能力(のうりょく)

特性の一つ。
実際のカードでは、カードイラスト下の、テキスト欄に上寄せで書かれている文章がそれにあたる(下寄せのものはフレーバーテキスト)。

アクア・ハルカス C 水文明 (3)
クリーチャー:リキッド・ピープル 2000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引いてもよい。

カードには能力を持つものと持たないものがあり、持つものはその文章に従ってゲームを行う。
能力によって発生するゲームへの影響・変化を効果と呼ぶ。

能力の名前について

一部の能力には名前がついている。例としてブロッカーマナ武装など。

能力の名前(能力名)は他の能力から参照されることがあり、重要な役割を持つ。例えば、

名前付きの能力は公式ではキーワード能力と称される。
ただしMagic:The Gatheringの名残から、プレイヤーの間ではこれらのうち「そのキーワードだけで処理が決まる」もののみをキーワード能力と呼び、「キーワードだけでは処理が確定しない」ものを能力語と呼んで区別することがある。

ルール上は名前がついていない能力でも、同じ能力や似たような能力が何度も登場すれば俗称がつくことがある。
これはアンタッチャブルのようにファンによってMagic:The Gatheringから輸入された名前、攻撃曲げのように端的に表した俗語、ギャラクシーGOのように公式媒体が発祥なものまでさまざまである。

  • キーワード能力」と「能力語」は、能力の定義方法からして異なる性質のものであるが、両者の区別を知らなくてもゲームには一切影響がない。普通のプレイヤーは、両者を区別せず、単に「名前付きの能力」「キーワード能力」と覚えていてもOKである。

分類

能力は、その形態によってさまざまなグループや俗称が存在し、ほとんどの場合「〇〇能力」と名前がつけられる。

発動条件による分類

能力は「常在型能力」「誘発型能力」「起動型能力」「呪文能力」に大別できる。
これはすべての能力に対して言えることであり、単一の能力であれば、上記四種のいずれか一つの種類に分類される。

多くの能力は「(条件)、(効果)」の書式で書かれる。
各能力の条件節は、

部分的な能力

  • アイコン能力は、ものによってはそれを参照する能力とセットで1つの能力であり、アイコンから始まる能力自体は単一の能力ではないことがある。
    ただし、どのケースにおいてもアイコン能力を参照する能力は、アイコン能力のことを「××能力」と書いて指定している。つまり、単一の能力と扱って参照するようなテキストになっている。

その他

このほか、置換効果など「効果」の名前で終わっている用語や、プリン効果などの俗語でも、文脈次第では能力のことをさす場合がある。
正確に書こうとすると、例えば前者は「置換効果を生成する能力」となり、長くわかりにくくなってしまう。

ルール

能力はその能力を持つカードが公開されている場合のみ機能する。
非公開ゾーンから公開ゾーンへの移動を非公開ゾーンへの移動に置き換える置換効果を生成する常在型能力は、その効果の適用時にその効果を生成する能力を持つカードを公開する。
非公開ゾーンから起動する起動形能力は、起動時にその能力を持つカードを公開する。

能力は原則として一つのゾーンでのみ機能する。多くの場合バトルゾーンで機能する。
《黒神龍グールジェネレイド》《オンセン・無敵タイム》マナ爆誕など、バトルゾーン以外で機能する能力も多く存在する。それらの能力が何処で機能するかは、そのカードテキストに明記されているか、文脈から判断できる。

能力や効果は解決されていくが、解決が存在しない能力(常在型能力)も存在する。
例えば「ブロッカー」や「W・ブレイカー」などは解決が存在せず、「ブロッカーを解決」「W・ブレイカーを解決」という表現はされない。

その他

  • 一口に能力と言っても、それらが必ず味方を有利にするものとは限らない。デメリットを持ったカードも少なからず存在し、それによって上位互換下位互換が決まる事もあるので、カードの能力の内容は必ずよくチェックしてからデッキに入れるのが望ましい。
  • 十王篇では、10種の種族がそれぞれ持つ固有能力の名前が黒地に白というスタイルで強調された。
    デュエル・マスターズにおいてこれは初の試みであり、この10の能力(とその派生であるキリフダReVo鬼エンド)は以降新規カードが登場したり再録された際にもこの書式が引き継がれている。
  • 王来篇からは、名前付きの能力は太字で表記されるようになった。

俗称を持つ能力の一例

参考

参考


[1] 実質継続的効果と同義
[2] 何らかの能力によって生成される効果が後から発揮されること