星雲人(せいうんじん)シヴァンリンネ】

墓地肥やしからの《龍頭星雲人》着地に繋げ、それをコスト《不死の墓守 シヴァンリンネ》のフシギバースを狙い、さらにフシギバースでそちらを場から離して大量リアニメイトを狙うデッキタイプ。青黒で組まれる。

龍頭星雲人 P 闇文明 (10)
クリーチャー:デーモン・コマンド/ゼロリスト 12000
自分の墓地にある水または闇のカード1枚につき、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
このクリーチャーが出た時または攻撃する時、相手は自身の手札を2枚選んで捨てる。
T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする)
零誕祭 P 闇文明 (4)
呪文
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分のクリーチャーを1体破壊する。その後、相手のクリーチャーを1体破壊する。
不死の墓守 シヴァンリンネ SR 闇文明 (8)
クリーチャー:デーモン・コマンド/不死樹王国 11000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から4枚を墓地に置いてもよい。
このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、コスト4以下のクリーチャーをすべて、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。
<フシギバース>[闇(12)](自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き、[闇(12)]からそのクリーチャーのコストを引いた数のコストを支払って、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。ただし、コストは[闇(1)]より小さくならない)

主要カード

候補カード

《ダムダム・ジョーカーズ》1コスト2墓地肥やし《ブラッディ・クロス》と異なり相手の墓地肥やしを促進するデメリットはナシ
《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》《シヴァンリンネ》で釣り上がる置きドロー/初動手札交換
《死積人形ブラッディ》2枚墓地肥やしの後でクリーチャーが残る。フシギバースで《シヴァンリンネ》のltbを誘発
《ブラッディ・タイフーン》2コストで山札の上3枚から1枚を手札に、2枚を墓地サーチ
《一なる部隊 イワシン》墓地枚数を参照するデッキ全般で活躍するノーコスト墓地肥やし手段。山札圧縮にも
《戯具 グリボックリ》1相手バウンス1クリーチャー墓地回収の後にクリーチャーが1体残る
《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》墓地参照の疑似シンパシーを持ち、除去打点に役立つ/3マナ3墓地肥やし1クリーチャー墓地回収
《暗黒鎧 ダースシスK》0マナ3墓地肥やし1自壊のスーパーサブ。1枚目の《ブラッディ》
《不敵怪人アンダケイン》ltbを誘発要員としては《ダースシスK》に次ぐ2枚目
《奇天烈 シャッフ》プリン効果で足止め、呪文ロックでカウンター封じ
《秩序の意志》1体封印S・バック手札に抱えていさえすれば狙って使える防御札
《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》ワンショット補助要員。墓地の条件さえ整えば0マナスピードアタッカー付与

このデッキの回し方

まずは墓地肥やし手札交換で準備を整え、そこから《龍頭星雲人》の着地に繋げる。

《龍頭星雲人》を立てたらそれをコスト《不死の墓守 シヴァンリンネ》のフシギバースを狙い、さらにフシギバースでそちらを場から離して大量リアニメイトを狙う。

最後に《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》を代替コスト召喚し、スピードアタッカー付与してから《奇天烈 シャッフ》による呪文ロックと過剰打点を活かしてワンショット

《不死の墓守 シヴァンリンネ》を引いていない場合でも《龍頭星雲人》複数展開からの《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》着地+αで取り敢えず6打点によるワンショットができることもそこそこある。

長所

手札交換を豊富に搭載していることから4ターンキルの再現性が高く、多くのデッキに有利に戦える。

速攻ビートダウンに対しては《秩序の意志》《零誕祭》といったコスト・パワーを問わない良質な除去札、防御札が光る。

10体以上のクリーチャーがずらりと並ぶおかげでG・ストライク・単体除去には滅法強い。

短所

コスト踏み倒しメタ墓地利用メタ大量展開メタなどメタカードが刺さる。幸い妨害札はある程度積まれるが、あまり大量にメタカードを展開されると除去が追い付かないことも。特にリアニメイトを咎める上に除去耐性のある《異端流し オニカマス》は天敵。

ある程度腰を据えて墓地肥やしを行わないと、折角《不死の墓守 シヴァンリンネ》で大量リアニメイトしても《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》の代替コストを用意できないことも。

クリーチャーによる防御札は基本的にノータッチ。《閃光の守護者ホーリー》《終末の時計 ザ・クロック》などの1ターンを凌ぐ系のS・トリガー獣は特に天敵と言えよう。

環境において

最初は単体のカードパワーが低く、繊細なプレイングを要求され、使用者が少ない事から、実在そのものが疑われていた。

超CSIV 京都』でベスト16の実績を残したことで周知され、以降オリジナルで流行。周知時点では【青黒緑ゼーロベン】【赤黒バクロ法師】などの特定の呪文に依存するデッキ、【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】などのワンショットを凌ぎさえすれば大量ブレイクを肥やしにできるデッキなど、このデッキが刺さる対面が多い。あまり《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》などの墓地利用メタが使われていなったのもプラスに働いた。

DMGP2022』Day2(オリジナル)ではベスト128に予選突破デッキ中8位タイの5人(同率に【キリコチェイングラスパー】【我我我ブランド】【無色ジョーカーズ】がランクイン)を送り出している[1]

デッキ開発者が『DMGP2022 Day2:プレイヤーインタビュー~デッキビルダー・マスターズを目指して~』で明かしたところよると、《龍頭星雲人》を出しながら手札リソースは抱えられず、墓地しかリソースに使えない中で、出して勝ちに直結するカードとして《不死の墓守 シヴァンリンネ》をチョイスしたという。その人物によると、長年【墓地ソース】を触った肌の感覚がこのデッキの制作に活きているとのこと。参考

参考


[1] 公式発表上は7位に【青黒緑ハンデス有象夢造】(6人)がランクインしているが、2位(10人)を記録した【青黒緑CRYMAXジャオウガ】構成が類似するため合算して考えることもできるとの見解が示されている。そのため、それ以降の順位のデッキはその見解に従い順位を1つ繰り上げるものとする。参考