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超竜バジュラ SR 火文明 (7) |
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン 13000 |
進化:ドラゴン1体の上に置く。 |
T・ブレイカー |
このクリーチャーが攻撃する時、相手のマナゾーンからカードを2枚まで選ぶ。相手はそれらを墓地に置く。 |
※殿堂入り |
DM-08で登場した進化アーマード・ドラゴン。
相手に2枚のランデスを行う強力無比なアタックトリガー能力を持つ。
シンプルながら強烈であり、通常のチャージを超える速度でマナを奪っていくことができる。早期に除去できなければ、手札の除去札を使うマナすらなくなってしまう。単体で相手を完封しつつ殴りきってしまう可能性を秘めた、凶悪なフィニッシャーである。
進化クリーチャーのため召喚酔いが無くアタックトリガーを即使用できるのが強さの理由だろう。場に出したターンに2マナはランデスできるので、仮に返しのターンやS・トリガーで除去されても最低限のテンポアドバンテージは稼げる。
次のターンまで生き残れば4枚ランデスである。ここまでくると除去できたところでそうそう巻き返されないほどの差がついてしまう。
ランデスするカードはこちらが選択できるため、多色デッキに対しては容易に色事故を誘発できる。2色デッキなら1回は耐え凌げるかもしれないが、3色以上のデッキでは特定の文明のマナが2枚以下という状況が頻発するため、特に効果的だろう。数の少ないマナを墓地送りにすることで、その後の行動を大きく縛ることができる。
進化元がドラゴン限定かつ7コストとやや重めだが、ランデス能力に加えパワー13000と能力自体は非常に強力。
ランデスと強力な進化ドラゴンの象徴として、ドラゴンの人気を集め支えてきたカードであり、デュエルマスターズの歴史を語る上では外せない偉大なカードの1枚といえるだろう。
闘魂編のDM-08にて登場。2枚ランデスという効果の凶悪さは一目瞭然であったが、登場当初は進化元や環境に恵まれず活躍するまでには時間がかかった。
このクリーチャーを出せる7マナまで達する頃には相手も同程度貯まっていることが多い。お互いに7マナの状態で攻撃すると相手は5マナになるが、返しのターンにチャージを行うと6マナになるため《デーモン・ハンド》や《ナチュラル・トラップ》が間に合ってしまっていた。
闘魂編~転生編期までは優秀なドラゴンが少なく、特に相性の良い進化元が殆ど存在しなかった。そのため主要なビートダウンやコントロールに優位性を持てず、《アクアン》らを擁する【除去コントロール】や環境を席巻した【ボルバル】等に太刀打ちできなかった。
ランデスが強力な一方で、バトルゾーンに対しては一切干渉できず、ビートダウン相手には殴り切られてしまうという欠点が目立った。
コントロールには出す前にハンデスされたり、進化元を除去されるなどして対策されやすく、ランデスのためにごり押しを仕掛けるとS・トリガーを踏んであっさり退場する光景も散見されていた。
だが転生編にてクロスギアとして転生した《バジュラズ・ソウル》が登場し、これが【ボルバル】に投入され【除去バジュラズ】としてランデスデッキの火付け役となっている。
不死鳥編期に《緑神龍ミルドガルムス》の登場により【ドラゴンランデス】が成立、そのフィニッシャー枠としてようやく環境入りを果たした。当時環境トップであった《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》と枠を争ったが、あちらは1年足らずでプレミアム殿堂入りを果たし、以降は【連ドラ】や【ターボロマネスク】などの強力なドラゴンを活用するデッキでフィニッシャーを務めることが多くなった。
極神編においても《龍仙ロマネスク》《母なる紋章》《龍神メタル》等の強力な進化元・サポートを手に入れ、そのカードパワーを遺憾なく発揮していた。
その為2008年4月15日、晴れて殿堂入り。進化クリーチャーとしては《パシフィック・チャンピオン》と同時で2例目の殿堂入り。同時に《インフィニティ・ドラゴン》や《母なる大地》などのパワーカードも殿堂入りし、このカードをメインに据えた構築は困難となった。それほど環境を支配したわけではなく、規制直前の段階でも枚数を押さえた採用が基本で殿堂入りにする意味があったかどうかは意見が分かれるが、公式がランデスによりデュエマの対戦ゲームとしての性質が損なわれることを恐れての規制であったと見られる。
ドラゴンデッキは環境の一線から退き、ランデスデッキもヘヴィ・デス・メタル軸の【黒ランデス】が主流となったことで、それらでも不採用となる機会も出てきた。
DM-30にて《闘龍鬼ジャック・ライドウ》が登場すると、それを軸にした【闘龍鬼ジャック・ライドウ】が誕生。1枚しか積めなくなった《超竜バジュラ》をサーチし、確実に早出しする流れは当時としてはなかなか強力であった。
