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光神龍スペル・デル・フィン VR 光文明 (9) |
クリーチャー:アポロニア・ドラゴン 6000+ |
W・ブレイカー |
相手は、手札を表向きにしてプレイする。 |
相手の手札にある呪文1枚につき、このクリーチャーのパワーを+2000する。 |
相手は、呪文を唱えることができない。 |
DM-22で登場したアポロニア・ドラゴン。
相手の手札を常時ピーピングする能力と、それで確認出来る相手の手札にある呪文枚数に応じたパンプアップ能力を持つ。
また、相手が呪文を唱えることを禁止するロック能力を持つ。
すべての呪文を禁止するロック能力の初代。同時に相手の手札の常時ピーピングする極めて珍しい種類の能力の持ち主。
呪文ロックは強力な能力の1つであり、呪文による除去が行えないため自身の場持ちがよい上に、超次元呪文によるサイキック・クリーチャーの展開や、補助呪文によるドロー・マナブースト・サーチ一切を封じることができる。相手の手札状況次第ではゲームエンド級の制圧力を持ち、特にフィニッシュ手段に呪文が絡んでいるデッキには単体で決定打となり得る。早期着地の恩恵も大きく、成功すれば多くのデッキが機能不全に陥る事だろう。
S・トリガー呪文や革命0トリガー呪文も封じてしまうためフィニッシャーとしても強力。シールドブレイクでの反撃のリスクを大きく減らすことが出来、一斉攻撃の直前に出すだけでも大きな役割を果たす。
カードプールが少ない過去環境では除去はほぼ呪文頼りであったため、単体でも非常に高いフィニッシュ力を誇っていた。以降も呪文ロック能力が上手く刺さってしまうと致命打になるデッキは多く、またプレミアム殿堂となった《聖鎧亜キング・アルカディアス》を先駆けに、《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》や《龍世界 ドラゴ大王》、《ブラキオ龍樹》や《地封龍 ギャイア》などの対クリーチャーロックを重ね掛けすることで完全に対処できなくすることも出来るため、脅威度はやはり高い。
またピーピング能力に関しても、直接干渉こそしないがなかなかに手堅い能力。相手のフィニッシャーやシノビ、コンボパーツの有無を割れるのは、攻めるタイミングを見定める上でとても役に立つ。キーポイントでは、情報アドバンテージがそのまま勝負の要になることもあるだろう。
このように強力な能力を持つクリーチャーであるが、その分コスト9とかなり重く、簡単には召喚できない。十分なマナブーストを積んでいるか、コスト踏み倒しの手段があるか、自然にマナを溜めきるだけの持久力がない限り、先に息切れするかゲームが終わってしまう。逆に言えば、出す算段がつくのであれば投入を検討する価値のあるカードである。
種族がドラゴンなのでサポートは多い。バルガ系や《爆熱DX バトライ武神》をはじめとしたドラゴン関連のコスト踏み倒しや《メンデルスゾーン》などのドラゴン関連のマナブーストや《始原塊 ジュダイナ》や《「覇道」の頂 シュラ・ベートーベン》などのマナ召喚が多く存在するため、種族シナジーで運用性を補うことも出来る。
欠点としてクリーチャー主体のデッキには効果が薄く、【速攻】などゲーム展開の速いデッキに対しては全く役割がない。また、パンプアップこそあれどコストに対してパワーが6000と低い。派生カードとして同文明同コストに、ピーピング能力及びパンプアップを代償に素のパワーが9000になった《偽りの王 ナンバーナイン》があるため、うまく使い分けると良いだろう。
登場当時から、強力なフィニッシャーとして活躍し続けているカードである。
《偽りの王 ナンバーナイン》や《古代楽園モアイランド》共々、呪文を主体にしたデッキでは必ず考慮に入れるべき1枚と言えるだろう。
不死鳥編で登場。単体で高いフィニッシュ力を持つクリーチャーであり、当時は大型フィニッシャーは稀有な存在だったため重宝された。《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》のプレミアム殿堂から間もなくの登場であり、その立ち位置に入れ替わる形でプレイヤーに普及していった。
重さを考慮しても尚強烈な性能に当時のプレイヤーたちは騒然とした。当時は除去はほぼ呪文頼りであり、《光神龍スペル・デル・フィン》の居座り能力は非常に高くフィニッシャーとして高く評価されていた。パワー6000は高くはないが、相手の手札に2枚以上呪文があれば《バザガジール・ドラゴン》のアンタップキラーによる除去から身を守ることができた。
当時の環境の速度上、【除去ガーディアン】などマナブーストも早出し手段もこれといって無いデッキに9マナで素出しされることもあった。
