DM-23 「不死鳥編 第5弾 冥龍王帰還」
不死鳥編最後のエキスパンション。2007年2月17日発売。1パック5枚入りで価格は150円(税抜)。全60種類。現在は絶版。
基本セットのDM-05以来の、シリーズ中5つ目のエキスパンションであり、そのせいか準バニラの多用などによる数合わせが目立った弾。
内容的には、2体のフェニックス、どれも種族シナジーを推進している新規キーワード能力バイオ・K、バイオ・T、L・ゲート、G・L・ゲートの登場、DM-22の2大新ドラゴン種族の進化クリーチャーの登場と、不死鳥編を総括するものとなっている。
有名なカードとして、
などがある。
その収録内容はお世辞にもよろしいとは言えず、比較的優良カードの多かった前弾のDM-22から一転、シリーズ最終弾でありながらめぼしいカードがほとんどない。
カードパワーの低さが嘆かれる不死鳥編の中でも、最も酷いエキスパンションとして悪い意味で有名である。数少ない殿堂カードが1枚も入ってないエキスパンションであり、なくても環境に変化をもたらすことはないと言って差し支えない。
このエキスパンション以前は必ず収録されていた呪文が1枚も収録されていないのも特徴で、パック全体がカードのバリエーションに乏しい。
他にハズレ弾としてよく挙げられるDM-07やDM-17とは異なり、様々なデッキに入る汎用カードが存在せず、ピンポイントなメタカードや専用デッキにて替えの効く枠埋めで使用された程度。プレミアム殿堂も前者には《呪紋の化身》、後者には《ダンディ・ナスオ》が存在するが、この弾には殿堂入り指定になったカードすらない。
殿堂入りカードを輩出できなかったこの弾で、当時のメタゲームに影響を与えたと言えるのは《光波の守護者テルス・ルース》(しかし目新しい能力ではなく《神魂の守護者シュノーク・ラー》を1コスト軽くしただけ)、当時まともに使えた5コストアーマード・ドラゴンである《アンビシャス・ドラゴン》、そして【赤単速攻】でそこそこ使われた《特攻小僧スカイラブ》程度しかない。
後に環境で活躍したのも《埋め立てロボ・コンクリオン》、《曲芸メイド・リン・ララバイ》ぐらいなものであり、後は目玉である《超神星ビッグバン・アナスタシス》、《九龍騎神ドラン・ギレオス》、《奇術ロボ・ジェントルマン》が、地雷あるいはいぶし銀と言うべきポジションで使われた程度か。
新要素の面においてもDM-07のチャージャーやDM-17のS・バックが現在でも使用されているギミックとして功績を残しているのに対し、今弾の新能力はいずれも使われておらず、これらの能力を持った新規のカードも出ていない。
- 理由は不明だが、この弾のスーパーレアはカードリストにおける文明の順が変更されている。
- 唯一読みが「ノヴァ」で終わらない不死鳥編のエキスパンション。
収録カード
レア 15種類
参考