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悪魔妖精ベラドンナ P(UC) 闇/自然文明 (2) |
クリーチャー:スノーフェアリー/ファンキー・ナイトメア 2000 |
このクリーチャーが出た時、このクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、次のうちいずれか1つを選ぶ。 |
▶相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。 |
▶自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。 |
DMBD-10で登場した闇/自然のスノーフェアリー/ファンキー・ナイトメア。
《ダーク・ライフ》に描かれていたクリーチャーがカード化したもの。cipの自壊によって1枚ランダムハンデスか1枚マナブーストを選べる。
要は、《霞み妖精ジャスミン》と《特攻人形ジェニー》が合わさったカードである。《爆砕面 ジョニーウォーカー》や《電脳鎧冑アナリス》の闇版とも言える。
両方ともデッキの初動を担える能力だが、文明を考えて使いやすいのはマナブーストを基本とした使い方となる。序盤はマナブーストとして役割を遂行した上で、後半クリーチャーとして場に残したりハンデスしたり出来る。腐っても能力上は《霞み妖精ジャスミン》の上位互換であり、パワー2000なのも嬉しい。マナ武装闇を邪魔しないマナブーストとしても大いに期待が寄せられる。
軽量ハンデスは序盤によく使われるので、そう考えるとハンデス側の扱いが難しいように見えるが、序盤はマナブーストをしつつ、中盤以降の相手の手札に圧力をかけられると思えばかなり使いやすい。サルベージ等でまずは手札に握っておき、刺さりそうな場面でハンデスとして使える動きはとても魅力的である。温存してもプレイの幅を利かせやすい。
手札に複数あっても、一度に出せば《スケルトン・バイス》のようなハンデスを繰り出すことも出来る。手札がなくなった後半やオールハンデス後などでは、手札を温存する行為にプレッシャーがかけられる。もちろん打点を揃えるために場に出してもよい。
《霞み妖精ジャスミン》や《特攻人形ジェニー》に同じく、リアニメイトやサルベージの対象としても強力。
《ゴースト・クラッチ》や《超次元リバイヴ・ホール》との相性も抜群であり、最初は《霞み妖精ジャスミン》のようにマナブーストして、《超次元リバイヴ・ホール》で釣り上げた後は《特攻人形ジェニー》に変化する。相手からすれば常にハンデスが飛んでくる危険を考えなければならないため、手軽な割にはいやらしい一手。
《激天下!シャチホコ・カイザー》でリアニメイトする場合、一体で《霞み妖精ジャスミン》と《特攻人形ジェニー》の両役をこなせる。他、《守護炎龍 レヴィヤ・ターン》や《Mの悪魔龍 リンネビーナス》、《凶鬼03号 ガシャゴズラ》や《禁断V モードス》、種族ファンキー・ナイトメアを利用したコスト踏み倒しが可能。
種族のスノーフェアリー及びファンキー・ナイトメアも、種族内でのシナジーが強く有用。
スノーフェアリーはマナの扱いや展開力だけでなく、墓地利用にも長けた種族であり、《ダイヤモンド・ブリザード》や《ダイヤモンド・カスケード》でのサルベージ及びマナ回収が可能である。共存するかはさておいて、《妖精の裏技ラララ・ライフ》や《武家類武士目 ステージュラ》のG・ゼロ要員になることも覚えておきたい。
ファンキー・ナイトメアはリアニメイトやサルベージを得意とする集団であり、《滅殺刃 ゴー・トゥ・ヘル》や《葬英雄 ゲンセトライセ》でのリアニメイトが可能。《葬英雄 ゲンセトライセ》のマナ武装を邪魔せずマナブーストでつなぐことが出来、2体リアニメイトすれば《スケルトン・バイス》である。《デュエにゃん皇帝》と《龍覇 ウルボロフ》(または《極・龍覇 ヘルボロフ》)を利用した無限ループに組み込めば無限マナブーストや全ハンデスも可能である。
