零龍(ゼーロン)

零龍 MSZ 闇文明 (0)
零龍クリーチャー:マスター・ドラゴンZ 0
ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
このクリーチャーが零龍卍誕した時、そのターン、相手のクリーチャーすべてのパワーを0にする。
このクリーチャーは、パワーが0以下の間離れず、すべてのバトルに勝つ。
このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。
零龍卍誕前⇒《滅亡の起源 零無》《手札の儀》《墓地の儀》《破壊の儀》《復活の儀》
ゲーム開始時にバトルゾーンに存在出来るカード」のルールが適用される

DMRP-12で登場したマスター・ドラゴンZ零龍クリーチャー




  MZ2





  MZ3
コスト
マスター・ロゴ

   MZ1
カードタイプ
パワー
能力テキスト
  MZ5


ブロックマーク
  MZ4


注釈:零龍卍誕後のイメージ

《滅亡の起源 零無》零龍卍誕を完了して出せるコスト0にしてパワー0のドラゴン
零龍卍誕時に相手のクリーチャーすべてのパワーを0に固定する全体除去を放つ。さらにワールド・ブレイカーに加え、パワーが0以下の状態であればバトルゾーンを離れずにすべてのバトルに勝つという除去耐性戦闘能力を誇る。

登場時に発動する能力は、《零》が持っていたパワー0にする効果を相手全体に広げたもので、その強力さはあちらが証明済み。一瞬で全ての相手クリーチャーを無に還すことができる。

自身もパワー0だが、耐性能力のおかげでバトルゾーンにとどまることができる。単純に「バトルゾーンを離れない」能力なので、置換効果によるものを含めた除去も一切受け付けない。

その上すべてのバトルに勝つため、パワーが0であることの欠点は皆無。ワールド・ブレイカーでもあり、単体での攻撃力も申し分ない。
ことブレイク数に関しては、同じくバトルゾーンに最初から存在できる《終焉の禁断 ドルマゲドンX》を上回る。またそちらと同様召喚酔いもせず、零龍卍誕への過程の柔軟さと全体除去の強力さも相まって奇襲性は非常に高い。

これらの強力な性能の代償として、バトルゾーン以外のゾーンに送られるとゲームに負けてしまうデメリットを持つ。と言っても、上述の除去耐性のおかげでバトルゾーンを離れるケースはかなり限られている。

このクリーチャーをバトルゾーンから離すことは諦め、遅延に走るのも一つの対策である。
封印フリーズプリン効果《ノーブル・エンフォーサー》などで動きを封じたり、チャンプブロックで攻撃を妨げるなどが挙げられる。

他にも根本的な話として、そもそも零龍卍誕させない、つまりこのクリーチャーを誕生させないことも対策としてあげられるが、【零龍ギャスカ】のように2,3ターン目から零龍卍誕させてくる相手にはほぼ不可能。《ポクチンちん》《お清めトラップ》《お清めシャラップ》などの墓地メタはほぼ間に合わせることはできない。その異常な零龍卍誕の速度からか《怨念怪人ギャスカ》殿堂入りした。

下記のように一手で試合に負けてしまうメタカードは存在するため、環境を読んで採用を決める、あるいはゲームの状況を読んで零龍卍誕のタイミングを決めるようにしたい。

《零龍》にゲームで負けさせられるカードの例

ルール

  • 除去耐性は5枚のカードそれぞれに「離れない」が適用される(総合ルール109.2c)ため、カード指定除去でも一部分を分離させることができない。
  • パワー固定は1度能力を解決した時点で場に存在するクリーチャーのみに有効で、後から出たクリーチャーには効果がない(2019年11月13日事務局確認の《壊滅の悪魔龍 カナシミドミノ》の裁定に準拠)。
  • 「このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。」は、左下のカードに書かれているテキストである。そして、そのテキストが書かれたカードの裏面は《破壊の儀》である。そのため、普通にデュエルしている限りありえないことだが、《滅亡の起源 零無》や他の零龍星雲がバトルゾーンを離れていても、バトルゾーンに《破壊の儀》があれば、自分はゲームに負けない。(暫定回答)

リンクの解除について

《零龍》のリンクは、《零龍》とリンクしている5枚のカードのうち、クリーチャー名やコストが書かれている中央のカード(裏面が《零無》のカード)と、パワーやテキストが書かれている左下のカード(裏面が《破壊の儀》)がリンクして1体のクリーチャーという扱いになっていると正式回答が出ている。そのため、その2枚のリンクが外れると、クリーチャーとして存続できなくなり、状況起因処理によって墓地に置かれる。
また、完全にリンクが外れた個別のカードも、単体ではクリーチャーとして存続できず、墓地に置かれる。

