龍覇(りゅうは) ザ=デッドマン》

龍覇 ザ=デッドマン R 自然文明 (8)
クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン/ドラグナー 8000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自然のコスト5以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
コストを支払ってクリーチャーを召喚する時または呪文を唱える時、そのコストを支払うかわりに自分のマナゾーンにある光のカード、水のカード、闇のカード、火のカード、自然のカードをそれぞれ1枚ずつタップしてもよい。
W・ブレイカー

DMR-15で登場した自然ジュラシック・コマンド・ドラゴン/ドラグナー

自然コスト5以下のドラグハート1枚を超次元ゾーンからバトルゾーンに出すcip能力と、コストを支払って召喚または呪文唱える時に、支払うマナコスト代替コストとして5文明それぞれ1枚ずつのタップに変える置換効果を併せ持つ。

要するにどんな重量級クリーチャー呪文でも、5文明各1枚ずつ、つまりたった5マナ分のタップコストを支払うことができる能力である。
《侵攻する神秘 ニガ=アブシューム》とセットで登場したドラグナーで、あちらの効果マナゾーンにあるカードを5文明として扱い、実質5コスト召喚または唱えられるようにする能力を起動出来るようになる。また、あちらの龍解で減ったマナのカバーや回収したドラゴン召喚をサポートできるデザイナーズコンボとなっている。

ドラグナーでありながらジュラシック・コマンド・ドラゴンである点も優秀であり、各種サポートカードの恩恵を受けやすい。
たとえば、《侵攻する神秘 ニガ=アブシューム》がある状態で、13マナから《龍覇 ザ=デッドマン》を召喚《始原塊 ジュダイナ》装備させると、マナゾーンにあるドラゴンを残りの5マナタップさせるだけで出せるようになる。

ルール

環境において

効果判明当初はどんなクリーチャーも継続的に5マナで出せるポテンシャルを評価されて【ベートーベン】を中心に使われたが、実際に登場した頃には《侵攻する神秘 ニガ=アブシューム》を龍解させるならどうしてもこのカードでなければならないわけではない、そもそもこのカードを出せる時点でほかにいくらでも踏み倒せる手段がある、などから(あくまで環境レベルで言えば)「過大評価であった」とされるようになった。このカードが登場してからしばらくは《ミステリー・キューブ》が無制限であったこともそれほど評価されなかった要因であろう。

後に登場した《ドルツヴァイ・アステリオ》との相性は良好。そちらを使って6→13とマナを伸ばせば即座に自身の召喚コストと代替コスト能力発動用のマナを用意でき、《始原塊 ジュダイナ》との組み合わせによって13枚あるマナの中から好きなカードを召喚できる。ターボによって手札がカツカツなところでこれができると痒いところに手が届く。

超天篇環境では稀に《始原塊 ジュダイナ》と組み合わせされる形で【5色蒼龍】に投入される。

他のカードとの相性

背景ストーリーでの活躍

原初のドラグナーにして殆どのドラグハートを生み出した張本人であり、レース『デュエル・マスターズ』の裏で暗躍し続けたドラゴン・サーガ期のラスボス。

かつて超獣世界に襲来した《伝説の禁断 ドキンダムX》《龍世界 ドラゴ大王》の戦いを目撃し、己の力不足を知ったデッドマンは力を求めた。しかしドキンダムXが振り撒いた悪意によってデッドマンは目的を見失い、力に溺れていったのだった。

《仙界一の天才 ミロク》により開催された第1回『デュエル・マスターズ』にて決勝戦まで勝ち残ったザ=デッドマンは、見知らぬ「サムライ」の武具の技術を応用し、強力な龍の魂を封じた武具ドラグハートを作り上げ禁断へ対抗する事を考案する。そしてミロクが去った後に主催を乗っ取り『デュエル・マスターズ』を開催、最強のドラグハートを作るべく、歴代優勝者の魂をドラグハートに封じ込めていった。

