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奇跡の精霊ミルザム SR 光文明 (9) |
クリーチャー:エンジェル・コマンド 11000 |
ブロッカー |
ウルトラシールド・プラス−このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を上から5枚まで、裏向きのまま、自分のシールドいずれかひとつの下に置いてもよい。 |
W・ブレイカー |
※プレミアム殿堂 |
DM-29で登場した大型エンジェル・コマンド。
cip能力でウルトラシールド・プラスが誘発し、自分のシールドを、1枚からなら一気に6枚重ねにできる。追加枚数は任意なので4枚以下の枚数を足すこともできる。
光の大型ブロッカーなので、プレミアム殿堂以前は【ヘブンズ・ゲート】ではよく使われた1枚。
ウルトラシールド・プラスを使えば、単純計算でデュエル開始時の2倍の枚数のカードがシールドゾーンに置かれる。そのため、格段にS・トリガーがめくれる確率が上昇する。それを考慮しなくとも、ブレイクされれば6枚もの手札補充ができるため、まさにシールド1つが勝負を決めかねない爆弾に変貌してしまう能力と言える。
6枚重ねになれば《ミルザム》を呼び出せる《ヘブンズ・ゲート》が含まれる確率もかなり上昇するので、ビートダウン相手には非常に心強い。同時に手札に加わったシールドカードに光のブロッカーがいれば、それを出すこともできる。
《ヘブンズ・ゲート》で同時に呼び出せる《音感の精霊龍 エメラルーダ》や《神託の精霊アルメリック》との相性は格別。カードの束を能動的に手札に加えれば、爆発的なアドバンテージを得られる。特に《音感の精霊龍 エメラルーダ》は、cipで好きなシールドを即暴発させられるので必ずと言っていいほどセットで使われている。(>【アルメリック天門】、【暴発ミルザム】)
マナ武装を達成した《聖英雄 ゴール・ド・レイユ》を出せば自分の光のクリーチャーがS・トリガーになるので、あらかじめ出しておけば大量展開が期待できる。
他には《封印の精霊龍 ヴァルハラ・パラディン》とも相性が良く、組み合わせれば相手を5体フリーズできる。
【速攻】のようなビートダウンの天敵となる一枚。たとえ殴りきられる寸前でも、シールドが1枚でも残っている時に《ヘブンズ・ゲート》や《デジロン》などからこのカードをバトルゾーンに出せれば、勝率を大幅に上げることができる。
天敵は《不敗のダイハード・リュウセイ》や《冥府の覇者ガジラビュート》、《超銀河竜 GILL》などのシールド焼却。シールドを墓地送りにされてはS・トリガーを使うこともできない。変わったところでは《超次元の手ホワイト・ブラックホール》などシールドを入れ替える能力にも注意。
やはり《神託の精霊アルメリック》や《音感の精霊龍 エメラルーダ》などと組み合わせて速やかに暴発させてしまうのが大切である。
【ヘブンズ・ゲート】では膨大なアドバンテージの可能性を秘めた強力なカードである。
登場時から《星龍の記憶》と《暴発秘宝ベンゾ》を利用した暴発コンボが注目されていたものの、コンボパーツの多さや《ソウル・アドバンテージ》の流行でファンデッキの域を出なかった。
【暴発ミルザム】は2009年9月11日のルール改正により弱体化した。シールド・プラスしたシールドがブレイクされその中から《星龍の記憶》が出ても、同時にブレイクされた他のカードは《星龍の記憶》によってS・トリガーを得ないことになったため。
覚醒編で【アルメリック天門】が成立するとようやく【ヘブンズ・ゲート】と合わせてまともに評価されるようになった。
ドラゴン・サーガ環境で【白単天門】が成立すると一転して膨大なアドバンテージを稼げる主要ブロッカーとして飛躍した。【ドロマー天門】ではこのカードを活かして《真・龍覇 ヘブンズロージア》などを横に並べてから《魔天降臨》して最後に殴る型が主流であった。
相性の良い《音感の精霊龍 エメラルーダ》の登場もあり、再録の声が高まっていたところに丁度DMX-19で再録された。ドラゴン・サーガ後期から【ヘブンズ・ゲート】系統が結果を残すことが多くなり、それらのデッキでもミルザムエメラルーダのギミックが用いられていることが多い。
革命編環境では即死コンボに特化させた【天門ループ】で大ブレイクした。当時の【天門ループ】は《単騎連射 マグナム》を考慮しなければ当時全盛を極めた【レッドゾーン】に圧倒的な有利が付き、しかも《単騎連射 マグナム》ですらも《生死の天秤》や《オリオティス・ジャッジ》で除去することが十分できた。
