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偽神殺しのツラトゥストラ SR 光/闇/火文明 (5) |
クリーチャー:オラクル・セレス 5500 |
ブロッカー |
このクリーチャーが出た時、または自分のターンのはじめに、相手の手札が自分のより多ければ、カードを1枚引く。その相手のマナゾーンにあるカードが自分のより多ければ、自分の山札の上から1枚目を、裏向きのままマナゾーンに置く。 |
自分の手札にあるアンノウン・クリーチャーすべてに「水晶ソウル2」を、自分の手札にあるゼニス・クリーチャーすべてに「水晶ソウル3」を与える。 |
各ターンに一度、このクリーチャーが離れる時、かわりに自分のマナゾーンにある裏向きのカードを2枚、表向きにしてもよい。 |
ブロッカーに加え、相手との手札及びマナゾーンの差を埋める能力、アンノウン及びゼニスに水晶ソウルを付与するコスト軽減能力、擬似的なエターナル・Κを併せ持つ。
登場時点での【ゼニス・セレス】の主流な構築である【緑零ゼニス・セレス】や【黒緑ゼニス・セレス】からは外れる、白黒赤の水晶マナサポートカード。
所属者すべてがコスト10以上であるため自力での召喚が困難だったゼニス・クリーチャーに大幅なコスト軽減を与えることができる。ゼニスはその大半が無色であるため、マナの脱色もそこまで気にならない。
自己軽減・自己踏み倒し能力を持たない中で最もコストの高い15コストのゼニスである《引き裂かれし永劫、エムラクール》が、たった5マナで召喚できるようになる。
難点としてはやはり文明の管理が難しい水晶マナのサポートなのに3色も要求し、それもマナを扱う自然も手札を扱う水も含まない白黒赤である事だろう。
このクリーチャーの召喚時には少なくとも3マナの色マナを残しておかなければならないため、事前に水晶マナを溜めておく事も難しい。
踏み倒しや染色で出すにしても、サポートカードを更にサポートするカードまで積み込めるか、そしてサポートカードとこのカードと召喚したいカードを全て手札に引き込めるかという問題もある。
cipとターン1のドロー、水晶マナブーストも相手依存であるため頼りなく、序盤の初動となる《終斗なる牙 パラノーマル》や《突撃終斗 ファルコン・ボンバー》、水晶チャージャーなどを使うと相手のリソースを上回る事で此方の能力が発動しなくなる可能性も考えられる。
除去耐性こそあるものの過信は禁物。水晶マナを消費してしまうので結局テンポアドバンテージを奪われてしまう。
例えばマナゾーンが白、黒、赤、水晶、水晶の状態でこのクリーチャーを召喚し、返しのターンで除去を撃たれて水晶マナを消費してしまうと水晶マナが0になってしまい水晶ソウルを付与した意味が無くなる。つまり実質除去されているのと大して変わらなくなる。
即効性が少なく、除去耐性も貧弱なただのシステムクリーチャーが5マナもかかるというのはかなり苦しいものがある。
一応ブロッカーを持つため《ヘブンズ・ゲート》から出せる他、ヘブンズ・ゲートを無理なく組み込めるゼニスとして《「俺獅」の頂天 ライオネル》がある。ライオネルのS・トリガー化で出せる点も考えると、構築に組み込むなら【白単ゼニス・セレス】になるか。
手打ちするには重い《偽りの名 パピロニア》などを軽減できる上に、暴発以外の攻めのルートを確保できると相性自体は悪くない。
速度的な問題はあるにしても、旧来のゼニスをフィニッシャーに据えられる点は主流の【緑零ゼニス・セレス】や【黒緑ゼニス・セレス】とも差別化できるだろう。
中コスト帯のオラクルであるため《マントラのイザナイ カリーナ》の光臨で山札から出すことも可能。盾落ちさえなければほぼ確実に出せる点と、光文明のマナさえあれば動ける点が最大のメリットとなる。
しかし光臨発動のためのタップ手段が別途必要な上、《ツラトゥストラ》で出したいカードの枠を奪ってしまうのが難点。さらに踏み倒しのタイミングが自分のターンの終わりであるため除去される可能性も高い。
前述の《ヘブンズ・ゲート》を組み込んだデッキにハイパー化を持つクリーチャーと共に入れるなど工夫が必要だろう。
一方でゼニスサポートと言う観点を度外視すれば、手札やマナに枯渇しがちな白黒赤のサポート要員とも取れる。