猛菌魚雷(もうきんぎょらい)ヤサカノフカ》

猛菌魚雷ヤサカノフカ UC 水文明 (6)
クリーチャー:サイバー・ウイルス/ゲル・フィッシュ/オリジン 6000
W・ブレイカー
ブレイク・ボーナス
BB−相手は自身の山札の上から4枚を墓地に置く。

DM-33で登場したサイバー・ウイルス/ゲル・フィッシュ/オリジン

相手の山札をごっそりと墓地に送る、強烈な山札破壊ブレイク・ボーナス能力を持つ。

シールド攻撃して生き残った場合に、ブレイクしたシールド1枚につき相手の山札を4枚墓地に送る。
このクリーチャー自体がW・ブレイカー持ちであるため、通常時でさえ8枚もの山札を削れることになる。

任意カードを選べないとはいえ、《ヘル・スラッシュ》といったこれまでの山札破壊を行うカードと比較しても一度に破壊する量が圧倒的であり、攻撃が通るだけで相手は一気にライブラリアウトの危険に晒されることになる。

相手のカードをシールドに埋める《パクリオ》《魂と記憶の盾》《パニック・ルーム》との相性は良好。妨害と同時に安全なシールドを用意することができ一石二鳥。

ただし、弱点や運用の上での問題点はかなり多い。
6コストパワー6000とサイズは決して大きいとは言えず《威牙の幻ハンゾウ》の射程範囲内。
スピードアタッカーなど当然持っていないので、攻撃までのタイムラグが高速化が進む環境においては非常に辛い。
攻撃前に除去されてしまうか、その前に決着を付けられてしまうだろう。
また、ブレイク・ボーナスの都合上、攻撃が通ってもS・トリガーなどで除去されると山札破壊を行えないのが非常に痛い。
そして仮にブレイク・ボーナスが通ったとしても返しのターン今引きで逆転されてしまう可能性もないとはいえず「ターンを渡さずにループコンボで勝利する」事が主眼となりがちな新章デュエル・マスターズ以降のライブラリアウトを狙うデッキタイプには、そもそも向いていないのである。

追い打ちをかけるように革命編にて、このクリーチャーの弱点の多くを克服した《S級宇宙 アダムスキー》が登場。此方は

・・・と、ますます《ヤサカノフカ》の立ち位置は狭くなるばかり。

唯一にして最大の差別点・利点は「山札が奇数枚の状態でもブレイク・ボーナスによるライブラリアウト勝利が可能(《アダムスキー》は山札の枚数が奇数だと最後の1枚で通常ブレイクになってしまう)」な点だが、正直言って限定的と言わざるを得ないだろう。

欠点は多いものの、攻撃が通りさえすれば相手を一気にライブラリアウトに追い込めるその能力フィニッシャーとしてかなり魅力的ではある。
《ペトリアル・フレーム》などによる除去耐性の付与《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》などによるロックなど、攻撃後の生存率を少しでも高める工夫をデッキ内に用意しておきたい。
専用デッキ【ヤサカノフカライブラリアウト】では、上記の欠点を克服できるように努め、このカードをうまく活用できるようにしたいところである。

後に《「祝え!この物語の終幕を!」》が登場した事で、攻撃までのタイムラグ問題は1つ解決した。ただし、ブレイク・ボーナスが不確定な問題についてはまだまだ棚上げといった所。

  • 相手は意地でもこのクリーチャー除去しなければならないため、囮として使う手もある。ヤサカノフカが攻撃した時、仮にS・トリガーが出ても(普通なら後続の攻撃可能クリーチャーを止めなければならないはずが)ヤサカノフカを止めに行かねばならない状況となるのである。
  • カード名に含まれる「ヤサカ」の元ネタは八坂刀売神(ヤサカトメノカミ)だろうか。 また、同じくカード名に含まれる「フカ」は鱶と書き、鮫を意味する。もしくは三種の神器の一つ「八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)」が元ネタの可能性もある。

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

参考