一方、上述の中央と左下の2枚のリンクが外れていなければ、他の3枚が欠落した不完全な状態でもバトルゾーンに残ることが可能という裁定が出ている。

環境において

登場早々【零龍ギャスカ】【零龍墓地ソース】で活躍。特に【零龍ギャスカ】の最速2ターンキルという圧倒的な速度は環境を歪めるのに十分すぎるほどであり、《ケッシング・ゼロ》が投入される等の影響を及ぼした。
ただ、その安定性の低さから【ドッカンデイヤー】【カリヤドネループ】にはあと一歩及ばず、環境トップにはなれないまま2020年7月1日に《怨念怪人ギャスカ》殿堂入りしてしまい弱体化。
暫くは《零龍》メインのデッキは【零龍ギャスカ】が地雷として潜伏するにとどまることになる。

しかし、その頃には《零龍》のポテンシャルを最大限に活かせるデッキである【オカルトアンダケイン】の研究が水面下進んでおり、2020年12月の殿堂入り【連ドラグナー】が弱体化したことをきっかけに躍進。
同時期に成立したアドバンスフォーマットで2021年7月1日に《不敵怪人アンダケイン》らが殿堂入りするまでトップメタの座に君臨し、他にも【赤単ブランド】《手札の儀》目当てで採用される等活用法が開拓されていった。

【オカルトアンダケイン】消滅後はメタカードの増加や相性の良いデッキに恵まれないこともあって環境ではやや目立たない存在になったが、【オカルトリンネ】が一定の活躍を見せていた。

2022年7月1日には殿堂解除された。もっとも、2019年12月時点でゲーム開始時にバトルゾーンに存在出来るカードのルール整備が行われていたため、実際のゲームには影響がない。

《零龍》をテーマとしたDMBD-22が発売されると、【青黒闇王ゼーロ】【青黒バタイユ】のメインギミックとなり、更に【緑単オービーメイカー】で再び《手札の儀》目当てで採用される等の活躍を見せ王来MAX環境ゴッド・オブ・アビス環境におけるアドバンスの象徴的な存在となる。

しかし、長らく《零龍》を支え続けた《暗黒鎧 ザロスト》が2023年3月20日付けで殿堂入りすると、《絶望神サガ》が2枚揃うだけで成立する【絶望神サガループ】に対して1ドローを与えるデメリットがあまりに致命的に働くことも相まって急激に勢力が縮小。再び雌伏の時を迎えた。

【絶望神サガループ】殿堂入りで弱体化した後もしばらくは活躍していなかったが、《DARK MATERIAL COMPLEX》登場後、同カードを採用した【黒単零龍】が32人規模のアドバンスチャンピオンシップで優勝が確認された。

DM24-RP2期からは【ブラックXENARCH】の核として活躍。

背景ストーリーにおいて

超天篇背景ストーリーのラスボス。
ドラゴンの始まりにして終わりの世界であり、ドラゴンズ・ゼロ以外のあらゆる存在を消し去る魔空間、龍頭星雲内部にいた謎の卵が孵化した虚無の存在。
各文明に闇の星を落として生命エネルギーを吸い取り、ムーゲッツと四騎の零星も吸収する事で遂に卍誕した。
光のマスターを圧倒的な力で成すすべもなく敗北させ虚空へと消し去った。
そして生命の力を暴走させた《The ジョギラゴン・アバレガン》と超獣世界の運命を賭け激突。
《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》ジョギラゴン、2人の力が起こした奇跡のフィーバーの力で命を与えられた事で敗れた。

  • 上記の通り《零龍》は《ジョギライド・ファイナルフィーバー》に敗れており、「《零龍》を倒せるカード」としてデザインされたことが窺える。
  • それまでの新章デュエル・マスターズ世界におけるラスボスと異なり「完全な悪」として描写されており、ジョーカーズのマスターが初めて明確に「倒す」という意思を以って戦った相手と言える。

その他

  • 《紅神龍オグリストヴァル》など過去の0パワークリーチャーは「0000」だったが、このクリーチャーのパワー表記は「0」である。また、基礎パワーが0でありながらパワーの右に「+」が付かず、自力でパンプアップする能力を持たない初のクリーチャー。
  • 5枚揃えて使用する必要があるためか、《終焉の禁断 ドルマゲドンX》《天地命動 バラギアラ》と同様にこのカードが当たる場合のみパックの5枚全てが構成カードで出てくる。
    • 5枚全てフォイルであることからサーチを助長するのではないかという声があり、カードショップ関係者の中には「絶対に客には選ばせないように」という内容の注意喚起をする者もいる。実際、マスターカード特有の加工のせいで外から触ると丸分かりである。
  • シークレット版が存在し、《零》のような全体が黒い色となっている。
  • 名前の由来は「ゼーロ」と中国語で「」を表す言葉の「ロン」、または「ゼーロのドラゴ」で「ゼーロン」と思われる。
    いずれにしろ、「ジョーのドラゴン」であるジョラゴンとは対になっていると思われる。
    • アニメでは明確に由来が「ゼーロのドラゴン」であることが明かされており、名前を付けたのもゼーロ本人である。
  • デュエチューブによれば、《零龍》は最初カードをカードタワーのように立体的にする予定があったらしいが、結局は上手くカードを立てることが出来ず没になったとのこと。