《音感の精霊龍 エメラルーダ》とのシナジーが異常なアドバンテージを生む為か、2016年2月28日付で殿堂入りが決定した。環境上位に現れる【ヘブンズ・ゲート】のほぼ全てがこの2体のコンボによってループを発生させるためのデッキとなり、従来の形からかけ離れてしまったことを考えるとやむを得ない処置といえるだろう。しかし1枚制限となってもなお革命ファイナル環境でループの中核を担い続けたため、2017年2月26日付で更に繰り上がって、《天雷王機ジョバンニX世》共々史上初の光文明単体でのプレミアム殿堂となった。FTが示す最強の精霊の名は決して誇張などでは無かったのである。
後にフルスペックを全体的に強化した代わりによりメタカードに弱くした調整版的存在の《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》が登場している。そちらは【ムザルミ天門】で活躍しているが、採用ブロッカーが【天門ループ】現役当時と比べて余りにインフレしたことから、却ってループしなくともロック系ブロッカーを並べれば大体勝てる皮肉な状況となっている。
奇跡の精霊ミルザム SR 光文明 (9) |
クリーチャー:エンジェル・コマンド 11000 |
ブロッカー |
バトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚をシールド化する。(シールドゾーンの上限を超えるなら、上限に達するまでシールド化する) |
バトルゾーンを離れた時、自分のランダムなシールド5つを手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。 |
W・ブレイカー |
DMPP-10EXで実装。
元がプレミアム殿堂だったことと、デュエプレではシールド・プラスの実装が避けられていることから、大幅に変更が加えられた。
cipは《インビンシブル・オーラ》を超える5つものシールド追加を行う。S・トリガーで唱えた《ヘブンズ・ゲート》から発動すれば、一気に形勢逆転が狙えるだろう。
攻撃側がこのシールド追加をケアするには、リーサル+余剰5打点で殴り始めるか、アタックトリガーで《ミルザム》を除去できるクリーチャーをダイレクトアタック要員に残すプレイングが強いられる。
離れた時効果は、《黙示聖獣カラドリウス》のように、cipの真逆のことを行う。
シールド追加を防御として見るのなら、このシールド回収はデメリットなので、キャンセルを狙いたい。
離れた時のシールド回収をキャンセルする手段としては以下が挙げられる。
DMPP-10EX期に【ボルフェウス・ヘヴン】等で使われた。一方で、DMPP-10期にほとんど使われていなかった《熱刀 デュアル・スティンガー》が、S・トリガーの《ヘブンズ・ゲート》で出してシールド追加させた《奇跡の精霊ミルザム》に刺さるという理由で、赤入りビートダウンで採用されることが多くなった。
ロマノフカップ(All Division)では、《奇跡の精霊ミルザム》を進化元にしてシールド回収効果をキャンセルできる《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》と《超神星ネプチューン・シュトローム》を採用したデッキが結果を残した。
DMPP-11の中期(DMPB-02, DMPS-04, DMPS-05実装後)、New Divisionでは《ヘブンズ・ゲート》が使えなくなった。
コスト9は基本的にコストを支払って使いたくないため、実質このカードも活躍の場が損なわれた。
DMPP-12では、New Divisionで《ヘブンズ・ゲート》に続き《聖騎士ヴォイジャー》も使えなくなった。
一方、《ヘブンズ・ゲート》を使わずに踏み倒せる《エンペラー・キリコ》と相性がよく、さらに《神歌の星域》で《奇跡の精霊ミルザム》の上に《聖霊王イカズチ》を重ねる新たなキャンセル手段も獲得した。別のデッキとなるが《神羅サンダー・ムーン》/《羅月サンダー》もキャンセルとして使える。
DMPP-13では《白騎士ゲート》が登場したので対ビートダウンにカウンターができる可能性を取り戻した。第7回BATTLE ARENA準優勝の【白騎士】にも採用されていた。
DMPB-03にて《奇跡の精霊ミルザム》と《ヘブンズ・ゲート》が同時にNew Divisionに復帰した。
ただ、《ミルザム》より優先したいカードが多く、再録によって開拓された【ルドルフ天門】には採用されていなかった。
DMPP-19で《魔光大帝ネロ・グリフィス・ルドルフ》のナーフと《偽りの羅刹 アガサ・エルキュール》の獲得から、《奇跡の精霊ミルザム》が採用される型として【アガサ天門】が誕生した。