ゾロスター (背景ストーリー)

エピソード3

オラクル教団の信者であり、階級第3位「イザナイ」に属する。「イザナイ」の階級でありながら、ヨミイズモに次ぐ事実上の教団のトップ3と呼べる存在である。
純粋に平和を追い求めるヨミやその愛弟子のイズモと異なり、傲慢、卑怯、強欲の三拍子揃った、宗教団体の暗部が凝縮されたような人物で「聖邪を併せ持つ選ばれしオラクル」を僭称する。
エピソード3背景ストーリー当時の時点では、「オラクリオンを光臨させている」こと以外はフレーバーテキストでの本人への掘り下げが少なかった。
後に明かされた設定では、オラクリオンに隠された秘密である「多数の信者の犠牲のもとに生まれた」という事実を最高機密としていたこと[1]や、あくまで世界や教団のために活動していたヨミやイズモと異なり自分のために支配を進め、結果としてゴッド・ノヴァではなくオラクリオンのみを従えることになった事[2]などが明かされた。
テスタ・ロッサと対峙し、名乗りを上げようとするもその途中で攻撃され、敗れる[3]。しかしその後、封印されていたオラクリオン化の儀式を実行し、自らが神になろうとする。
オラクリオンへの崇拝を自身へのものと取り違え、ヨミとイズモを超えると意気込んで進化を果たそうとするも、そうして生み出された《破獄のマントラ ゾロ・ア・スター》は「神でも人でもない恐ろしいもの」であった。
その後の動向は不明だが、少なくとも後の背景ストーリーに登場しているあたり生存はした模様。

また時系列は不明[4]だが、オラクルの裏教祖である《魔壊業皇 デストピア》いなくなった際に、その座を奪おうとし《カルマ大司教 ゾロスター》となった[5]。だが、彼の支配下から逃れた《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》によって神罰を与えられた。

エピソード3終了後

エピソード3の物語、そしてサバイバーとの戦いの後、なおも冷めぬ「神になる」という願いに駆られたゾロスターは機械神殿アカシアを訪れ、そこに封じられた「神になる秘術」を起動させてしまう。起動したメカ・ゴッド・ノヴァOMGはゾロスター自身も含むオラクルの信者たちを取り込んで暴走し、またしても「神でも人でもないもの」となってしまう。結果としてゾロスターの私欲は、新たな戦いの火蓋を切ることになってしまった。

セレス世界(DM23-EX3)

《師団の先導者 ツラトゥストラ》遊撃師団フレーバーテキスト及び、DM23-EX3で扱われる並行世界[6]

エピソード世界と異なる、オラクルが世界の完全な支配を達成した別の世界では、《師団の先導者 ツラトゥストラ》として登場。遊撃師団を統べる存在として登場した。

後に、ここでのゾロスターの顛末がDM23-EX3フレーバーテキストで描かれることとなった。
オラクル(→オラクル・セレス)は「ゼニス様たちの力となる[7]」ために活動し、遊撃師団らはすべての文明を水晶の華とするべく活動している。

ここでは《クリス=タブラ=ラーサ》に誑かされ、その支配下に入っている。《タブラ=ラーサ》の言葉を伝える存在であるため、特別に「クリス」の位階を与えられていた。

《黙示録の水晶》タブラ=ラーサは、ゼニス信奉者たちに目的がないのに目を付けた。そしてゾロスターを誑かし、目的を与えてゼロの力を自分の力とした。

《「水晶の力に選ばれし者、それが私だ!」》サイクルで、《師団の先導者 ツラトゥストラ》はゾロスター本人だと明記されている。そしてその弾のうちに自らの悪事の落とし前で水晶にされてしまった。

《「水晶の力に選ばれし者、それが私だ!」》タブラ=ラーサは全ての信徒水晶にすべく、類稀なる支配欲を持つゾロスターに目を付けた。
《「見よ!この美しき水晶の華を!!」》タブラ=ラーサに選ばれ水晶の華を生み出す力を与えられたゾロスターは、信徒たちにその力を誇示し、水晶の華を目指すという目標を与えた。
《「我が名はツラトゥストラ!」》タブラ=ラーサへの忠誠心から、ゾロスターはかつての主君に与えられた名を捨て、新たにセンドウの位階を作りツラトゥストラと名乗った。
《「我こそが真のZEROだ!!」》自身の手足として動く信徒、シダン。そして部下としてのアンノウン、コードを得たツラトゥストラは次第に増長し、タブラ=ラーサへの忠誠心を失った。
《「この私のために華を咲かすのだ!」》自身のために水晶の華を作るようになったツラトゥストラタブラ=ラーサに水晶の華にされた。
  • 「ゾロスター」の名を与えた「かつての主君」については不明。セレス世界のオラクルの教祖はヨミではないとのこと。
  • 新たに「コード」位階のアンノウンを生み出しているが、これは水晶の華の力を横領しようとした結果生み出された、謎の存在であるとのこと。

