JO(ジェイオー)退化】

DMRP-20発売から2022年8月15日付のプレミアム殿堂コンビまでの期間使用可能だったデッキ。

デッキ内の非進化レクスターズ《未来王龍 モモキングJO》のみにした上で《禁断英雄 モモキングダムX》を出して破壊することで《モモキングJO》を早期着地させ、《モモキングJO》の能力による連続攻撃で勝利を狙うデッキ
主に黒赤緑の3色で構築される。

禁断英雄 モモキングダムX KGM 闇/火文明[ジョーカーズ] (2)
スター進化クリーチャー:ジョーカーズ/禁断/レクスターズ 99999
禁断スター進化:このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から進化ではないレクスターズが出るまで表向きにし、それをこのクリーチャーの下に置く。その後、山札をシャッフルする。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
自分の他のレクスターズが出た時、自分の山札の上から1枚目を表向きにしてこのクリーチャーの下に置いてもよい。
このクリーチャーは、カードが6枚以上含まれていなければ、攻撃できず、相手に選ばれない。
このクリーチャーに含まれるカードが6枚になった時、このターン、相手のクリーチャーすべてのパワーを-99999する。
T・ブレイカー
《未来王龍 モモキングJO》とプレミアム殿堂コンビ
未来王龍 モモキングJO KGM 火/自然文明[ジョーカーズ] (5)
クリーチャー:ジョーカーズ/ヒーロー・ドラゴン/レクスターズ 7000
スピードアタッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーから進化できる、名前に《モモキング》とある進化クリーチャーを1体、自分の手札からこのクリーチャーの上に置いてもよい。
シンカパワー:このクリーチャーが進化する時、このターン、このクリーチャーの攻撃の終わりに、このクリーチャーの一番上のカードを墓地に置いてもよい。そうしたら、このクリーチャーをアンタップし、カードを1枚引く。
《禁断英雄 モモキングダムX》とプレミアム殿堂コンビ

主要カード

《未来王龍 モモキングJO》手札の進化モモキングに疑似的な侵略を与える。一番上のカードを剥がすことでアンタップ
《禁断英雄 モモキングダムX》【禁断スター退化】のギミックを流用して《未来王龍 モモキングJO》を早期着地させる

クリーチャー候補

《アルカディアス・モモキング》以外の呪文を封じタップインを強制。破壊せずにそのまま残す選択もあり
《禁断のモモキングダム》アンタッチャブルS・トリガーG・ストライクで選ばれず、安全に攻撃できる
《無双龍騎 ボルバル・モモキング》cipで自己ブレイク。その後、効果バトルターン終了時に6000の全体火力
パワーが高いため、パワーの高いブロッカーの突破に使えるほか、自己ブレイクが手札補充になる
《キャンベロ <レッゾ.Star>》モモキングではないが、侵略《未来王龍 モモキングJO》やその進化先の上に乗れる。cipで次の相手ターン中、出せるクリーチャーを1体までに制限する。
離れた時進化元アンタップするので疑似的な除去耐性にもなる
《神帝英雄 ゴッド・モモキング》手札補充しつつ、捨てたカードに応じてアンタップ&バウンス除去

候補カード

《進化設計図》進化クリーチャーを大量に手札に加えられる
《エボリューション・エッグ》必要な進化クリーチャーを確実にサーチ
《未来設計図》進化クリーチャーや、退化に使うカードをサーチ
《バッドドッグ・マニアクス》《モモキングダムX》を退化させつつ、相手のコスト踏み倒しメタなどを除去
《雪溶の鎖/堕牛の一撃》呪文側を使用。《モモキングダムX》を退化させつつ、手札補充
《怒りの影ブラック・フェザー》cipで《モモキングダムX》を退化。
クリーチャーなので呪文ロックの影響を受けず、打点としても使える
《新世界王の闘気》光/闇/自然文明のキング・セル。アンタップインの黒緑マナ基盤
《新世界王の破壊》水/闇/自然文明のキング・セル。アンタップインの黒緑マナ基盤

デッキの回し方

《進化設計図》《エボリューション・エッグ》《禁断英雄 モモキングダムX》進化モモキングを手札に揃える。

《禁断英雄 モモキングダムX》を出して破壊すると、その下の《未来王龍 モモキングJO》が場に残る。

《モモキングJO》が出た後は能力による連続攻撃でワンショットキルを狙う。手札に2~3枚の進化モモキングがあればワンショットできる。

連続攻撃はG・ストライクS・トリガー《アルカディアス・モモキング》アンタッチャブル《禁断のモモキングダム》で封じつつ、cipによるロックと疑似的な除去耐性を持つ《キャンベロ <レッゾ.Star>》を使って逆転の芽を摘みながら行う。