また、以上の経緯に加えてドラグハート研究の過程でパンドラ・スペースアンノウンと接触していた事、龍の魂を封印する事に用いる「龍素」を発見した《龍素王 Q.E.D.》を最初のドラグハートとした事がDM22-EX1で語られている。

本編では《青銅の面 ナム=ダエッド》の一個体に偽装して身を潜め、《龍覇 サソリス》の隙を突いて《始原塊 ジュダイナ》を奪う。それにより《侵攻する神秘 ニガ=アブシューム》を作り上げたデッドマンは『デュエル・マスターズ』に乱入し、各文明と戦闘を繰り広げる。
やがて「デッドマンを倒す」という共通の目的を持った五文明は団結し、最終龍覇に至ったドラグナー達と最強のドラグハート《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》を操るデッドマンの最終決戦が始まる。その末に、最終の「先」へ至った《超戦龍覇 モルト NEXT》により《オール・オーバー・ザ・ワールド》とデッドマンは打ち倒され、ドラグハートに封じられた魂は解放されたのだった。

  • 一時期上位存在とプレイヤーの間で囁かれていたが、この説は元々Deadmanが願望から口を付いたことで発せられた出任せであり、Deadmanは「一般クリーチャーと同格」と後に否定している。参考

その他

  • ジュラシック・コマンド・ドラゴンであるが、恐竜要素は見当たらない、顔全体を無数の触手で覆われた不気味な姿をしている。藤異秀明氏による背景ストーリー漫画「デュエル・マスターズSAGA」にて先行登場しており、デザインを手がけたのも藤異秀明氏のようだ。
    • その縁からDMX-22再録されたものは藤異秀明氏によるイラストとなっている。また同じDMX-22にて再録された《邪帝斧 ボアロアックス》も藤異秀明氏によるイラストとなっており、このカードと絵が繋がるという仕様になっている。
      • 《ボアロアックス》は本来の3D龍解を分解した状態で収録されており、フレーバーテキストでも「分断され、本来の力を失った」と述べられている。イラストでもそれを再現してなのだろうか、枯れ果てて風化した無惨な姿である。ではそれを把持する《ザ=デッドマン》はどうなっているかと言うと、なんと白骨化している。正真正銘、文字通りの「死んだ男」状態…だが、その骸は尚も《ボアロアックス》と共にこちらを睨むような青い光を発しており、魂までは失われていないことが窺える。
    • ちなみに、「第一回デュエルマスターズで敗北していた」という情報は初登場からかなり間をおいて明かされたが、「デュエル・マスターズSAGA」にて同様の描写があり、設定は登場当初から存在していたか逆輸入された可能性が高い。
  • 名前の元ネタは開発部員のDeadmanから。ちなみに開発者の名前が付けられたカード《予言者フィンチ》デュエマ黎明期から存在しており、さほど珍しいことではない。ただしストーリーの元凶という重要な立場に、プレイヤー間でも知名度のある人間の名前がついたことは多くのプレイヤーの話題をさらった。
    • 後にデュエチューブで語られた開発秘話によると、藤異氏が「デュエル・マスターズSAGA」の連載にあたり「レースの実況をするキャラ」として当時新入りであったデッドマンの名前を用いたところ、「そのキャラが一番悪かったという展開をやりたい」と藤異氏から提案があり、そのままラスボスになったという。Deadmanとの関連性はあるが、ラスボスになったのは偶然との事[1]
    • 元ネタが元ネタ故当然なのだが、自然文明は生命を尊ぶことで知られる文明でありながら、名前に「死」を意味する言葉が使われるのは珍しい。元ネタはいきいきと励んでいるが。
  • アニメ「ドラゴン娘になりたくないっ!」日常回「カードに閉じ込められてしまった女子高生」ではデュエマで遊ぶ少年の手札にあるのが確認出来る。
    • 恐らく「ドラゴンを何かに閉じ込めたクリーチャー」繋がりからのチョイスされたのだろう。

