ゴッド・オブ・アビス

デュエル・マスターズ22番目のシリーズ
ブロックマークは「GoA」(=God of Abyss)。

5年半続いた「ジョー編」が終わりをつげ、斬札 ウィンを新たな主人公として迎える最初のシリーズ
太古から蘇った5文明以前の超獣世界の支配者、アビスロイヤルがフィーチャーされている。
また、特定の文明を揃える事で真価を発揮するシビルカウントが登場。こういった点から本シリーズは単色寄りとなるデッキの流行が予想されていた。

王来MAX同様2弾で終了したことや、各文明の主要種族アビス・レボリューションで大幅なフィーチャーを受けていることから、事実上アビス・レボリューションのプレビュー編的な立ち位置だった。

このセットに当てはまる通常のエキスパンション

の2つ。

特徴として、長いデュエマの歴史の中で初めて主人公サイドで闇文明が主役になるシリーズである。これまでにも《雷獣ヴォルグ・ティーガー》《禁断英雄 モモキングダムX》のように、や闇が入った混色のクリーチャーが切り札になったり使用された事はあったが、メインで使用される文明・切り札になるのはこのシリーズが初めてである。

一方でギミック系に関しては、大幅な刷新が図られた「新章」とは異なり、エピソード1のように前シリーズの王来MAXの延長線上のような形になっている。例えばタマシードが新要素(クリーチャーの性質もあわせ持つタマシード/クリーチャーや、タマシードを参照する新キーワード能力シビルカウントなど)を獲得しつつ続投された。

このシリーズより、マスターカード系統に代わる最高レアリティオーバーレア」が登場した。

  • 主人公が交代されたが、カードの枠デザインは第三世代枠のものを引き継いでいる。これまでは主人公交代と同時に枠デザインも変更されていたため、何気にデュエル・マスターズ史上初の出来事。
  • 双極篇以降のカード価格高騰の対策のためスーパーレア以上のレアリティを持つカードの封入率が改善され、1箱3枚から4枚に増えた。またDM22-SP1で確実に主人公の使用するオーバーレアを獲得できるなど、アニメや漫画から入った新規層が始めやすいようになっている。その一方ギミックが薄い段階でクリスマス商戦を迎える為DM22-EX1DM22-BD1など本シリーズの初出ギミックやカードと直接関連しない収録内容の商品や、別バージョンのDM22-SP2など変則的な展開になっている。
  • 例年だとデュエル・マスターズのエキスパンションシリーズは3月末〜6月の春先に新シリーズが始まりがちだったが、当エキスパンションでは9月の秋スタートという大規模な変更が行われた。この変更は他TCGとの新シリーズ開始時期の重複を避けるためだけでなく、タカラトミーの他玩具シリーズの開始と重なり潰し合うことも避けるため、及びタカラトミー内での負担を軽減するためなどの事情があると思われる[1]。結果的に春期の次シリーズアビス・レボリューションに移行する流れになった。
  • タカラトミーのアジア方面の海外輸出事業の強化のため、アジア方面の海外展開が決定した。
    • 言語は日本語だが、他の海外展開をしているTCGでも日本版のまま海外へ販売しているメーカーもあり、何分デュエマに限ったことではない。

このシリーズに発売された商品

※= ブロックマークなし

参考


[1] 革命F期以降はベイブレードやシンカリオンやゾイドなどのロボ物、その他の新規系とスタート時期が3~4作重なる事が続いていた。今弾開始の2022年はタカラトミー系列の商品展開及びメディア展開は例年に比べ数が減らされ、「プリティーシリーズ」が休止になるなどデュエマ外でも大きな変動が見られている。