関連カード


ゾロスター (アニメ)

漫画「ビクトリー」及びアニメ「ビクトリーV3」の登場キャラクター
アニメ版の担当声優は斎賀みつき氏。

正体は《策士のイザナイ ゾロスター》そのものである。
メインで使用する種族オラクルオラクリオン。デッキはDMD-10を使用。

アニメでの活躍

アニメではヨミの復活を企む宗教団体オラクルの一員で、イズモの部下。第3話から登場。
ヨミの事を崇拝しているが、他の面々に対する忠誠心などは希薄。
オラクルの因子を強めるために八街の兄に《神聖騎 オルタナティブ》のカードを渡し暴れさせた。

が、第9話でヨミが復活した以降は全く出番がなく、第13話にてヨミが教団に勝太からアウトレイジの書の奪取を命じた際に一瞬登場するも、セリフらしきセリフはなかった。

その後第15話にて勝太新たなデッキを携えてリベンジ。ダイレクトアタックに持ち込むも、覆面デュエリストに阻止される。後半パートでオラクルビルにやってきた勝太と再度デュエマするが、勝太新たなカードを携えた結果、敗北する。
しかしその時イズモヨミのようにカードに戻りはしたものの、灰にはならずにどこかへ飛ばされた。そして第22話でほんの数秒、街中を走り去る彼が登場し、生存が確認された。しかし、勝太カツドンには名前を忘れ去られていた

その後第25話では新たな切り札、《神聖麒 シューゲイザー》を使ってを叩きのめし、オラクルの書を手にして去っていった。
この際、《神聖斬 アシッド》を所有しており、また《神聖騎 オルタナティブ》《聖忌祀ニューウェイヴ》も登場した。
この時実力を見せつけ零に勝利したにもかかわらず、勝太たちからは(零を慰める意味合いもあっただろうが)大したことないと言われるなど、扱いは相変わらず悪い。
ちなみに同話の冒頭にて蕎麦を食べており、あまりにシュールだった為、このシーンはプレイヤー間でもよくネタにされている。後にDMX-22にてこのシーンをモチーフにしたイラストを持つクリーチャー《右神のイザナイ ゾロスター》が収録された。

第31話からは復活したマントラ派のバラモンデトロイト・テクノに半ば強引に手下にされる。ヨミに逆らったこの二人のことは知ってるらしく、彼らの思うオラクルの世界はきっとヨミが思う物とは違うと最後まで疑ってかかっていた。

第35話にて繭から出てきた謎の人物(イズモ)を見て恐怖する。デトロイト・テクノに逃げ道を塞がれ、「最期のお役目」としてその恐怖の感情と命をイズモに奪われた。拐われたプラマイ 零を除くデュエマ探偵団が繭の残骸がある洞窟に入った時にはミイラの様な姿となっていた。そして最期に「イズモ」と言い残して消滅した。

しかし、第44話ではイズモが作ったとっておきのカード《破獄のマントラ ゾロ・ア・スター》となって復活。
ぶっちゃけヨーデルべんちゃんの合体切り札《友情集結 R・M・G》を持ち前の山札送りで一掃して勝利を収めた。

続く第45話における切札 勝太との対決では久々に登場した《武闘将軍 カツキング》に敗北。
しかし何とか生き延び、正気を取り戻す。這う這うの体になりながらもイズモとの闘いに乗じてヨミの復活を狙う。

第48話において勝太に勝利し、レイジクリスタルとオラクルジュエルが融合したオメガクライマックスを内蔵したカツドンを何処かへ連れさった。本人曰く、「イズモの操り人形だった私は死んだ!私はヨミ様のしもべだ!」とのこと。

しかしこの時の勝太のデッキにはカツドンが入っていなかった。デュエマ前にゾロスターに拘束されていた為である。上述のに勝利した時もブータンをデュエルゾーンに入らせずブータン抜きのデュエマを強制している。
両者ともエースを欠いた上での敗北であり、その様な勝てる状態を作り出すのが策士の由縁であり、卑怯者と呼ばわりされる理由だろうか。