デュエル・マスターズ プレイスでは

龍覇 ザ=デッドマン VIC 自然文明 (8)
クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン/ドラグナー 8000
ビクトリーアイコン
W・ブレイカー
バトルゾーンに出た時、自分の超次元ゾーンからコスト5以下の自然のドラグハート1枚をバトルゾーンに出してもよい。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
自分がコストを支払ってクリーチャーを召喚する時または呪文を唱える時、それがコスト6以上で、自分のマナゾーンにすべての文明があるなら、そのコストは[光/水/闇/火/自然(5)]になる。

DMPP-23で実装。レアリティビクトリーになった。それに伴いビクトリーアイコンを獲得している。
入手することで《侵攻する神秘 ニガ=アブシューム》/《五邪王 ニガ=ヴェルムート》が付いてくる。

cipドラグハートを出す能力は任意になった。
代替コスト能力は細かな違いはあるが、おおむねTCGの強化版として使える。

+  違いの一覧

代替コスト能力はデュエプレの仕様と非常に相性が良く、極論《フェアリー・ミラクル》達成と同じ感覚で5文明を確保できれば、他は無色でも問題ない。コストを支払うようになったため《ウソと盗みのエンターテイナー》にも引っ掛からなくなった。

  • CVは名前の元ネタとなった開発部員のDeadmanが担当している。
    ホロライブコラボにてプライズカードが収録された。カードイラストに風真いろはが描かれており、ボイスも彼女が担当している。

仕様

  • この仕様により、置換効果ではないにもかかわらず、結果的にTCGのギャラクシールド《レディゴ・カリゾミダーマ》と同様に代替コストコスト加重は効かない。(コスト軽減のほうは文明数以下にならないため、この理屈とは無関係に効かない。)
    《龍覇 ザ=デッドマン》の効果を厳密にテキスト化するなら次のようになると思われる。
    自分がコストを支払ってクリーチャーを召喚する時または呪文を唱える時、それを使うために支払うコストが6以上で、自分のマナゾーンにすべての文明があるなら、そのコストではなく[光/水/闇/火/自然(5)]になる。
  • 出した順番によらず、代替コスト条件を満たした自分の《龍覇 ザ=デッドマン》と相手の《無限皇 ジャッキー》がある場合、自分の呪文を唱えるコストはすべて[光/水/闇/火/自然(5)]になる。コストが無限になるコスト加重を計算してから、それがコスト6以上なので代替コストで上書きされる処理だろう。

要確認点

  • 染色以外の方法で5文明がマナにそろっており、かつ、《龍覇 ザ=デッドマン》がある状態で、火/自然の多色または単色のマナ爆誕6以上のマナ爆誕を使うコストが5になっている。(Ver.3.7.0)
    • TCGでは代替コストに対して代替コストを適用することはできないルールであり、マナ爆誕持ちをマナゾーンから召喚する際は《龍覇 ザ=デッドマン》の能力を使えない。
  • 相手の《聖霊王アルファリオン》と5文明条件を満たした自分の《龍覇 ザ=デッドマン》がある状態で、《龍覇 ワルボロフ》を手札のファンキー・ナイトメアを捨てて召喚する時のコストが3になっている。(Ver.3.7.0)
    • 《ザ=デッドマン》の能力は、「コスト軽減・加重を計算した後のコストが6以上であるなら、コストが5になる」能力のため、コスト5からさらに下がるのは正しい処理ではないように思われる。仮に[光/水/闇/火/自然(5)]にマイナス2が効いたとしたら、文明数未満のコストにならないデュエプレ共通のルールにも抵触している。

関連カード

このクリーチャーが描かれているカード

背景ストーリーのラスボス

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考


公式Q&A

Q.クリーチャーを「キリフダッシュ」で召喚する際、《龍覇 ザ=デッドマン》の能力を使って、マナゾーンの光文明、水文明、闇文明、火文明、自然文明の5枚をタップして召喚することはできますか?
A.いいえ、できません。「キリフダッシュ」は代替コストです。《龍覇 ザ=デッドマン》の2番目の能力も代替コストでの召喚を示しています。代替コストを代替コストで置き換えることはできないので、「キリフダッシュ」のコストをこの能力で置き換えて召喚することもできません。
引用元