【牙バジュラズ】に《光神龍スペル・デル・フィン》を投入した【牙デルフィン】も誕生。このように自然絡みのビートダウンであっても《母なる大地》を使えばタッチでも展開が容易であったため、役割が被り除去耐性のない《呪紋の化身》は評価を落とした。
また、《インフェルノ・ゲート》がまだ現役であり、《光神龍スペル・デル・フィン》が墓地に落ちてさえいれば早期かつ何度でもコスト踏み倒しで場に出すことが可能だった。【茄子サファイア】の《サファイア》をこちらに差し替えたものが使用された。
マナブースト後の大型フィニッシャーとして、《インフェルノ・ゲート》で出せるフィニッシャーとして、【除去コントロール】のフィニッシャーとして、コントロールからビートダウンまで様々なデッキで活躍した。
極神編では《龍仙ロマネスク》が猛威を振るい、【ターボロマネスク】のフィニッシャーとして採用された。また《龍仙ロマネスク》を導入した光入りの【連ドラ】も組まれ、そちらにも投入された。
この頃から、強力なグッドスタッフを組むことが可能になり、登場したばかりの《フェアリー・ミラクル》を使った【5色フェアリー・ミラクル】が生まれ、フィニッシャーとして使われた。
同時に《聖鎧亜キング・アルカディアス》が登場。組み合わせれば突破が非常に難しいロックとなり、一種の即死ギミックとして恐れられた。
一方で《魔刻の斬将オルゼキア》や《龍神ヘヴィ》が登場したことにより、クリーチャー効果によって破壊する手段が増え、単体の分には対策はしやすくなった。
戦国編では、主に上記《聖鎧亜キング・アルカディアス》との組み合わせを使った【キング・アルカディアス】・【ギャラクシーコントロール】や、【5色フェアリー・ミラクル】で活躍した。
反面で、《威牙の幻ハンゾウ》が登場したことで、単体の対処はさらにしやすくなった。さらに戦国編環境後半からビートダウンが強化され、対ビートダウン性能の低さ故に評価を下げた。もっとも、《聖鎧亜キング・アルカディアス》との組み合わせは脅威視され続けた。
神化編で《エンペラー・キリコ》が登場。そちらのコスト踏み倒し先として【エンペラー・キリコ】の初期型から必ずと言っていいほど投入された。
【キングロックキリコ】で1ターンのうちに即死ロックを完成させたり、【星域キリコドラゴン】でドラゴンシナジーを活かしたりと大いに活躍した。
ただし、《母なる星域》の登場により《エンペラー・キリコ》が早い段階で降臨してくるようになったため、【キング・アルカディアス】での呪文封じはより軽く運用性の高い《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》が担うことが増えた。また、この頃は相変わらず《威牙の幻ハンゾウ》が流行していた。
他には【バルガライゾウ連ドラ】でも強力な踏み倒し先ドラゴンとして採用されるようになった。
覚醒編に突入し【超次元転生】が考案されると、それのフィニッシャーとして活躍。《光神龍スペル・デル・フィン》以外をすべて呪文でデッキを構成し、超次元呪文から出したサイキック・クリーチャーに《転生プログラム》を打つことで、確実に《光神龍スペル・デル・フィン》をコスト踏み倒しすることが可能だった。
《転生プログラム》の殿堂入り後に今度は《時空の不滅ギャラクシー》が登場し、【不滅オロチ】が誕生。《斬隠オロチ》のコスト踏み倒し先、そして4枚使えた《再誕の社》のマナブースト先のフィニッシャーとして暴れた。
エピソード1では、新カードにより《エンペラー・キリコ》が復活を果たす。新型の【星域キリコドラゴン】にも続投され、S・トリガー封じの詰め要員として再度活躍した。
また《ドンドン吸い込むナウ》が登場すると《ミラクルとミステリーの扉》が頭角を現し始め、初期の【ミラクルとミステリーの扉】にコスト踏み倒し先として投入された。
エピソード2になるとゼニスが登場し、ビッグマナもといファッティ環境に最盛期が訪れる。
ところが、ファッティのフィニッシャー枠としてゼニスがあまりにも強力であったため、立ち位置が競合してしまった《光神龍スペル・デル・フィン》は一気に採用率を落とすことになる。《「祝」の頂 ウェディング》や《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》は《光神龍スペル・デル・フィン》を除去することが可能であり、天敵となる存在だった。
ファッティプッシュにより数多高コストドラゴンやそのサポートが登場するも、やはり立ち位置が競合してしまう。中でも《偽りの王 ヴィルヘルム》は確定除去を持った天敵であり、《勝利宣言 鬼丸「覇」》と合わせて【ミラクルとミステリーの扉】の枠をも奪われてしまった。
また、派生カードである《偽りの王 ナンバーナイン》が登場。そちらはピーピングやパンプアップがない代わりに素のパワーが高く、この頃から増えていた《無双竜鬼ミツルギブースト》などの火力持ちクリーチャーへの耐性で、採用率に不利をとった。基礎パワーの低さから《永遠のリュウセイ・カイザー》でのタップキルにも比較的脆かった。
