深淵(しんえん)文暴具(ぶんぼうぐ) ケシカス=カース》

深淵の文暴具 ケシカス=カース P 闇文明 (3)
クリーチャー:アビスカス/コロコロイヤル 3000
アビスラッシュ:このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。そうしたら、このターン、このクリーチャーはプレイヤーを攻撃でき、ターンの終わりに山札の下に置かれる。
このクリーチャーが出た時、次のうちいずれかひとつを選ぶ。
►相手は自身の墓地をシャッフルし、山札の下に置く。
►自分の山札の上から2枚を墓地に置く。

月刊コロコロコミック2023年7月号付録で登場したアビスカス/コロコロイヤル

アビスラッシュを持ち、cipで相手の墓地リセットか、2枚の墓地肥やしかのモードを選べる。

アビスラッシュ墓地から呼び出す事が出来る上に、墓地肥やしと墓地利用妨害を併せ持つ為、汎用性が高い。

アビスラッシュ持ちcipは、やっていることは《絶望と反魂と滅殺の決断》と同じく墓地から呪文を唱えたようなもの。墓地でクリーチャーと数えるカードなので墓地利用デッキ全般で活躍も見込める。

ただし墓地リセットだけで見るなら文明が違うが《埋め立てロボ・コンクリオン》より1マナ重く、山札の上から2枚の墓地肥やしだけ見るなら《オタカラ・アッタカラ》より1マナ重い。
このカードを最大限生かせるのはやはり【黒単アビスロイヤル】だろう。《アビスベル=ジャシン帝》コスト軽減で墓地から1マナ召喚、《ド:ノラテップ》2体で1マナ召喚、《「力が欲しいか?」》《邪侵入》などからのアクセスと、多方面でシナジーがある。出た後の《ケシカス=カース》が準バニラでしかないという部分も、分類ではビートダウンの【黒単アビス】ならアタッカーとして十分役立つ。

テクニック

  • お互いにこのカードを採用している場合の立ち回りは要注意。自身の墓地に《ケシカス=カース》を設置していても、先に対戦相手に墓地リセットされたらアビスラッシュからの墓地リセット計画がおじゃんになってしまう。なので手札から普通に召喚を狙うほうが安全。

他のカード・デッキとの相性

環境において

登場から【黒単アビスロイヤル】に高確率で使われ、青黒緑基盤のデッキにも好みに合わせて使われる。

登場から約2ヶ月間は【絶望神サガループ】の、そちらの消滅後は【黒単アビスロイヤル】のミラーマッチ対策に利用された。

アドバンスでは【赤黒バイク】に採用された。アビスラッシュの分《コッコ・武・ルピア》よりもアタッカー適性が高かった。

墓地リセットは相手が墓地利用する場合に刺さる相手依存メタカードだが、【絶望神サガループ】が消滅したDM23-RP3期にもオリジナル【黒単アビスロイヤル】で2枚程度採用されている模様。

DM23-BD4DM23-BD5DM23-BD6DM23-BD7期時点では【黒単アビスロイヤル】でも採用して2枚の選択枠に。ただ、元からフル投入する類のカードではないため、最大採用数ならDM23-RP3期の採用枚数と据え置きであり、減少したのは採用デッキ数であることに留意。
0枚採用の意図としては、高速で打点を並べて《「本日のラッキーナンバー!」》《単騎連射 マグナム》で詰めた方が環境的に強く、《アビスベル=ジャシン帝》の影響下で1マナ墓地召喚できる、あったら便利なだけのものに枠を割きたくないといったところか。

その他

  • このカードの付録号に掲載された漫画『ケシカスくん』では、作中でこのカードを「今月号を4冊買うやつがいてもおかしくない激強カードですよ」と紹介している。ついに公式でも4枚積み前提の複数冊購入が言及され、ネタにされる時代となったか。(用語としての「メタフィクション」である。)
  • DM24-RP1トレジャーとして再録。新規イラストになっており、ケシカスくんの面影がある消しゴムのアビスロイヤルといった見た目になっている。背景も他のアビス同様のステンドグラス調。

収録セット

参考