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超暴淵 ボウダン=ロウ SR 闇文明 (10) |
クリーチャー:アビスロイヤル 13000 |
ハイパーエナジー(このクリーチャーを召喚する時、コストが異なる自分のクリーチャーを好きな数タップしてもよい。こうしてタップしたクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない) |
T・ブレイカー |
このクリーチャーが召喚によって出た時、または相手プレイヤーを攻撃する時、自分の山札の上から5枚まで墓地に置く。その後、コスト5以下の、コストが異なるクリーチャーを好きな数、自分の墓地から出す。 |
DM24-RP3で登場した闇のアビスロイヤル。
ハイパーエナジーに加えて召喚時と攻撃時に5枚までの墓地肥やしをした後、コスト5までのクリーチャーを1体ずつリアニメイトするT・ブレイカー。
3ターン目まで1,2,3とクリーチャーを展開していけばそれらをタップして4ターン目に繰り出すことができ、それ以上の準備が無くとも山札の上から5枚の中のクリーチャーを踏み倒すような挙動となる。勿論事前に墓地が肥えていれば更に選択肢は広がるし、別途スピードアタッカーなどを付与する手段があればこれを1ターンに両方使える。
まず真っ先に思い浮かぶのはアビスで使うことだろう。
【黒単アビスロイヤル】は低コストながら強力なクリーチャーで構成されており、墓地肥やしも得意。使い方によっては疑似スピードアタッカーを与えてくれる《アビスベル=ジャシン帝》や《邪魂龍 ジャビビルブラッド》も揃っており、踏み倒しの範囲外となるクリーチャーでも《深淵の憤髄 ファウン=テイン》など高い名目コストがかえってハイパーエナジーのサポートにもなる。
ただ、これらを踏まえても既存の【黒単アビスロイヤル】でこのクリーチャーを出せる状況というのが既存のアビスを使っても勝てそうな状況であるという問題がある。
1,2,3ターン目に繰り出したアビスがすべて、あるいは《アビスベル=ジャシン帝》と数体のクリーチャーが、または除去を掻い潜り場に居てターンが返ってくるという場面はその他のコスト4のアビスやそれを出す《邪侵入》のプレイでも十分勝利に近く、それらは盤面の下準備が無くてもプレイ可能。《深淵の憤髄 ファウン=テイン》もそれ自体が既に切り札級のカードである。
端的に言えば既存のアビスにおける《ボウダン=ロウ》はオーバーキル気味なのである。
勿論それだけの出力がある以上《ボウダン=ロウ》に特化して組めば相応のパワーは発揮してくれるものと思われる。
同弾では《メトロ=トロノーム》という高コストのクリーチャーのコストを下げつつ疑似スピードアタッカーを付与する非常に噛み合ったカードも登場している。ハイパーエナジーのコスト軽減は2刻みであり、偶数コストのこのクリーチャーを最低の1マナで召喚するには1余るところを調整するところも含め、デザイナーズコンボなのだろう。
効果にアビスを必要とする文言は一つもないのでそれ以外のデッキでも使用可能。上述の通り特段墓地肥やしに長けたデッキでなくとも対象のクリーチャーが十分な数あれば山札の上から踏み倒す格好となるので低コストのクリーチャーでハイパーエナジーのタネを揃えることができるデッキ全般に採用を検討できる。
また、コスト10以上のハイパーエナジー全体に共通するが、《流星のガイアッシュ・カイザー》は合わせて6マナも軽減してくれるので相性が良い。
DM24-RP3のスーパーレアハイパーエナジー持ちサイクル。