関連カード

背景ストーリーのラスボス

収録セット

参考


公式Q&A

  • カード特性について

Q.何らかの効果によって《零龍》のリンクが外れた場合、バラバラになったパーツはどうなりますか?
A.《零龍》のリンクが全て外れた場合、構成している5枚のカードは状況起因処理によって墓地へ置かれます。《零龍》のリンクのうちいずれかが外れた場合は、5枚のうち、クリーチャー名やコストが書かれているカードと、パワーやテキストが書かれているカードがリンクしている限り、クリーチャーとしてバトルゾーンに残ります。他の3枚は単体でバトルゾーンに残ることが出来ないので、リンクが外れた時点で墓地へ置かれます。
引用元(2019.12.20)

Q.相手の《零龍》がいる状況で、自分は《めっちゃ! デンヂャラスG3/ケッシング・ゼロ》の呪文側を唱えました。《零龍》はどうなりますか?
A.《零龍》の能力が無視されますので、パワーが0の《零龍》は状況起因処理によって破壊され、結果的に自分はゲームに勝ちます。
引用元(2022.4.22)

  • 2つ目の能力について

Q.相手のターン中に、自分の《宇宙 タコンチュ》が相手の《零龍》の「零龍卍誕した時」の能力によってパワーが0に固定されました。
「破壊される時」の能力を使うことはできますか?
A.はい、できます。相手はカードを5枚引き、《宇宙 タコンチュ》のパワーを+5000します。パワーが固定されているので+5000してもパワーは0のままです。すぐにまた破壊されようとして置換効果が繰り返し適用されます。結果的に《零龍》側のプレイヤーの山札がなくなり、そのプレイヤーがゲームに負けるまで、この処理を続けます。
引用元

  • 3つ目の能力について

Q.自分の《暴筋の父豹》の「出た時」の能力は、相手の選べるクリーチャーが1体もいなかった、もしくはバトルゾーンを離れない能力によってマナゾーンに置くことができなかった場合でも、相手のマナゾーンから進化ではないクリーチャーを1体、バトルゾーンに出せますか?
A.クリーチャーを選べなかった場合は「そうしたら」以前が達成できていないので、相手のマナゾーンから進化ではないクリーチャーをバトルゾーンに出すことはできません。ですが《零龍》《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》のような離れない能力を持ったクリーチャー選んだ上で置けなかった場合は出すことができます。
引用元(2020.10.23)

Q.自分は《鬼槍の一撃》を「鬼タイム」能力が発動している状態で唱えました。《零龍》の「パワーが0以下の間」の能力はどうなりますか?
A.《鬼槍の一撃》の「鬼タイム」能力は、離れない効果を無視するので、パワーが0の《零龍》は即座に破壊されます。

+  (総合ルール 101.2)

引用元(2020.9.18)

Q.《カシス・ソーダ/♥あたしたちがみんなに元気を届け〜る》を呪文として唱えて自分の《零龍》を選んだ場合、相手のクリーチャーを1体手札に戻せますか?
A.はい、できます。選んだ自分のクリーチャーが手札に戻ったかどうかに関わらず、その後の効果で相手のクリーチャーを手札に戻すことができます。
引用元(2020.7.17)

Q.《裏斬隠 ハットリトリ》をバトルゾーンに出しましたが、相手には《零龍》と能力のないクリーチャーがいます。相手は《零龍》を選ぶことはできますか?
A.はい、選ぶことができます。
その場合《零龍》は「離れない」という能力を持っているので破壊されません。
引用元(2020.7.17)

Q.《煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》の「コストを支払うかわりに~」の能力で、代替コストとして《零龍》のような「バトルゾーンを離れない」能力を持つクリーチャーを破壊できますか?
A.いいえ、破壊できません。「破壊されない」や「離れない」能力を持つクリーチャーを破壊して、かわりに破壊する置換効果を使用することはできません。
引用元(2021.10.22)

  • 4つ目の能力について

Q.進化元が10枚あり、その中に《終焉の禁断 ドルマゲドンX》がある自分の《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》が「メガメテオバーン10」を使いました。《終焉の禁断 ドルマゲドンX》が墓地に置かれますが、自分はゲームに勝ちますか?
類似例:《伝説の禁断 ドキンダムX》《零龍》
A.いいえ、ゲームに負けます。《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》の「メガメテオバーン10」は、下にあるカードを10枚以上墓地に置いてからゲームに勝ちますが、墓地に置いた瞬間に《終焉の禁断 ドルマゲドンX》の常在型能力「このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、クリーチャーをすべて破壊し、自分はゲームに負ける」が適用されるためです。

+  (総合ルール 604.4)

引用元(2022.8.5)


[1] 一時期、特殊敗北状況起因処理として扱うものとされ、本文のケースでは両者敗北となるという裁定だったことがあった。2022年4月8日のルール改訂により、常在型能力の扱いに戻っている。