《ボルベルグ・龍覇(りゅうは)・ドラゴン》

ボルベルグ・龍覇・ドラゴン SR 火文明 (10)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ/ドラグナー 14000
スピードアタッカー
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、名前が異なるクロスギアを好きな数、自分の手札または超次元ゾーンから出してもよい。
バトルゾーンにある自分のクロスギアを、コストを支払わずにこのクリーチャーにクロスしてもよい。

DM22-EX1で登場したアーマード・ドラゴン/サムライ/ドラグナー

cipで異なる種類のクロスギア手札超次元ゾーンから好きなだけ踏み倒すことができ、常在型能力でコストを支払わずにこのクリーチャー自身にクロスすることができる。
侍流ジェネレートによって1枚だけしか出せなかった《ボルベルグ・勝利・ドラゴン》のさらに上をいく能力を持つ。

コストは10と強烈に重いが、《流星のガイアッシュ・カイザー》に対応する上に、ドラゴンなので踏み倒し手段に困ることは無いだろう。
種族にサムライドラグナーも兼ね備えるため、《戦極竜ヴァルキリアス・ムサシ》《「助けて!モルト!!」》の効果でも登場可能。

肝心の能力については、アドバンス環境とオリジナル環境とで大きく使い勝手が変わるカード。

アドバンスにおいては、メインデッキの枠や手札を圧迫することなく大量のサイキック・クロスギアを展開でき、かなりの爆発力を発揮することが出来る。

呼び出し候補の目玉は《龍剣 星王紅鬼勝》だろう。クリーチャー面を経由することなく直接呼び出すことができ、自前でスピードアタッカーを持つためアタックトリガーをすぐに使える。パンプアップこそ対象外だが、数値は微々たるものなのであまり気にするものでもないだろう。《次元のロード・オブ・レジェンドソード》&《次元のクイーン・オブ・プロテクション》をついでにクロスしておけば、パワー26000未満にブロックされず、5枚ブレイクを決めつつダイレクトアタック要員をマナから射出することが出来る。

少々勿体無い使い方ではあるが、《次元のハングリー・ガントレット》も悪くない。《次元のロード・オブ・レジェンドソード》&《次元のクイーン・オブ・プロテクション》と組み合わせることで、自身も含めたパワー26000以下を全体除去した上で、《次元のモビル・フォレスト》等の後続展開に役立つカードを残すことが出来る。

進化クロスギアも使い勝手が大幅にアップする。それ自体をメインデッキの枠や手札に確保する必要はあるものの、進化元はサイキック・クロスギアを超次元ゾーンに1枚忍ばせるだけで使用準備が整う。

難点としては超次元ゾーンを圧迫することだろう。サイキック・クロスギアの数がこのクリーチャーのカードパワーに直結するため、必然的にサイキック・クロスギア以外のカードを投入するスペースは狭まっていく。サイキック・クロスギアクリーチャー面を含めてもサイキック・クリーチャードラグハートと比較して単体スペックが劣り、デッキパワーという観点において劣勢を強いられるのも悩みどころ。

また、コスト10単色ドラゴンのフィニッシャーは競合相手が多い。《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》《勝利宣言 鬼丸「覇」》といった超次元ゾーンを圧迫することなく高い決定力を持ったクリーチャーもいる。《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》は一体ではダイレクトアタックまで持っていけず、《勝利宣言 鬼丸「覇」》ガチンコ・ジャッジで勝つ必要があるのでその辺りが差別化点となる。
このクリーチャーの強みはやはり上述の通り《龍剣 星王紅鬼勝》《次元のロード・オブ・レジェンドソード》&《次元のクイーン・オブ・プロテクション》をクロスして後続のスピードアタッカーを確保しつつブロック不可の5枚ブレイクを叩き込める点であろう。
また《超銀河剣 THE FINAL》による暴発《次元のノーブル・エンフォーサー》《次元のモビル・フォレスト》等の後続展開をサポートするカードも同時に出せることも意識したい。

一方、オリジナルにおいてはサイキック・クロスギアが使用できないため、通常のクロスギアと組み合わせる必要がある。
単に《超銀河剣 THE FINAL》なり《超銀河弓 ANOTHER》といった単独で強力なクロスギアを使うだけなら、1コスト軽い《ボルベルグ・勝利・ドラゴン》で十分な場合が多い。
また、メインデッキクロスギアを投入する必要があるため、ドラゴンシナジーが活かし難くなり取り回しがアドバンスより落ちる。

このカード独自の強みを見出すなら複数枚のクロスギア能力を組み合わせたコンボが出来る点や、アドバンスほどではないが進化クロスギアの使用ハードルが大きく下がっている点を活かしたい。

手札に大量のクロスギアを抱える必要があるため、デッキ構築時は青赤緑の3色をベースに他色のクロスギアタッチしたり、メインカラーを青赤に絞り、《「助けて!モルト!!」》で踏み倒すことを前提としてドローソースを多めに積むことなどが考えられるだろうか。

このカードの登場により、特に【ヴァルキリアス・ムサシ】の爆発力・決定力が格段と強化された。ネックである《戦極竜ヴァルキリアス・ムサシ》進化Vも難度が大幅に下がっているため、構築次第では冗談抜きで環境デッキとも張り合えるレベルまで登り詰めた。

いずれにせよ、クロスギアコスト踏み倒し・無料クロスができるクリーチャーとしてはまさしく最上級である。
クロスギアを主軸としたデッキを組む際には、真っ先にこのカードのことを考えたい。

  • デュエマテキストの「または」は、日本語の「および」に相当するため、手札と超次元ゾーン両方からカードを出してもよい。

関連カード

収録セット

参考