夢幻(むげん)大帝(たいてい)ネロ・ソムニス》

夢幻大帝ネロ・ソムニス SR 闇文明 (8)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/ダーク・ナイトメア 8000
進化:闇のクリーチャー
シンパシー:自分の墓地にある闇のクリーチャー
W・ブレイカー
攻撃する時、自分の他のクリーチャーまたは自分のシールド1つを墓地に置いてもよい。そうした場合、自分の墓地から、闇のコスト4以下のクリーチャー1枚をバトルゾーンに出す。
マナ武装 5:自分のマナゾーンに闇のカードが5枚以上あれば、自分の他の闇のクリーチャーは「破壊された時、自分の手札が5枚以下なら、カードを1枚引く。」を得る。

DMPP-25で登場した進化エンジェル・コマンド/ダーク・ナイトメア
デュエル・マスターズ プレイスゲームオリジナルカード

墓地クリーチャーに対するシンパシースーサイドリアニメイトするアタックトリガーマナ武装pig付与を持つ。

攻撃済みの召喚酔いしない闇のコスト4以下のクリーチャーを砕けば、それをアンタップ状態で復活させられるため疑似的に打点を伸ばすことができる。《死神術士デスマーチ》がお誂え向き。

  • このカードがデュエプレで初となる「バトルゾーンにある自分の」以外を参照するシンパシーであり、それに伴い注釈文が更新された。
    • 前:「このカードをプレイする時支払うコストは、バトルゾーンにある自分の指定されたカード1枚につき1少なくなる。(後略)」
    • 後:「このカードをプレイする時支払うコストは、自分の指定されたカード1枚につき1少なくなる。(後略)」
  • ライザのアトリエ2コラボのプライズカードにはリラ・ディザイアスが描かれている。

ルール

「シンパシー」について

《暗黒鎧 キラード・アイ》墓地召喚する場合、召喚コストの計算はTCGでの裁定とは異なる。

召喚予定の《夢幻大帝ネロ・ソムニス》も自分の墓地にある闇のクリーチャーの枚数に含める。これはデュエプレ版《不死帝 ブルース》コスト軽減と同じ。

「マナ武装 5」について

かなりグレーな挙動だが、「破壊された時、自分の手札が5枚以下なら、カードを1枚引く。」は、付与先自身が過去の状態を見る。そのため、《夢幻大帝ネロ・ソムニス》と自分の他の闇のクリーチャーが《学校男》などで同時に破壊された時、付与先が能力を誘発させて1ドローできる。(実演動画

グレーな理由は《凶鬼07号 ジャバランガ》を含めた同時破壊で整備された裁定に違反している疑惑があるため。(当時の解説動画[1])

+  余談

環境において

初見の印象では「闇文明版《聖霊龍王 アガピトス》」であり、高速横展開で圧殺したくなるカードではあったが、特にNew Divisionではビートダウン向きの闇のコスト4以下のクリーチャーが少なく、そちらの方向性は【アウトレイジ墓地ソース】の劣化といった具合だった。一応、ブレイクで与えた手札をターンを返す前に《爆霊魔 タイガニトロ》で1枚にまで減らすという動きは【墓地ソース】にはない動き。

+  参考:ゲーム内に用意されているサンプルデッキ2種

しかし、新弾発売当日から、中速コントロール→そのまま制圧 or 1マナ化した《ネロ・ソムニス》連打のワンショットといった遅めにチューニングされたデッキの開発により、ランクマッチ向けのアーキタイプが成立した。

《特攻人形ジェニー》《爆弾魔 タイガマイト》などのハンデスは闇単おなじみの初動だが、《ネロ・ソムニス》によるアタックトリガーからの踏み倒しに《学校男》を利用することでアタックキャンセルが可能となる。上の裁定により《ネロ・ソムニス》と同時に破壊された他の闇クリーチャーでも1ドローが可能。

