《
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機術士ディール VR 水文明 (6) |
クリーチャー:マジック・コマンド 6000 |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、数字を1つ選ぶ。その数字と同じコストの相手のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。 |
「本日のラッキーナンバー!」 VR 水文明 (3) |
呪文 |
数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストのクリーチャーを召喚できず、同じコストの呪文を唱えられない。 |
※プレミアム殿堂 |
DMRP-05で登場した水のマジック・コマンドと水の呪文のツインパクト。
クリーチャー側はcipで数字選択し、その数字と同じコストの相手のクリーチャーをすべてバウンスする。
呪文側は数字選択し、その数字と同じコストのクリーチャーと呪文のプレイをロックする。
《奇天烈 シャッフ》が比較対象になりそうな効果だが召喚をロックできる特徴があり、プレミアム殿堂入りに指定された大きな理由となっている。クリーチャーも呪文も使わないデッキは多くないため、腐ることは考えづらい。
全盛期には毎ターン相手にこの呪文を唱えられて、いつまで経っても自分の出したいクリーチャーを召喚できないというケースがザラにあった。5マナあれば《回収 TE-10》で簡単にサルベージできるのも強力だった。
また、当時は《U・S・A・BRELLA》や《とこしえの超人》の登場前であり、GRクリーチャーをメタる手段は事実上このカードのみという状況だった。青赤緑【ミッツァイル】【カリヤドネループ】の二強環境で見えづらかったが、当時色の合うデッキには何にでも採用できた。
S・トリガーを封殺できてしまうのもおまけと言うにはあまりにも大きな効果であり、例えば【カリヤドネループ】はこの呪文が刺さる相手にはループをする必要がなかった。《次元の嵐 スコーラー》で追加ターンを取り、《魔導管理室 カリヤドネ》を複数体並べてこの呪文を2回程度唱えれば余裕を持って殴り勝てたからである。
このカードの存在が他のデッキに与えた影響も大きく、殿堂入り以前末期にはこの呪文対策で防御札のコストをバラバラにした構築が一定数見受けられた。主流のカードとコストが被らないという理由で、それまで見向きもされなかったカードにスポットが当てられることもあった。
一方クリーチャー側は呪文側と比べると目立たないものの、無制限時代は刺さる場面がそれなりにある全体除去として、普通に召喚されることもあった。殿堂入りした後は召喚される事は減ったが、S・トリガーで《ナウ・オア・ネバー》を唱えた際の防御手段となったりと、燻し銀の活躍を見せる事もあった。【青赤マジック】においてはマジック・コマンドという種族が噛み合いを見せ、《灼熱の演奏 テスタ・ロッサ》から躊躇なく捨てられるカードとして重宝された。
2020年1月1日に殿堂入りし、その後も衰える事なく多種多様なデッキで活躍した末、2024年3月11日付けでプレミアム殿堂入り。ツインパクトとしては史上初のプレミアム殿堂入りであり、登場から最後までその圧倒的な手軽さと汎用性を遺憾無く発揮し続けたカードだったと言えよう。
登場してから間もない頃は《停滞の影タイム・トリッパー》のような繋ぎ役程度に認識されていた。
実際のところ、DMRP-05で登場以降、青が入り打点が並ぶデッキなら高確率で採用され、1ショットキルの際にS・トリガーを封殺するためによく使われる。青が入るデッキに対しては《終末の時計 ザ・クロック》の3、【ジョーカーズ】に対しては《SMAPON》の7などが頻繁に宣言される。
双極篇環境の【チェンジザダンテ】では、
という強力なゲーム運びが存在する。選んでいる訳ではないので《異端流し オニカマス》も怖くない。
【ジャバランガループ】が裁定変更により弱体化する前の時期の【チェンジザダンテ】では、《時の法皇 ミラダンテXII》と《ジャミング・チャフ》のセットでケアできない《阿修羅サソリムカデ》の召喚をロックする手段としての性質もあった。
ただ、双極篇ではオマケのようにS・トリガーが付いたツインパクトも少なくなく、公開ゾーンに見えているカードなどからシールドに埋まっているS・トリガーの枚数を推測して止めるべきカードを絞る必要もあった。また、【ドギラゴン剣】始めとしてあらゆるデッキに入っていた《Dの牢閣 メメント守神宮》にはノータッチであったため、そうしたカードを使うデッキに対しては盤面をあらかじめ始末する必要もあった。
超天篇環境中期までは、環境でそれなりに活躍したものの、環境を壊すほどの強さではなかった。そんな中でも【白青黒GRハンデス】において《Wave ウェイブ》によって再利用される動きを見せ、着実に実績を重ねていた。当時としても、6打点揃えてこの呪文を1ターンに3回唱えれば勝ち確定と言われていた。