第49話ではヨミとオラクルタワーを復活させ、ヨミの創った世界における大幹部となった。このまま現実の世界も支配しようと企んだが、それを阻止すべく立ち向かってきた勝太達の中、と因縁の対決を開始。
《破獄のマントラ ゾロ・ア・スター》の全体除去で再び苦しめようとするも《豚乱舞 ブータン・ジャクソン》ウルトラ・ドロン・ゴーの前には不発に終わり、続いて《神聖騎 オルタナティブ》《骨面人形ホネタン》の破壊効果と《豚乱舞 ブータン・ジャクソン》のアタックトリガーでパワーを低下され続け1000になってしまい、《豚乱舞 ブータン・ジャクソン》《凶槍乱舞 デスメタル・パンク》ドロン・ゴーしてしまう。
自らはブロッカーである《予言のファミリア オラクルト》2体と《護神のインガ イヌハッカ》を展開し、守りを固めようとしたが、返しのターンで《一極両得 ボッカン&ドックン》の能力で次々とブロッカーを破壊され、《一撃奪取 ブラッドレイン》で最後のシールドをブレイクされ、《凶槍乱舞 デスメタル・パンク》のアタックトリガーで《破獄のマントラ ゾロ・ア・スター》のパワーを無限に低下され、本人にも無限パワー低下を与えられて消滅した。

第50話のエンディングで消滅したはずのオラクルの書からひょっこり顔を出していた。

後の「VSRF」第43話劇中のイラストではヨミイズモが出てきたのに対し、何故かオラクルの中で唯一ハブられてしまい、それをネタにしたイラストがKawasumi氏のTwitterに投稿された。

戦績

アニメ「デュエルマスターズ ビクトリーV3」

ゾロスター (漫画)

漫画では地球に飛来したカツドン(本当の名前はナンバースリー?)の飼い主であり、カツドンをめぐって切札 勝太とデュエマする。その中でキレると名古屋弁になるという、意外な素質が明らかになる。第一戦敗北後は山に住んで容姿は見る影も無くなってしまった。
ヨミイズモとは本編中では会っておらず、彼らとの関係は不明だが、ヨミと共に地球に残っていると思われる。

  • ドラゴン龍プリンプリンたちとは違い、自らの分身を作り、更にそれをカード化することができる。これにより「プレイヤーがいなくなり試合が続行できなくなる」という事態を回避できるようになっている。アニメでは説明がされてないためこの設定は使われていないと思われる。
  • それでもまだアニメでは強い敵としての描写がある一方、漫画では3度戦い3度同じ手(墓地に6枚クリーチャーが貯まることで《百万超邪 クロスファイア》が出る)で負けるというかませっぷりを発揮した。
  • STORY OF DUEL MASTERS ~コード:ベスティ~」では第一話から登場、右目を負傷しており、神になることを望んでいたゾロスターは妹である「神化のイザナイ シフォン」に道案内される形で機械神殿アカシアを訪れる。
    その直後シフォンが自身が機械神化してることを明かし、ゾロアターはそれに驚きつつ機械に取り込まれ《偽神類 ゾロスター》へと姿を変えられる。
    そして神化設計図、アカシア・プロジェクトを起動、それによって一晩でアウトレイジの町の住人達が機械神化、そのことでイズモに追われる身になる。
    第四話でアリスとイズモの前に現れ自身が神を超えた存在であることを宣言、直後に出てきたシフォンに驚くイズモが「ゾロスターの妹は数年前に重い病で既に死んだ」事を口にした途端に一度は激怒したが直後に死を超越したこと喜んだ。その後復活したヨミと共にイズモをさらっていった。

使用カード(アニメ・漫画)

参考


[1] 《神聖麒 シューゲイザー》《王機の神兵 ヴォルビック》より
[2] 《Disゾロスター》より
[3] 《強奪者 テラフォーム》より
[4] 《魔壊業皇 デストピア》DMR-11の時期まで残っていたことは確かなため、「DMR-11からDMR-12の間(《テスタ・ロッサ》への敗北前後〜《ゾロ・ア・スター》への変貌前)」か「エピソード3の終了後」のいずれかと思われる
[5] 《湧水の光陣》より
[6] デュエチューブ 18:00頃の発言>https://www.youtube.com/watch?v=h36O_Rp-tOc
[7] 《聖邪のサトリ ミント》より