黒神龍(こくしんりゅう)グールジェネレイド》

黒神龍グールジェネレイド SR(VR) 闇文明 (7)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 6000
W・ブレイカー
自分の《黒神龍グールジェネレイド》以外のドラゴンが破壊された時、このクリーチャーが自分の墓地にあれば、このクリーチャーをバトルゾーンに戻してもよい。

DM-22で登場したドラゴン・ゾンビ

このクリーチャーが墓地にあるときに、自分の《黒神龍グールジェネレイド》以外のドラゴン破壊されると、墓地から自身をリアニメイトする。

性質上破壊に強く、同時に墓地にいるだけで味方のドラゴンに実質破壊耐性を持たせるためかなり厄介。全クリーチャー中でもトップクラスの粘り強さを誇り、破壊しか除去手段のない相手にはそれこそゾンビのように蘇る

複数体墓地にいれば1体のドラゴン破壊で全てバトルゾーンに出す事も可能であり、下手をしたら除去したのに頭数が増えることも起こりえる。これを利用して自分のドラゴン自壊させてこのクリーチャーを展開する戦術もあり、なかなかの爆発力を兼ね備えているといえよう。勿論それらをすべて対処されても、最終的に墓地にいるのであれば、きっかけがあればまた再展開できる。
同類のドラゴン・ゾンビ破壊されやすいものが多いため相性が良く、《龍神ヘヴィ》《黒神龍アバヨ・シャバヨ》《魔龍バベルギヌス》など自前で自壊能力を持っているものもありセットでよく使われている。

当然破壊以外の除去は苦手。墓地にいる《黒神龍グールジェネレイド》の能力トリガーがしない上に、《黒神龍グールジェネレイド》自身が墓地以外のゾーンに飛ばされると再展開が利かない。

欠点は、普通に召喚した場合のコストパフォーマンスの悪さ。能動的に墓地に落としてこそのカードであるため欠点として露出することはあまりないが、事故やバウンス手札にたまりこむと立て直しが効かなくなる。使用の際は《戦略のD・H アツト》《ダンディ・ナスオ》などの墓地肥やしで素早く墓地に落としておきたい。
また弱点として《サイバー・N・ワールド》《時空の封殺ディアス Z》《埋め立てロボ・コンクリオン》《お清めトラップ》《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》《ポクチンちん》を使われるとまとめて山札に埋められてしまうので、使用の際はそれら墓地利用メタに気を付けたい。

ルール

  • 《黒神龍グールジェネレイド》が墓地にある必要があるタイミングは、効果解決する瞬間ではなく、効果待機させる瞬間である。「破壊された時」のタイミングで墓地になければ、そもそも待機もしていないと考えれば良い。
    • 旧裁定では、解決時点で墓地にあるなら蘇ることができた。
  • 《グールジェネレイド》と自分の他のドラゴンが同時に破壊された時、その《グールジェネレイド》はリアニメイトされない。
    《グールジェネレイド》を進化元にした進化ドラゴン破壊された時、その《グールジェネレイド》はリアニメイトされない。
    • 旧裁定では、どちらもリアニメイトできる裁定であったが、DMEX-13での再録に併せてよくある質問が更新され、弱体化した。
    • そのせいなのかは不明だが、DMEX-13に収録された《グールジェネレイド》は、ベリーレアに降格されている。若干待遇が冷たくなったとも受け取れるが、集めやすくはなった。
  • バトルゾーンに出してもよい」ではなく「バトルゾーンに戻してもよい」という少々特殊なテキストになっている。
    公式側としては一旦召喚してもらいたかったのかもしれないが、処理は「バトルゾーンに出してよい」と変わりなく、ゲーム中バトルゾーンに1度も出ていなくても墓地にさえあればリアニメイトできる。
    • これ以外の「バトルゾーンに戻してもよい」も同様の裁定。
    • 「バトルゾーンのクリーチャー1体を手札に戻してもよい」、「マナゾーンのカードを1枚選び、手札に戻してもよい」などにおいて、手札を経由する必要がないのと同様。

補足

他のカード・デッキとの相性

環境において

【グールジェネレイド】《大邪眼B・ロマノフ》を中心とした【ヴィルジニアリアニメイト】環境に名をはせ、以降も相性の良いギミックが登場する度に注目されている。

極神編環境では【キング・アルカディアス】における打点補強として《龍神ヘヴィ》と共に利用された。

《ナチュラル・トラップ》《魂と記憶の盾》が有効であり、《黒神龍グールジェネレイド》対策のためにあえて《デーモン・ハンド》ではなく《ナチュラル・トラップ》を採用するケースもよくみられた。

