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大崩壊炉 マーダン=ダイロウ SR 闇文明 (7) |
NEOクリーチャー:アビスロイヤル 7000 |
NEO進化:水、闇、または火のクリーチャー1体の上に置いてもよい。 |
ブロッカー |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、それが進化クリーチャーなら、相手は自身の進化ではないクリーチャーをすべて、好きな順序で山札の下に置く。 |
このクリーチャーが出た時、相手の進化ではないクリーチャーをすべて破壊する。 |
2種のcipを持ち、解決時に進化であるという条件で相手の非進化獣をすべて山札送りするのと、無条件で相手の非進化獣をすべて破壊する。
進化させずに出しても味方を一切巻き込まないリセットなのが破格。この手の効果は《悪魔神バロムスポーン》や《偽りの王 モーツァルト》などとコストは重く、味方も巻き込みがちだった。《深淵の螺穿 ラゼル=ズバイラル》は味方を巻き込まないがやはり重く、相手依存で不確実である。
このクリーチャーでは山札送りと破壊は2文に分かれている。全体除去を2度使うのは意味が無いように見えて、セイバーや破壊耐性を持つクリーチャーをも除去可能なメリットを持つ。
デュエパーティーでは2人のプレイヤーを同時に追い込むことができる。
それとは別に、解決順番を逆にすることも可能。先に破壊効果を使ってディスペクターのEXライフシールドを焼いてから、リアニメイトを許さない山札送りで除去することなどで恩恵がある。
ただし、相手の進化クリーチャーに対しては完全にノータッチなのが難点。
《月砂 フロッガ-1》と同じく、進化がプッシュされる弾であえて進化にマークが甘いカードを登場させることで、逆に使い勝手のバランスを取る手法である。
少なくとも2025年3月10日〜DM25-RP1発売前の雑多環境と呼ばれる中ですら、めぼしい進化クリーチャーは、各デッキに1種1〜4枚のみ投入の《料理猫のプワソン》《CRYMAX ジャオウガ》《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》《超竜ヴァルキリアス》、デッキ単位で2種以上の進化を入れる【赤緑アポロヌス】【黒緑バロム】とかなり限られる。
フィニッシャー格の進化は、出たターンからS・トリガー経由のカウンターをケア(cip無視など)したものもあり、それらに《大崩壊炉 マーダン=ダイロウ》の非進化リセットを当てる想定は無意味である。
すなわち、進化クリーチャーを採用しているデッキであろうとなかろうと、ワンショットへの準備に向かっている出鼻をくじくために着地させたく、出す隙があればかなり刺さるのはほぼほぼ間違いない。
DM25-RP1発売後は、特に新弾ブースト時はNEO進化・G-NEO進化がトレンドとなって、刺さりが悪くなると思われる。
翻って、NEO進化・G-NEO進化の旬が過ぎて《大崩壊炉 マーダン=ダイロウ》の存在が多くのプレイヤーの頭から抜けてきた時期にこそ、このカードの真の地力が明らかとなるだろう。
この手のcip全般に言えることだが、名目コストを支払うより何とかして相手ターン中に出した方が強力になりやすい。