荒廃と豊穣の決断(パーフェクト・デスブルーム)

荒廃と豊穣の決断 VR 闇/自然文明 (5)
呪文
自分のマナゾーンと墓地に合計8枚以上カードがあれば、この呪文を唱えるコストを2少なくする。
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
▶自分の山札の上から2枚を墓地に置く。その後、カードを1枚、自分の墓地からマナゾーンに置いてもよい。
▶このターン、相手のクリーチャーすべてのパワーを-1000する。
▶闇または自然の、コスト3以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出す。

DM23-RP1で登場した/自然呪文

自分のマナ墓地に合計8枚以上カードがあれば2コスト軽減されるパーフェクト呪文
2枚墓地肥やしと墓地からのマナブースト、全体パワー低下-1000、闇または自然のコスト3以下のクリーチャー1体のマナからの踏み倒しの3つのモードから2回選んで効果を使える。

名目コストは5だが、3ターン目に呪文のマナブーストを使った後5マナに到達したとすると、その時点でマナと墓地にカードが6枚ある計算になる。
その状態で5マナ支払って唱えるよりは、あと2枚の墓地肥やしを何とかして行った上で3マナで唱えたい。《天災 デドダム》から繋いだ場合にも同様のことが言える。

《フェアリー・Re:ライフ》から3ターン目に《キユリのASMラジオ》など適当な呪文を唱えた場合は、4ターン目にすでにカードが7枚ある。実際には《ASMラジオ》から踏み倒したクリーチャーが墓地肥やしを行っているなどの理由で8枚以上カードが溜まっていることもザラだろう。やはり基本はコスト3で唱え、名目コストの方は相手が墓地リセットを使ってきた時の保険と見なせそうである。

3つのモードの内、目玉となるのはコスト踏み倒しだろう。自身を3マナで唱えられるのにもかかわらず、コスト3以下のクリーチャーを2体出せるというのは決まれば強力。文明の制限はあるが進化クリーチャーも踏み倒すことができ、《絶望神サガ》などコンボするクリーチャーも少なくない。

マナゾーンからという指定があるのが少し厄介で、ゲーム序盤は低コストのクリーチャーはマナチャージしたくないので、リソースが潤沢になってきた中盤以降に唱えると良いだろう。

  • 墓地からマナへのカードの移動のモードがコスト踏み倒しのモードより上にあるため、それ経由で踏み倒せる。ただし、踏み倒しモード2回選択で扱えるように、基本は唱える時点で2体の踏み倒し先をマナに確保しておきたい。

墓地肥やしとマナブーストのモードは《神秘の石柱》のカードを置くゾーンを入れ替えたような効果。

事前に別のカードを使って墓地のカードを増やしていればその中からマナに置くカードを選べるため、あちらより少しだけ好きなカードをマナに用意しやすい。特定のカードをマナに用意する目的や、踏み倒しのモードの下準備で使うのが良いだろう。
また、このマナ加速はアンタップインなので、コスト軽減をした上で選択を重複させることで実質1マナで唱えることができる。墓地肥やし付きの《再誕の社》のように扱えるだろう。

  • コスト軽減抜きに、手打ち5マナ2ブースト呪文として使っても実用範囲内とはいえ、それ一本の運用なら手札補充パワー低下が合わさった《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》がライバルになり得る。
    また、シンプルに3ターン目のマナ加速として使えた《神秘の石柱》に比べ、こちらは3マナで唱えるためには「マナゾーンと墓地で合計8枚以上=潤沢な状態である」必要があり、初動としては考えられない。

パワー低下のモードはかなり貧弱と言わざるを得ない。

《ローズ・キャッスル》の変遷を見ても分かる通り、-1000は変化量が少なすぎて環境によって使い勝手が左右される。2回重複させても-2000とウィニーしか破壊できない。仮に容易に3ターン目に唱えられる軽減条件なら《異端流し オニカマス》対策に使えただろう。
一応《極楽鳥》《桜風妖精ステップル》は射程距離に入るため、【青黒緑オービーメイカー】への牽制にはなるか。【我我我ブランド】にも間に合えば2回選択で全体除去として使えるかもしれない。

  • パワー低下と踏み倒しを選択した状態でパワー低下によってコスト踏み倒しメタを除去することができれば、メタの影響を受けずに踏み倒しを行える。
    しかし、パワー1000のメタクリーチャーは登場時点では《キャディ・ビートル》程度しかなく非実用的。実際にこのプレイングをしてメタクリーチャーを破壊しつつコスト踏み倒しする場面は、他のカードでさらにパワー低下でもしていない限り起こらないだろう。

総じて、マナゾーンの扱いに長けた万能呪文である。
中盤でこの呪文を何度も唱えられれば、デッキの回転力を大いに向上させられるだろう。

他のカード・デッキとの相性

  • マナゾーンの枚数を見るカードと相性が良い。例えば《荒廃と豊穣の決断》→《セブンス・タワー》と使ってアンタップマナを残しつつ素早く10マナ以上に到達したり、《荒廃と豊穣の決断》→《幻緑の双月/母なる星域》で踏み倒し範囲を拡大したりできる。マナゾーンと墓地に合計8枚以上カードがある状態からさらにマナ加速する意味を見出してくれる。
  • 同弾の《グ:ルナグーシ》は墓地の枚数を最低5枚にキープできるため相性が良い。マナゾーンにカードが3枚以上あればこのカードをコスト軽減して唱えられる。

環境において

青黒緑基盤のデッキに使われることがあるが、メタカードに弱いため採用は稀。

その他

  • マナ加速に関しては墓地から好きなカードを選んだ上に、アンタップインで置ける点であちらを上回っている。

サイクル

DMRP-22以降に登場した、友好色または敵対色2色なパーフェクト呪文サイクル(数字は登場順)。条件付きで自身のマナコストコスト軽減するまたは免除(=S・トリガー付与)、あるいは代替コストで唱えることができる能力も持つ。

  1. 《闘争と成長の決断》
  2. 《邪杯と魔術の決断》
  3. 《熱線と照射の決断》
  4. 《荒廃と豊穣の決断》
  5. 《幻想と伝承の決断》
  6. 《禁呪と聖句の決断》
  7. 《氷柱と炎弧の決断》
  8. 《百威と族絆の決断》
  9. 《理想と平和の決断》
  10. 《鬼火と魍魎の決断》

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

参考


公式Q&A

  • 1つ目の能力について

Q.自分のマナゾーンと墓地に合計8枚カードがあり、その中に《荒廃と豊穣の決断》が含まれている状況です。
自分がその《荒廃と豊穣の決断》を唱える場合、支払うコストは2少なくなりますか?
A.はい、支払うコストは2少なくなります。カードの使用を宣言した時点で、《荒廃と豊穣の決断》を含めた墓地のカードの枚数が8枚あるためです。

+  総合ルール 601.1a

引用元(2023.4.21)