革命ファイナルにおいて革命チェンジ持ちの軽量ドラゴンが現れたことで間接的に強化された。特に手札からこのクリーチャーディスカードでき、かつドラゴンであるアクミ団テック団との相性は格別。そして何より、「7コストドラゴン」であるため、このクリーチャー自身が大型コマンド・ドラゴン革命チェンジすることも可能であり、革命チェンジ戦略への妨害に対し格段に強くなる。

しかし、試合の高速化により粘り強さの恩恵が出にくくなっており、また必勝パターンのためにノイズとなりえる《黒神龍グールジェネレイド》を入れたくないというパターンも増えた。墓地利用するドラゴンデッキであれば無条件で投入されるということはなくなった。能動的に自壊できるドラゴンである《我我我ガイアール・ブランド》を採用した【墓地ソース】ですら、王来篇環境 (オリジナル)においては汎用性の低さから入れて1枚積みが精々。

だがDMEX-18《蒼き覚醒 ドギラゴンX》が登場すると、そちらのP革命チェンジ元として注目を集めることに。DMEX-17で登場していた《夢幻なる零龍》と合わせ、【夢幻零龍グール速攻】が成立すると、公認大会でポツポツと入賞しており、環境に現れる日がまた来るかもしれない。

総括すると、環境の高速化の煽りを受けつつも、破壊・全体破壊耐性や、能力がトリガーすればノーコストで展開できる特性は魅力的。
高いポテンシャルを持っているのは確かであり、今後も観察・考察を続けるべきカードであるのは間違いない。

アニメ・漫画において

その他

  • カード名の由来は、不死のアンデッドモンスターとして知られる怪物『グール』と、「再生」という意味を持つ英単語『Regeneration』だろう。ちなみに、『グール』発祥の地であるアラブの伝承では不死の怪物ではなく悪魔の一種であるとされている。
  • よく間違えられるが、《黒神龍グール・ジェネレイド》ではなく、《黒神龍グールジェネレイド》(中点なし)である。表記するときは気をつけよう。
  • フレーバーテキストにある「ダーク・スクエア」とは、不死鳥編ワールドマップにおいて存在が明かされている古代遺跡。「星命樹」(ドリームメイトの本拠)や「ユニバース」の秘密を刻み込んだ石版が封印されているという。

デュエル・マスターズ プレイスでは

黒神龍グールジェネレイド SR 闇文明 (7)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 6000
W・ブレイカー
自分の《黒神龍グールジェネレイド》以外のドラゴンが破壊された時、このクリーチャーが自分の墓地にあれば、このクリーチャーをバトルゾーンに出す。

DMPP-07で実装。リアニメイトが任意から強制へと変更されたことを除き、そのまま実装された。レアリティもTCG版の初出時と同じスーパーレアである。

手札に来た《グールジェネレイド》を捨てつつ各々リアニメイトの引き金にもなれる《神滅翔天ザーク・ゼヴォル》《蒼神龍ノースグレイ》というオリジナルカードが実装されており、シナジーは十分。
《デーモン・ハンド》などのS・トリガーより高い「コスト7」を持つことから《ロスト・チャージャー》でピンポイントで墓地に送る構築も十分に可能であり、総じて墓地に置く手段には登場時点から恵まれていると言える。

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考


公式Q&A

  • 2つ目の効果について

Q.《黒神龍グールジェネレイド》と他のドラゴンが同時に破壊された場合、どうなりますか?
A.《黒神龍グールジェネレイド》と他のドラゴンは同時に墓地に置かれますので、「このクリーチャーが自分の墓地にあれば」の誘発条件を満たせず、どちらも墓地に残ります。

+  (総合ルール 110.4g)

引用元(2020.10.23)

Q.自分の《ヴィオラの黒像》が破壊されました。この時、自分の墓地にある《黒神龍グールジェネレイド》の「自分の、《黒神龍グールジェネレイド》以外のドラゴンが破壊された時」の能力はトリガーしますか?
類似例:《ダーク・ルピア》《熱血の誓い》
A.はい、トリガーして《黒神龍グールジェネレイド》を墓地からバトルゾーンに出せます。ドラゴンであるカードが破壊された際、それがクリーチャーではない場合も《黒神龍グールジェネレイド》の能力がトリガーします。
ただし、進化元にあるなど、カードの下に置かれているカードが破壊されたとしても、「破壊された時」の能力はトリガーしません。
引用元(2022.4.8)

Q.自分の《Code:1059》をバトルゾーンから墓地に置いた時、《黒神龍グールジェネレイド》の「ドラゴンが破壊された時」の能力はトリガーしますか?
類似例:《ダーク・ルピア》
A.はい、トリガーします。オーラが墓地に置かれても、それは破壊されたことになります。《Code:1059》はドラゴンですので、それが破壊されたことにより《黒神龍グールジェネレイド》の能力がトリガーします。
引用元(2022.4.8)