ちなみに、ファンキー・ナイトメアであるためナイトでもある。《魔光大帝ネロ・グリフィス》がいればそちらの能力をすぐに使うことができる。
単純に闇のクリーチャーなので《霞み妖精ジャスミン》と異なり闇指定のクリーチャーの進化元になる。《S級不死 デッドゾーン》や《復讐 ブラックサイコ》の進化元になるというのは《霞み妖精ジャスミン》にはできない芸当である。マナカーブ的に、3ターン目に墓地進化の《不死 デッド55》に繋がるのも強い。1マナ増やせる点も活かせば【黒緑速攻】において《ジオ・ナスオ》と同様に墓地肥やしと2ターン目の《死神術士デスマーチ》早出しができる。ただ、当然だが自壊するのでクリーチャーは残らない。
収録された構築済みデッキの内容に類する【青黒緑ドルマゲドン】はもちろん、【黒緑超次元】やその流れを汲むデッキ達のポテンシャルの引き上げが期待できる。他は【白黒緑超次元】、【青黒緑超次元】、【黒緑ドンジャングル】、【激天下コントロール】や最速で《ロスト・ソウル》を狙うなどデッキも対象か。ライバルが増えるが、5色や黒赤緑系も充分採用圏内。
同じ文明として《ダーク・ライフ》も存在するため、使い分けるとよい。
《ダーク・ライフ》は比較対象にもなるが、能力の方向性は異なるため、文明目的のみの採用でもない限り差別化は容易。
あちらは、墓地肥やしと山札を2枚掘り進むことによる墓地やマナのコントロール性能売り。こちらはクリーチャーであり腐りにくく、《特攻人形ジェニー》としても使える汎用性が売りとなる。タップイン事故が高まるが同時採用してもいい。
総じて、黒緑系のデッキの序盤を担うことができる強力なクリーチャー。序盤から終盤まで幅広い活躍が期待でき、能力の質も極めて高い。そのため、幅広いデッキで採用が検討できる。
ただし2ターン目に多色カードを安定して使うにはそれなりの色調整が必要なので、ビルディングの際には気を付けたい。初動の事故は大きく響くことも少なくないため、色の考慮をせずに安直に採用すると痛い目をみることになる。ハンデスに拘らなければ一部または全部を《霞み妖精ジャスミン》と入れ替えることも検討される。
登場当初は【青黒緑デッドダムド】で採用されていたが、DMRP-11でそちらのデッキは【ミッツァイル】系統に立場を奪われる。
その後、2020年1月1日の殿堂レギュレーション改訂の影響で【4色ドッカンデイヤー】のマナ基盤兼ミラーマッチ対策となるハンデスとして一部で採用されるようになった。
オリジナル制定後、オリジナルでは【青黒緑有象夢造】で、アドバンスでは【ダークネスコントロール】で活躍。《有象夢造》や《絶望と反魂と滅殺の決断》でリアニメイトできるのが優秀で、特に《有象夢造》で《特攻人形ジェニー》とこちらを合計2枚リアニメイトすれば、疑似的な《スケルトン・バイス》として利用可能。
【4色万軍投】にウィニーデッキ対策としてハンデス重視で採用される場合もあるが、マナタップインなので一長一短。
ところがDM23-RP3期に入ると【青黒緑有象夢造】は既に、より早期に安定して勝ちにいける【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】に同じ青黒緑基盤デッキとして需要を殆ど奪われてしまった。マッドネスが環境に多く、軽量級ランダムハンデスの連打で気長にハンデスできる環境ではないのも大きい。同じ理由でアドバンスの【ダークネスコントロール】も退潮している。環境から退いたそれらのデッキごとこのカードも姿を消しつつある。
《幻緑の双月/母なる星域》殿堂入り後の【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】では初動マナブーストとしてそのリペアとなった。
《邪幽 ジャガイスト》殿堂入り後の【黒緑アビス】はこれを4枚積みしたハンデス型が主流となった。