この頃は覚醒編以降の超次元中心の環境の遷移となる時期でもあり、クリーチャー主体の環境が推し進められていたのも大きい。
ドラゴン・サーガになるとビートダウン環境はさらに顕著になり、《熱血星龍 ガイギンガ》などパワー6000〜8000以下を対象とする火力持ちクリーチャーも台頭。呪文ロックの需要は《偽りの王 ナンバーナイン》に奪われがちであった。
革命編革命ファイナルに突入すると侵略、革命チェンジの登場により、環境の高速化が一気に進んだ。
反面で革命編後期あたりから革命0トリガーやD2フィールドの登場によりビートダウンを受け止める手段も一気に増加。コントロールデッキの開発も進んだ。
《S級不死 デッドゾーン》や《凶殺皇 デス・ハンズ》や《撃髄医 スパイナー》などのクリーチャーはパワー9000の《偽りの王 ナンバーナイン》を破壊することも可能に。火力耐性の優位が揺らいだことで、ピーピングが可能な《光神龍スペル・デル・フィン》も活躍の場が広がった。
また、【青黒ハンデス超次元】などでは、相手が手札に呪文が2枚以上あれば《光神龍スペル・デル・フィン》のパワーが10000を超えるため、《S級不死 デッドゾーン》1枚では破壊されなくなる。パンプアップ能力の関係で呪文が多いデッキへの刺さり方は《光神龍スペル・デル・フィン》のほうが強烈であることが多く、《光神龍スペル・デル・フィン》も需要を伸ばした。もっとも、一方でグッドスタッフ相手では火力耐性のなさが露呈することが多いため選択ではある。
そして基礎パワーの低さのおかげで後に出てきた《ドンジャングルS7》のcipのコスト踏み倒し対象に。 超天篇になって【チェンジザドンジャングル】、【黒緑ドンジャングル】で大いに活躍している。
十王篇はDMRP-15期になると【連ドラグナー】で活躍の機会を得た。好みと地域ごとのメタゲームに合わせて《マキシマムザ亮君(暴天覚醒MAXIMUM神羅曼象)》と選択になる。
DM24-RP2期には【白零サバキZ】に呪文ロックフィニッシャーとして好みでオリジナルの構築に使われるようになった。【青赤マジック】などの大量に手札補充をするデッキとの対面では、純粋に手札ピーピングで大量の手札を覗き見ることができ、延いてはS・トリガーやG・ストライクの枚数推測に役立つ場合がある。手札誘発も同時採用の《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》で手札に抱えているものをピンポイントでロックできる。総合力・汎用性は《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》に流石に譲るが、約17年半前のファッティがガチ環境で選択肢に入る時点でスペックの高さは折り紙付きと言えた。
登場から覚醒編まではファッティのフィニッシャーとして、覚醒編以降は呪文へのメタカードとして、非常に長い活躍を続けている実力者である。
単体で高いフィニッシュ力を持つ重量級クリーチャーの先駆者の一人でもあり、環境における大型フィニッシャー歴史を語るにおいても欠かせない存在といえるだろう。
光神龍スペル・デル・フィン SR 光文明 (9) |
クリーチャー:アポロニア・ドラゴン 6000+ |
W・ブレイカー |
相手は呪文を唱えられない。 |
相手の手札1枚につきパワーを+2000する。 |
能力はピーピングが削除された一方で、パンプアップ条件は相手の全手札の枚数に拡がった。
情報アドバンテージは得られなくなったが、タッチ《ホーリー・スパーク》といった数枚しか呪文を入れていないデッキにもパンプアップが確実に機能するようになり、殴り返しやタップキルで対処されにくくなった。
手札上限は10枚であるため、このパンプアップ能力による最大の上昇幅は+20000である。
ピーピングがなくなった以外は弱体化要素もなく、TCG版と同様ないしは強化版の活躍が可能。ただデュエプレはTCG版ほどコスト踏み倒しが充実していないため、もっぱら自然が入ったマナブーストができるコントロールデッキで採用される。
TCG版ではビートダウンに対しては効果が薄いクリーチャーだったが、デュエプレでは《ホーリー・スパーク》や《アポカリプス・デイ》などの強力なS・トリガー呪文をタッチしたビートダウンが多いため、それらのデッキに対しても安全にとどめを刺すためのフィニッシャーとして使える。
それだけなら《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》でも可能だが、こちらはコントロールで《聖鎧亜キング・アルカディアス》対策として採用されやすい《執拗なる鎧亜の牢獄》や《ヘヴンとバイオレンスの衝撃》などの多色呪文も封じられるのが強み。
Q.《光神龍スペル・デル・フィン》の「相手は、手札を表向きにしてプレイする」というのはどういう意味ですか?
