードがそれぞれ1枚以上あれば、かわりに自分の手札にあるこのカードを相手に見せ、山札の下に置いてもよい。 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
<鬼エンド>このクリーチャーが出た時、シールドが1つもないプレイヤーがいれば、自分の山札の一番下のカードを墓地に置く。それがコスト5以下のクリーチャーなら、出してもよい。 |
DMRP-16で登場した闇/火のデモニオ/鬼札王国。
5コストでありながら、スピードアタッカーとW・ブレイカーに、2つの強力な能力を持つ。
1つ目の敗北回避能力と4つ目のコスト踏み倒し能力がかみ合っており、1つ目の能力で山札の下に置いた《一王二命三眼槍》を、もう1体の《一王二命三眼槍》の4つ目の能力で出すことができる。理論上はこのクリーチャー4体+他1体の、計5体並べることが可能。ちなみに進化クリーチャーも出せる。
敗北回避能力は、ダイレクトアタックはもちろんのこと、相手のターン中であれば大半のエクストラウィンも防げてしまう。《姫様宣言プリンプリン》や《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》などを使う場合は、このカードに警戒する必要が生まれてしまった。
当然クリーチャーを選んでいる訳ではないので《異端流し オニカマス》などのようなアンタッチャブルでのダイレクトアタックも防げる。
鬼エンドも強力だが、捲れる枚数はたった1枚であるが故に、狙ったクリーチャーを踏み倒しにくい。強いクリーチャーが捲れたらラッキー程度に考えるのが現実的。
より生かそうと思えば、《サイバー・ブック》や《*/弐幻サンドロニア/*》などで狙ったクリーチャーを山札の下に仕込みたいところだが、鬼エンドの発動条件を満たさないといけないことに加え、相手の《お清めシャラップ》や山札送り能力などで計算を狂わされる可能性も考えると、コスト5以下のクリーチャーを踏み倒すのに労力が見合っている戦術とは言い難い。
一方でバトルゾーンが更地でも、何度もダイレクトアタックから身を守れる可能性がある点は《光牙忍ハヤブサマル》や《革命の鉄拳》、《ボルシャック・ドギラゴン》を考えれば分かる通り強力。条件も非常に緩く、赤黒で種族を気にしないデッキなら難なく防御札として投入出来るだろう。
特に《ボルシャック・ドギラゴン》の様に何度もダイレクトアタックを防げば、防いだ分だけ次のターンの鬼エンドが恐ろしい事になる。
そうでなくとも5マナでスピードアタッカーとW・ブレイカーを持ち合わせているため、単純なアタッカーとしても十分。
敗北回避能力のスキと、鬼エンドの不安定さはあるものの、多彩な能力を持つパワーカードには違いない。
コスト5でスピードアタッカーとW・ブレイカーを併せ持つ半端なカードの存在意義を一刀両断する1枚である。
総じてビートダウンが流行する環境なら、このクリーチャーの使用機会も多くなるだろう。
注意
- このカードの敗北回避能力はライブラリアウト戦術には無力。ライブラリアウトによる敗北を回避しても、山札にあるカードはこれ1枚になるので、次の自分のドローステップでは当然そのカードを引いてライブラリアウトしてしまう。置換効果は1つのイベントに対して1回しか適用できないため、これを複数枚持っていても2枚以上山札の下に置くこともできない。
- このクリーチャーの敗北回避能力は、《∞龍 ゲンムエンペラー》で無効化されない。《∞龍 ゲンムエンペラー》が無視するのは、バトルゾーンにあるクリーチャーの能力のみなので、手札から効果を発揮するこのクリーチャーの敗北回避能力は無視することができない。
相性の良いカード・デッキについて
- 《百鬼の邪王門》
- 同じ鬼エンド能力を持ち、《百鬼の邪王門》の鬼エンドで出せば確実にこちらの鬼エンドも使える。このクリーチャーで踏み倒せる範囲はコスト5以下なので、《百鬼の邪王門》のコスト6以下という範囲が少し勿体ない気もするが、コスト5以下に絞ってみても《鬼ヶ大王 ジャオウガ》や《ツルハシ童子》、《龍覇 スコッチ・フィディック》に《禁断V モードス》など中々便利なクリーチャーが揃う。5コストを主軸にした《百鬼の邪王門》デッキにしても十分やっていけるだろう。
- 《ボルシャック・ドギラゴン》
- 共に投入するのもいい。革命0トリガーが失敗した時の保険になる上に、進化元になれる。ただし、このクリーチャーはドラゴンでないため、【連ドラ】には向かない。《革命の鉄拳》が入るようなデッキであれば、《革命の鉄拳》の枠を奪って採用ができるだろう。
- 《蒼き守護神 ドギラゴン閃》
- あちらのファイナル革命で踏み倒すこともでき、めくった残りのカードを山札の下に置く効果も、このカードの鬼エンドと相性が良い。
- 【赤黒ドギラゴン閃】
- 上述した《百鬼の邪王門》、《ボルシャック・ドギラゴン》、《蒼き守護神 ドギラゴン閃》全てが入ってるデッキのため、このカードも入れない理由がない。《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》などのデッキと相性の良い火のチャージャーで山札の下にリクルート先を仕込むのも強力。
- 【オボロティガウォック】
- マナ基盤さえ用意すれば5色であるこのデッキであっても条件は比較的容易に達成できる。豊富なドローソース、手札交換によって山札を一巡することも難しくないため、一度山札の下に送られても回収は割と楽。
- 【墓地ソース】
- 豊富な墓地肥やし・墓地回収手段によって複数枚抱え込むことが容易であり、連打が効きやすい。《暴走龍 5000GT》存在下でも安心して利用できる防御札という側面もある。
《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》の武器として登場。命を増やし続ける力を持つ。
