《オンソク童子(どうじ) <ターボ.(オーガ)>》

オンソク童子 <ターボ.鬼> C 火文明 (2)
スター進化クリーチャー:ソニック・コマンド/鬼レクスターズ 4000
スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚捨て、その後、カードを1枚引く。このクリーチャーがタマシードから進化していれば、カードをもう1枚引く。

DMSD-21で登場したソニック・コマンド/鬼レクスターズスター進化クリーチャー

cipで1ディスカード1ドロー手札交換を行い、タマシードから進化していればさらに1ドローする。
通常時は《「今も我らの願いはただひとつ」》、強化時は《バッドドッグ・プレス》相当の手札交換を内蔵したクリーチャー。

どちらかと言うと能力よりも種族、そしてコストに目が行くカードだろう。
召喚酔いしない火のコマンドの最低コストをDMEX-06《覇王速 ド・レッド》ぶりに更新しており、遂に2ターン目から《轟く侵略 レッドゾーン》などのT・ブレイカー侵略できるようになった。
最速2ターン目に除去持ちの侵略コマンドを重ねられるため、ある意味では【青黒緑有象夢造】における《樹界の守護車 アイオン・ユピテル》的立ち位置とも言える。

進化元が必要で手札消費が激しくなりがちという欠点はあるが、赤緑【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】の構築で言えば《進化設計図》ドローソースとなるためカバーできる。
デッキ収録の《ストリエ雷鬼の巻》および同時発売のDMSD-21に収録されている《ヘルコプ太の心絵》は1マナのタマシードで進化元として最適。

ディスカードの手札損失をほぼ帳消しにできるS級侵略[轟速]とは相性が良く、登場以来セットで採用されている。ただし相手が手札以外メタを出していると墓地からの侵略ができず、手札に抱える必要がある。

前述の【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】での利用がこのカードの極致であり、そこからずらした構築はもはや考えられないだろう。
根本的に進化クリーチャーとは単独で引くと腐るというルールによる欠点を持っていて、そもそもデュエル・マスターズというゲームは進化クリーチャーの採用枚数は少なければ少ないほど安定するものである。侵略する上バイクの時点で既に進化クリーチャーなのに下バイクにも進化クリーチャーを使うというのは本来なら絶望的な相性である。

「《オンソク童子 <ターボ.鬼>》の進化元+《オンソク童子 <ターボ.鬼>》+その上に重ねる侵略」の3枚コンボは、かつての「《ヘブンズ・フォース》《轟速 ザ・レッド》+その上に重ねる侵略コンボに近い部分はあるが、《進化設計図》《エボリューション・エッグ》あってこその【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】の安定性なため、その構築論を打破して必要パーツを揃えようとするのは再現性が問題になる。

また、「このクリーチャーがタマシードから進化していれば」の部分もデッキビルディングのネックとなりうる。タマシードは非クリーチャーなのでビートダウンデッキの札として普通なら相性が悪い。【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】風ではない【レッドゾーン】を考察し、タマシード+《オンソク童子 <ターボ.鬼>》+《轟く侵略 レッドゾーン》主体でデッキを組むとおそらく回すのは困難だろう。

環境において

【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】黎明期にはあまり使われなかったが、《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》メテオバーン元を1枚分カバーすることができる点、《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》に侵略するタイミングで踏みたくないS・トリガーを先に望ましいタイミングで踏んでおくことができる点などから、そちらのデッキでの使用率が上昇。

理想論では、《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》以外のフィニッシャーを必要としないそちらのデッキに《轟く侵略 レッドゾーン》が採用されるようになったのは、このクリーチャーの存在によるところも大きい。ちなみに《アストラルの海幻》《ネ申・マニフェスト》などを使う青赤型には《オンソク童子 <ターボ.鬼>》の採用は控えめ。

殿堂施行後は1枚しか入っていない《アポロヌス》を引けていなくても勝てる立ち回りが求められるようになったため、単なるソニック・コマンドの下バイクとしてメインアタッカーとなった。
1ターン目にタマシードを出せず、2ターン目《ジャスミンの地版》スタートになった場合でも、伸びたマナで3ターン目に《進化設計図》+《オンソク童子 <ターボ.鬼>》で動ける点は軽さの恩恵の一つ。

手札交換込みでもそうそう狙えるものではないが、コスト1進化元、《オンソク童子 <ターボ.鬼>》、《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》T・ブレイカー侵略《龍装者 バルチュリス》の5枚があると2ターンキルができる。《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》殿堂入りになって空いた枠に雑に《バルチュリス》を入れただけだとしても、逆に理論上のキルターンが早まることという面白い事態となった。

その他

  • 「自分の手札を1枚捨て、」の部分は強制であり、解決時に自分の手札が0枚でも行おうとする。続く1ドローは単に次の処理というだけであり、直前に手札を捨てていたかどうかは参照されない。要するに手札が空ならタダでドローができる。
  • このクリーチャーは侵略者ではないが、胸部には侵略者のマークが描かれている。
  • コロコロオンラインで公開された画像にはブロック構築のマークが付いていない。これは公開が王来MAX発表前だったため、ネタバレを防ぐ意図があったと思われる。

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

参考