A.相手は、手札をすべて表向きにしてテーブルの上に置き、両プレイヤーから見えるようにします。新しくドローしたカードもその表向きの手札に加えられます。それ以外は、相手も普通通りプレイします。《光神龍スペル・デル・フィン》がバトルゾーンを離れた時、相手は手札を通常の持ち方で持ち、こちらからその中身は見えなくなります。
引用元(過去のよくある質問より)
Q.相手が《光神龍スペル・デル・フィン》を出していて《ブルー・モヒート》の効果を使うと相手は手札を見て選べますか?
A.手札を見て選ぶことは出来ません。《ブルー・モヒート》の効果を使うときは、裏向きにして選ばせてください。
引用元1 引用元2(過去のよくある質問より)
類似裁定(2020.7.17)
Q.《獰猛なる大地》で《光神龍スペル・デル・フィン》を出してすぐにマナに戻すと、《光神龍スペル・デル・フィン》の効果は?
A.《光神龍スペル・デル・フィン》の効果は常在型効果であるため、バトルゾーンに出た瞬間に効果を及ぼします。《光神龍スペル・デル・フィン》がバトルゾーンに出た瞬間に、手札を表向きにしてプレイしてください。
引用元1 引用元2(過去のよくある質問より)
Q.《風迅の精霊アイネスガゼル》を召喚する時、相手の《光神龍スペル・デル・フィン》の能力で自分の手札が表向きになっている場合でも、 自分の手札からコスト7以上のカードを相手に「見せる」ことはできますか?
A.はい。手札がオープンになっていても、相手に「見せる」ことは可能で、召喚コストを下げることができます。
引用元(過去のよくある質問より)
Q.バトルゾーンに相手の《光神龍スペル・デル・フィン》が1体いる状況で、自分は《電脳決壊の魔女 アリス》をバトルゾーンに出しました。カードを3枚引き、手札を2枚山札に加えますが、その2枚はどの順番で置くかを相手に見せますか?
A.いいえ、どのカードを置くかは相手に見せますが、山札にどの順番で置くかは相手に見せる必要はありません。
(総合ルール 401.4) 引用元(2020.10.23)
Q.《甲型龍帝式 キリコ³》の二つ目の能力で山札から出た3枚の呪文を唱えるとき、相手のバトルゾーンに《光神龍スペル・デル・フィン》がいた場合どうなりますか?
A.唱えることのできなかったその3枚の呪文は、シャッフルした山札の一番上に、引いた順番で戻します。
引用元(過去のよくある質問より)
Q.相手がバトルゾーンに《光神龍スペル・デル・フィン》を出している状況で、自分は「S・トリガー」や「S・バック」で呪文の使用を宣言することはできますか?
A.いいえ、できません。
唱えることを禁止されていると、それらは宣言をすること自体ができません。
「S・バック」でカードを捨てることもできません。
引用元(2020.7.17)
Q.相手の《光神龍スペル・デル・フィン》がバトルゾーンにいる状況です。自分は《銀河の伝説》をマナゾーンに置きました。この「置いた時」の能力は解決できますか?
類似例:《月光の伝説》《ボンバーの伝説》《暴拳の伝説》《零の伝説》《美孔麗の伝説》《ウェイブの伝説》《鬼札の伝説》《不死樹の伝説》《切札の伝説》
A.はい、解決できます。《光神龍スペル・デル・フィン》は呪文を唱えることを禁止しますが、このカードのが持つような、唱えずにトリガーする能力を禁止することはできません。
引用元(2021.2.19)
Q.相手の《光神龍スペル・デル・フィン》がバトルゾーンにいる状況です。自分の《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》が、唱える以外の方法で墓地に置かれました。この「墓地に置かれた時」の能力は解決できますか?
A.はい、解決できます。《光神龍スペル・デル・フィン》は呪文を唱えることを禁止しますが、このカードのが持つような、唱えずにトリガーする能力を禁止することはできません。
引用元(2021.2.19)
類似裁定(2021.4.2)