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英雄奥義 スパイラル・ハリケーン R 水文明 (4) |
呪文 |
S・トリガー |
クリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。 |
マナ武装 7:自分のマナゾーンに水のカードが7枚以上あれば、相手のクリーチャーをすべて持ち主の手札に戻す。 |
DMR-15で登場した水のS・トリガーマナ武装呪文。
バトルゾーンにあるクリーチャー1体をバウンスする効果と、マナ武装7で相手のクリーチャーすべてをバウンスする効果を併せ持つ。
マナ武装無しでは劣化《スパイラル・ゲート》だが、条件さえ満たせば全体除去というS・トリガー呪文としては破格のスペックと化す。手打ちでも十分すぎる効果であり、更に4コストなので、プレミアム殿堂入りする前は《蒼狼の始祖アマテラス》でコスト踏み倒しも可能だった。
マナ武装の都合上、基本的に【青単コントロール】専用のカードとなってしまうが、【薫風武装】でも採用が検討できる。
水はマナブーストの手段に乏しいため、7マナ貯まる前に押し切ってくる【速攻】に対してはかなり弱い。そもそも青単の構築でマナを安定して7域まで伸ばすというのがやや難しい。防御手段としてマナ武装能力を期待するのは、やはり心もとない部分はある。少なくとも1体はバウンスできるとはいえ、それで4コストの呪文を使うというのは好ましい選択肢とは言えないだろう。
《スパイラル・ゲート》のコストパフォーマンスが高すぎただけとはいえ、やはりバウンスは一時凌ぎの手段なのだから軽いにこした事はない。
その真価を発揮すれば戦況を一気に変えるカードパワーは持っていたものの、その使いづらさからポテンシャルを十分に発揮できずにいた。
しかし、DMBD-02の発売と共に状況は一変。このデッキは、《怒流牙 佐助の超人》や《電脳鎧冑アナリス》という、青緑というカラーを大幅にパワーアップさせるカードが収録されていた。
《デュエマ・ボーイ ダイキ》なども合わせてデッキ内の水のカードの比率を落とすことなく優秀なマナブーストを採用する事ができるようになった。
この呪文もこれによって、ようやくそのポテンシャルを十全に発揮する事ができるようになった。
「デュエル・マスターズグランプリ-6th」4位入賞を果たした3人1組の内の2人が使用した同一レシピの【青黒緑コントロール】に各2枚投入されていた。
その後も、環境に進出した多くの地雷デッキの防御手段としてしばしばみられる。【チェンジザダンテ】の現役時代でもフルスペック発揮時のカードパワーとある程度の軽さを買われ、採用されることがあった。
次第に環境の高速化によって重量級マナ武装自体が下火となり、このカードもフェードアウトした。
数多くのバウンスが「相手のクリーチャーのみ」に弱体化されるデュエプレで、自分のクリーチャーも戻せるまま登場した数少ない呪文。
既存の《超次元ガロウズ・ホール》と比べてコストが軽い為、コンボを狙うならこちらのほうが良い場合もあるだろう。
《龍覇 イメン=ブーゴ》軸の《我臥牙 ヴェロキボアロス》デッキでは盤面上限が死活問題なので、自分のクリーチャーをバウンス除去するのに使われる場合がある。マナ武装は《イメン=ブーゴ》による染色でマナゾーンにカードがなんでも7枚以上あれば達成できるため無駄がない。