神化編に入ると《エンペラー・キリコ》の登場により【星域キリコドラゴン】が成立し、猛威を振るう。しかし上位種の《超竜バジュラズテラ》等にフィニッシャー枠を奪われ、このカードの採用機会は激減。その後は《龍仙ロマネスク》や《龍神ヘヴィ》等優秀な進化元が殿堂入りし環境から身を退いた。フィニッシャーが多様化していく中で、コストと進化元指定のハンデが重く響いている。
双極篇期の2019年3月のCSでこのカードを投入した【5色フェアリー・ミラクル】がCS4位入賞を果たしたことをWotC日本支部代表の真木孝一郎氏が伝えている(参考)。このことから、用途が非常にピンポイントになっており、このカードを使って結果を残すことが稀になった。
その為この頃から殿堂解除を希望する声があがるようになる。
王来篇では《王来英雄 モモキングRX》から即進化できることから再注目された。
3マナのマナブーストから繋げば4ターン目、《メンデルスゾーン》で2枚ブーストできれば3ターン目に《バジュラ》が出せるようになった。
チャンピオンシップでもこれを採用した【モモキングRX】が一定数4位以内入賞を果たすなどしている。
【青赤緑ドギラゴン閃】の成立後は、そちらのサブフィニッシャーとして環境でよく見かける存在となった。
《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》でのサーチに対応しているため、殿堂入りカードではあるものの必要な場面で引っ張ってくる事が可能。
ただ、王来篇環境における【5色コントロール】はコスト踏み倒し系のS・トリガー満載の構築が主体となり、《龍風混成 ザーディクリカ》でのソリティアの結果次第では返しのターンにワンショットを食らう恐れもあるため、相手のマナを空に近い状態まで追い詰めなければ、このカードといえども安心できなくなった。
S・トリガー獣が充実している【白赤緑ドギラゴン閃】を相手にする場合も同様であり、3打点が災いして《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》を踏むリスクを負わなければならないのも痛い。
一応このクリーチャーから《蒼き団長 ドギラゴン剣》に革命チェンジしてファイナル革命で《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》を呼び出し、このクリーチャーをバウンスしてランデスのアタックトリガーだけを使うことでS・トリガーの裏目を回避するという使い方はある。
また、このクリーチャーから《蒼き団長 ドギラゴン剣》に革命チェンジすれば、そちらのファイナル革命を活かして《王来英雄 モモキングRX》ごと再展開することで1ターンに2度アタックトリガーを使うことができる。
《王来英雄 モモキングRX》との噛み合いが非常に良く、大量ランデスを狙えてしまうことから現時点での殿堂解除の可能性は低くなったと言えよう。
その後、王道篇になると《王来英雄 モモキングRX》基盤でも流行が過ぎている。《王来英雄 モモキングRX》採用型デッキなら、環境的に上振れの殿堂入りカードであるこちらでそこまでしなくとも、《アルカディアス・モモキング》や《キャンベロ <レッゾ.Star>》で事足りるため。
超竜バジュラ SR 火文明 (7) |
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン 13000 |
進化:ドラゴン |
攻撃する時、相手のマナゾーンからランダムなカード2枚を墓地に置く。 |
T・ブレイカー |
DMPP-02にて登場。ランデスできるカードがランダム指定になった。特定の文明のカードを除去してその文明のカードを封じることは難しくなったものの、それ以外の弱体化部分がなく、依然として2枚ランデスできることに変わりはない。
登場時点では進化元のドラゴンがそこそこ重く、ブロッカー持ちも《黒神龍ゾルヴェール》しかいないため、速攻相手だと出す前に負けてしまうことが多く、出しても既に手遅れだったり、S・トリガーを踏んで返しのターンに負けてしまうという事態も目立っている。
《龍の呼び声》、《闘龍鬼ジャック・ライドウ》、《武装竜鬼アカギガルムス》と、着々とドラゴンデッキのインフラが整備されていっているが、【黒緑速攻】のような超速攻には依然としてランデスが間に合わず、《フェアリー・ギフト》入り【バルガライゾウ】など相手が動き出す前に4ランデス以上まで叩き込まないと息の根を止められない高速ビッグマナにも五分未満であり、なかなか環境では活躍しづらい状況が続いている。
DM-08の進化・ドラゴン。DMRP-19では、鬼札覇王連合のキングマスターにレクスターズの力を授けた。
DMPP-02の進化・ドラゴン