《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》曰く「一人の王にのみ仕え、破壊する王に二たび命を授け、三つの眼で世界の過去、現在、そして滅亡する未来を見届ける槍」とのこと。
《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》が《勝熱百覇 モモキングReVo》の一撃を受け倒れた時どこからともなく現れ突き刺さり、《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》として復活させる。
その後は《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》の武器として使われ《勝熱百覇 モモキングReVo》と《∞龍 ゲンムエンペラー》を圧倒した。
また、王来MAXでは、鬼の歴史における「超獣王来烈伝」に相当する存在「邪鬼王来烈伝」でもあったことが発覚している。
アニメ・漫画での活躍
- アニメ『キング』およびさらに続編の『キングMAX』では鬼札 アバクが手にしている槍として登場。
アニメ『キング』では触れた者に鬼の力を与える能力を持ち、この槍に触れた者は欲望に忠実かつ過激な行動を取るようになり、それと同時にデュエマの実力も向上する。
ただし、触れてから一定以上の時間が経つと「鬼リミット」となり鬼の姿になってしまい、一度鬼の姿になると元の姿には戻れないが、デュエマで勝利すれば元に戻せる。
- 第33話のBパート開始前のアイキャッチでは本編よりも先に登場し、独りでに空に向かって飛んでいった。
その後、同話の大長老戦で初使用し、7ターン目に《大樹王 ギガンディダノス》にブレイクされたシールドから手札に加えた後にもう1体の《ギガンディダノス》のダイレクトアタックを受ける際に敗北回避能力を使用し、手札から山札の下に置くことで逆転に繋げた。
その時はアイキャッチの続きが描かれ、バトルゾーンに出現した後に宝珠が輝きバリアを貼る演出が取られていた。
その後は最終話である第47話の切札 ジョー戦(2戦目)でも使用された。
- 漫画『キング』ではアニメ版と同様にアバクが持つ槍として登場。
本作では誕生経緯が判明し、星雲の拡大を恐れたドラゴンや五龍神たちによりジャオウガ以外の十一人の兄弟が殺され窮地に陥ったが、ジャオウガの怒りの血の涙と兄弟の流した血が集まり誕生したとされている。
デュエマシーンでの初登場は十王編の最終話である第14話のジョー戦で、続く超獣歴程編の最終話である第25話では切札 ジョーとジェンドルとの最終決戦でジョーが窮地に陥っていた逆転のカギとなった。
第27話ではアニメ『キングMAX』と同様に《邪王来混沌三眼鬼》に変化できるようになり、第29話から第31話までアバクに鬼の鎧を纏えるようになった。
また、アニメ『キングMAX』とは異なり喋ることはなく自分の意思で行動し、第31話の最終決戦後は描写は無いもののジャオウガと共に消滅した。
- なお、アバクからは「鬼のヤリ」や「三眼槍(さんがんそう)」と呼ばれていた。
その他
- 登場当初は収録弾のDMRP-16の評価があまり高くなく、今では評価を高めた《地封龍 ギャイア》も過小評価されていたため、このカードが引けるかどうかが開封の成否に直結したとまで言われる。
- DM23-RP2では金トレジャーとなって再録。イラストには女子高生が描かれている。一見すると単なる擬人化のように見えるが、槍は鞄にストラップとして付いている。女子高生には角が生えており、また座っている点から、この女子高生は槍ではなくジャオウガの擬人化ではないかというネタがある。
- デュエチューブで明かされた情報によれば、その特徴的な名前は、「一二三」という漢字の並びが槍の形に見える事から発想を得て名付けられたという。一方、その読み仮名である「バラド・ヴィ・ナ・シューラ」は現実世界の言葉をカタカナにしたものと思われるが、その意味は明言されておらず判然としない。
- 「シューラ(sula)」は「槍」を意味するヒンディー語。
- 一方、「バラ(bhaala)」もヒンディー語で「槍」と訳せる事から、「二本と無き修羅の槍」という意味ではないかという考察もある[1]。
関連カード
収録セット
参考
公式Q&A
Q.相手のターン中、相手が《水上第九院 シャコガイル》の効果によってゲームに勝つ時、かわりに《一王二命三眼槍》の「自分がゲームに負ける時」の置換効果で敗北を回避できますか?
A.いいえ、できません。《水上第九院 シャコガイル》のゲームに勝つ効果は、負けるかわりに勝つ置換効果です。《一王二命三眼槍》の「自分がゲームに負ける時」の効果も置換効果ですので、置換効果に対してさらに別の置換効果を適用することはできず、自分はゲームに負けます。
引用元(2022.4.22)
Q.自分の山札が残り2枚の状況で相手の《S級宇宙 アダムスキー》が自分を攻撃しました。シールドを2つブレイクする際、置換効果によって1つブレイクするかわりに山札の上から2枚が墓地に置かれ、もう1つが通常通りブレイクされました。
置換効果によって山札が0枚になるのですが、《S級宇宙 アダムスキー》によってブレイクされ手札に加わったシールドが《一王二命三眼槍》だった場合、その置換効果で、敗北を回避できますか?
A.はい、置換効果を適用できます。《S級宇宙 アダムスキー》の置換効果の適用とシールドのブレイクは同時です。山札が墓地に置かれて0枚になるのと、《一王二命三眼槍》が手札に加わるのは同時ですので、山札が0枚になってゲームに敗北する状況起因処理に対して、《一王二命三眼槍》の置換効果を適用できます。
引用元(2022.7.28)
それぞれbhaalaが槍、doが二、bhee naが同じでない、shooraが修羅に訳される。