時には2枚目以降の《禁断英雄 モモキングダムX》を溜める、《アルカディアス・モモキング》で呪文ロックしてコントロールする、といったプランを取る場合もある。

長所

3~4ターン目に動き出す速攻デッキでありながら、極めて高い攻撃性能とロック性能を持つ。

S・トリガーG・ストライクを封じながら連続攻撃するため《オリオティス・ジャッジ》《終末の時計 ザ・クロック》でもトリガーしない限り攻撃が止まらない。

連続攻撃が止められた場合でも《アルカディアス・モモキング》呪文ロックと強制タップイン《キャンベロ <レッゾ.Star>》の1体までしかクリーチャーを出せなくするcipがある上に、

3~4ターン目の段階では相手は4マナ程度しか使えないため逆転されにくい。

《モモキングダムX》と退化に必要なカードの2枚を揃えるだけで動き出すことができ、2~3種計10枚程度の退化に必要なカードと、《進化設計図》等の強力な手札補充呪文を入れることができるため安定性も比較的高い。

コスト踏み倒しメタにもある程度強い。《バッドドッグ・マニアクス》コスト踏み倒しメタ除去することができ、

《異端流し オニカマス》がいても《モモキングJO》の攻撃時に《キャンベロ <レッゾ.Star>》侵略させればバウンスされる限り無限に攻撃できる。

着地置換効果を持たないコスト踏み倒しメタは、《モモキングJO》の攻撃時に《キャンベロ <レッゾ.Star>》侵略宣言した上で、《無双龍騎 ボルバル・モモキング》を重ねてcip効果バトルで除去することでも突破出来る。

短所

《禁断英雄 モモキングダムX》退化に必要なカードが引けないと動きが大幅に遅れる。

場にコスト踏み倒しメタがいる場合、除去するカードが引けないと動きが遅れる。

除去の困難なコスト踏み倒しメタである《ガル・ラガンザーク》は天敵。そのため《クリティカル・ラブ》が採用されることもあった。

環境において

《未来王龍 モモキングJO》の効果判明当時から【JO退化】の構想自体はあったが「文明要求が高過ぎる」「2枚コンボといえども早期成立は素引きの強さに依存する」などの懸念点も存在した。

しかし蓋を開けるとDMRP-20発売以降、その圧倒的な速度と攻撃性能ゆえにオリジナルアドバンスともにトップメタに君臨していた。

キング・セルのおかげで懸念であった文明要求も解決し、途中で進化指定サーチなどを挟む余裕も生まれた。

『全国大会2019』日本一決定戦では優勝を飾っている。優勝者はアドバンスとして行われた予選でもこれを使用している。ベスト4進出者中2人が使用、ベスト8進出者中5人が使用と、勝ち組デッキとなった。予選実績に関しては、オリジナルでは47人中19人が使用、アドバンスでは47人中23人が使用。アドバンスの予選では使用者23人中18人がロックをすり抜けられることを見越してか《アルカディアス・モモキング》を不採用として、代わりにメタゲームに左右されにくいリソース要員である《無双龍騎 ボルバル・モモキング》の採用が目立った。

続けて行われた『超CSIV 静岡』(オリジナル)でも優勝。王来MAX環境の頂点に君臨するデッキとなった。この大会ではコスト・パワーを問わずメタクリーチャーを破壊できる上に《異端流し オニカマス》も処理できる《クリティカル・ラブ》を採用した型、《未来王龍 モモキングJO》の4枚目を採用することでロングゲームや除去合戦に強くした型も目立った。

しかし『超CSIV 福岡』(オリジナル)では、ベスト128にこそ21人進出したが、あまりに対策・警戒されすぎたため最高実績はベスト8にとどまっている。

【JO退化】の現役当時、【JO退化】は速度で若干劣る【グルメ墓地ソース】に強く、受けの豊富な【5色マッド・デッド・ウッド】は【JO退化】に強く、カウンター封じに優れる上にそこそこの速度を持つ【グルメ墓地ソース】【5色マッド・デッド・ウッド】に強く…といった三竦みが成立していた。

そのあまりの活躍ぶりから、2022年8月15日付で《未来王龍 モモキングJO》《禁断英雄 モモキングダムX》プレミアム殿堂コンビに指定される。これにより、従来の退化を用いた型は事実上消滅することとなってしまった。

『超CSIV 宮城』(オリジナル)では従来型において最後の活躍となる準優勝を記録。

サンプルレシピ

超超CS Ⅳ静岡』(オリジナル)優勝

その他

  • DM22-EX1にはこのデッキで使われるカードが多数再録されており、それらのフレーバーテキストもこのデッキを意識したものになっているが、その発売前にこのデッキは構築不可能になっている。
    商品の開発段階では発売後にこのデッキの規制をかける予定だった、もしくはあくまでデュエキングの歴史を称える再録ということか。

参考