また、コスト5の《暗黒鎧 キラード・アイ》を出し、使用可能マナがリフレッシュされる次のターンからが《ネロ・ソムニス》の本領発揮であるため、そもそも《聖霊龍王 アガピトス》のように上振れ4ターン目着地を狙うところからが考察が間違っていたといえる。

攻撃済みのクリーチャーを砕いて《死神術士デスマーチ》に変換するプレイングを使うと楽にワンショット打点が足りるため、防御札を減らした《轟く侵略 レッドゾーン》系には序盤さえしのげれば貫通できる。

【トリガーロージア】と呼ばれる、S・トリガー《真聖教会 エンドレス・ヘブン》で無尽蔵に供給するデッキに対しては、以下の方法で相手へのシールド焼却を狙い、極力相手のシールドをブレイクしないまま勝利を狙う。
相手の《エンドレス・ヘブン》が《真・天命王 ネバーエンド》龍解したら、相手のシールド2つは《革命魔王 キラー・ザ・キル》によるバロム効果の破壊を置き換えてS・トリガー使用不可のシールド回収になってくれることは忘れないように。

+  手順

ただ、環境序盤を過ぎ、中期以降はかなりマイナーなデッキとなった。
《暗黒鎧 ワリイ》《オタカラ・アッタカラ》墓地肥やししかできない初動を採用せざる得ない上、リアニメイト範囲の都合でデッキ全体のパワーが落ちやすい。
このため、墓地肥やし系の初動をカットでき、よりリアニメイト範囲が広い《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》を主軸とする【ヘルボロフ】の後塵を拝することが周知されたためである。
とはいえ【ネロ・ソムニス】は超次元ゾーン含めビクトリーを入れずに組める安価さで差別化はできる。

DMPP-26では《超復讐 ギャロウィン》とのシナジーで多少再評価された。しかし、同じ弾で黒単デッキの競合相手に【デュエにゃん皇帝】が登場してしまい、またしても差別化を試みる必要に駆られた。
W・ブレイクとアタックトリガー《爆霊魔 タイガニトロ》着地のコンボで相手の手札を増やさない立ち回りも向こうは《滅殺刃 ゴー・トゥ・ヘル》で出来てしまう。《夢幻大帝ネロ・ソムニス》のリアニメイトには種族縛りがない利点があるが、特にNew Divisionではファンキー・ナイトメア以外の高性能コスト4以下闇獣は《白骨の守護者ホネンビー》のようなリソース系に限られ差別化が難しい。
環境後期には【ワルボロフ】《超復讐 ギャロウィン》を入れるデッキが報告された。《ギャロウィン》を強く使えるという長所があってなお《ギャロウィン》入りデッキに《ネロ・ソムニス》が採用されないとなると、いよいよ不遇さが際立つ結果となっている。

DMPX-01中期からランクマッチ上位帯でも度々見かけるようになった。
主に使われているのは【ワルボロフ】や【ヘルボロフ】とは異なり積極的にハンデスは行わず、初期に見られたような早期に墓地を肥やしながら《ネロ・ソムニス》や《死神術士デスマーチ》進化速攻をしつつ、《超復讐 ギャロウィン》《学校男》《爆弾団 ボンバク・タイガ》などの除去を絡めて相手の盤面を荒らしまわるタイプ。《葬英雄 ゲンセトライセ》を採用するケースも増えている。

サイクル

関連カード

フレーバーテキスト

  • DMPP-25
    夢幻騎士団はこれより、貴様の夢を支配してくれよう!――夢幻大帝ネロ・ソムニス
  • DMPP-25(Sec)
    貴方に私の深淵を見ることが出来るかしら?
  • プライズ
    手短に済ませるぞ――リラ・ディザイアス

収録セット

デュエル・マスターズ プレイス

参考


[1] システムクリーチャーが離れると同時にトリガーする効果は、自身以外にも使えるという部分が当時の裁定。《夢幻大帝ネロ・ソムニス》のドローは、過去に葬られたテクニックを今になって仕様にしているのではないかということ。