しかし、DMRP-11期では、【青赤緑ミッツァイル】でいきなり猛威を振るった。【青赤緑ミッツァイル】では1ショットキルの性能が高く、そこに《「本日のラッキーナンバー!」》で相手のS・トリガーを粗方封じるのは流石に脅威であった。さらに、相手の【青赤緑ミッツァイル】の対策としても使われ、「4」を宣言して重量級マナドライブGRクリーチャーの召喚を未然に防ぐ戦法も使われた。このことから、たちまち使用率は環境トップレベルに到達している。また、《「本日のラッキーナンバー!」》で相手の《「本日のラッキーナンバー!」》を封じる機会も多くみられるようになった。
ロックがS・トリガーやニンジャ・ストライクなどの逆転要素を否定すること、また手打ちすればGR召喚も封殺できることがあり、GRクリーチャーやオレガ・オーラを売り出す上での障害になりかねないなどが原因なのか、2020年1月1日付での殿堂入りが決定。数少ないGR召喚メタではあったものの、それでもなお規制を掛けざるを得なかったところから逆転要素を否定するこのカードの不健全さが伝わるだろう。
その反面、やはりGR召喚メタが減ったことはGR召喚を主軸とするデッキを相対的に強化する結果となり、【ドッカンデイヤー】や【バーンメアジョーカーズ】、【ヨミジループ】が大流行。半年後の2020年7月1日よりそれらの軸であった《ヨミジ 丁-二式》《マリゴルドIII》がプレミアム殿堂、《MEGATOON・ドッカンデイヤー》は殿堂入りした。
その後の十王篇環境では【赤青覇道】に採用される程度で、王来篇環境からしばらくした頃は【青赤緑ドギラゴン閃】に採用されたりされなかったりである。後者の環境においては、やはり【5色コントロール】という主要パーツのコスト域がバラけたデッキがこのカードにとって重い存在となる。
それがDMRP-20期になると、研究が進んだおかげで《聖魔連結王 ドルファディロム》でロックできない範囲の補完として十分使えるようになり、【5色コントロール】系統での利用が散見されるようになった。DMEX-18期には【5色ザーディクリカ】における主流パーツの1つとなった。
【白青黒ギャラクシールド】においてもフィニッシャー呪文として採用される。なるべく早期に《魔天降臨》を唱え、安全に10マナで伸ばしつつ《CRYMAX ジャオウガ》とこのカードの呪文面の必勝セットを用意するのが理想のゲーム運びの1つ。
【白単ドラン・ゴルギーニ】や【青単Drache der'Zen】のようなタマシードデッキが登場すると、呪文面がカウンター封じとして役立ちにくい場面も見られるようになった。そうした対面では相手が展開してタマシード/クリーチャーがクリーチャー化している時を狙ってクリーチャー面をプレイするのがセオリー。
【絶望神サガループ】が環境に進出すると、引いた者勝ちのミラーマッチ対策として使われるケースも見られるようになった。無限墓地肥やしの後に1ターン待ってから1マナ《超神星DOOM・ドラゲリオン》→3マナ呪文面で、《禁断竜王 Vol-Val-8》を呼び出しながらワンショットするというプランもある。
DM23-EX2期時点では、【青赤マジック】、【5色ザーディクリカ】を始めとし、打点の並びやすい色の合う中速かそれ以下の速度のデッキに広く採用されている。ただ、同期に大幅強化された【白緑巨大天門】に対しては、これの呪文面1回だけカウンター封じを仕切れないこともあり、《単騎連射 マグナム》が最適解となる。【青赤マジック】においては、革命チェンジで出た《芸魔隠狐 カラクリバーシ》で唱えれば次のターンにほぼほぼ確実に《芸魔王将 カクメイジン》に繋がるため、実質5枚目の《瞬閃と疾駆と双撃の決断》とも言える。
殿堂入り後も色の合うあらゆるデッキにカウンター封じとして使われ、デュエマの逆転要素を否定するスペックを存分に発揮したためか、2024年3月11日付でプレミアム殿堂入り。
直接的な要因は【青赤マジック】の隆盛だろう。他のデッキと違い山札を掘る能力が高く、墓地に置けば踏み倒せてしまうため殿堂入りの影響が小さい。そのようなデッキがトップメタになったことで、このカードもとうとう許されなくなってしまった。
このカードの特筆すべき点は3コストというカウンター封じとして軽すぎるコストであり、あらゆる呪文の踏み倒しとくっつきが良すぎたことが仇になった。
Q.《「本日のラッキーナンバー!」》で選んだ数字をコストに持つ呪文が片側にあるツインパクトカードのクリーチャー側を召喚することはできますか?
A.はい、召喚できます。その数字をコストに持つ呪文は唱えられず、その数字をコストに持つクリーチャーは召喚できないということですので、ツインパクトカード全体が禁じられているわけではありません。
引用元(2019.7.2)
Q.《神ナル機カイ「亜堕無」》の「このクリーチャーが召喚によって出た時」の能力で、∞(むげん)と言えますか?
類似例:《奇天烈 シャッフ》の「このクリーチャーが出た時または攻撃する時」の能力、《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》の呪文側
A.はい、言えます。デュエル・マスターズのゲームルール上、∞(むげん)は数字として扱います。
引用元(2022.4.22)