Q.自分の《神滅翔天ポッポ・ジュヴィラ》《龍覇 ザ=デッドマン》がバトルゾーンにいる状況です。
自分の《ダイナボルト <エタフェニ.Star>》を召喚する際、《龍覇 ザ=デッドマン》の能力でそのコストを支払うかわりに自分のマナゾーンにある光のカード、水のカード、闇のカード、火のカード、自然のカードをそれぞれ1枚ずつタップしました。《神滅翔天ポッポ・ジュヴィラ》の能力で、その《ダイナボルト <エタフェニ.Star>》の進化元を墓地から選べますか?
A.はい、進化元を墓地から選べます。《龍覇 ザ=デッドマン》の置換効果と《神滅翔天ポッポ・ジュヴィラ》の置換効果はそれぞれ別のものを置換しています。代替コストで召喚する場合でも、《神滅翔天ポッポ・ジュヴィラ》の効果によって《ダイナボルト <エタフェニ.Star>》の進化元を墓地から選べます。
引用元

Q.《大樹王 ギガンディダノス》を「フシギバース」で召喚する際、《龍覇 ザ=デッドマン》の能力を使って、コストを支払うかわりにマナゾーンの光、水、闇、火、自然のカードそれぞれ1枚ずつタップして召喚することはできますか?
A.いいえ、できません。「フシギバース」は代替コストであり、《龍覇 ザ=デッドマン》の2番目の能力も代替コストです。代替コストを代替コストで置き換えることはできないので、「フシギバース」のコストをこの能力で置き換えて召喚することもできません。
引用元(2021.9.24)

Q.自分の《DS電融 ザ=デッドNEXT》がバトルゾーンにいる状況です。自分が《ウマキン☆プロジェクト》を出すにあたり、その「バズレンダ」コストを2回の4コストとし、合計8コストを支払うかわりに、自分のマナゾーンにある水のカード、火のカード、自然のカードをそれぞれ2枚ずつタップして召喚できますか?
類似例:《龍覇 ザ=デッドマン》
A.いいえ、できません。自分のマナゾーンにある水のカード、火のカード、自然のカードをそれぞれ2枚ずつタップしてから、「バズレンダ」の追加コストを支払います。
引用元(2021.12.17)

Q.《邪帝縫合王 ザ=デッドルナ》の「このクリーチャーの攻撃の終わりに」の能力でカードを使う際、《DS電融 ザ=デッドNEXT》の「自分がカードを使う時、そのコストを支払うかわりに」によって、自分のマナゾーンにある水のカード、火のカード、自然のカードをそれぞれ2枚ずつタップして使えますか?
類似例:《龍覇 ザ=デッドマン》
A.はい、使えます。《邪帝縫合王 ザ=デッドルナ》の能力でカードを使う際も、代替コストを支払うことができます。
引用元(2022.02.18)

Q.自分の《新世界王の創造》《新世界王の破壊》が手札やマナゾーンにある状況で、自分は《DS電融 ザ=デッドNEXT》の「自分がカードを使う時、そのコストを支払うかわりに」によって、自分のマナゾーンにある水のカード、火のカード、自然のカードをそれぞれ2枚ずつタップして《新世界秩序》を唱えられますか?
類似例:《新世界王の闘気》《Volzeos-Balamord》
類似能力:《龍覇 ザ=デッドマン》
A.いいえ、唱えられません。キング・セルは合体させてコストを支払うまで、セルとして扱います。セルはそれぞれ単独では使うことができませんので、《DS電融 ザ=デッドNEXT》の代替コストで支払うことができません。

+  (総合ルール 812.1)

引用元(2022.02.18)


[1] https://youtu.be/0xXQty43Ew4?si=GNYfgoOWUmHojIIV
[2] 一切ないわけではなく、ガチンコ・ジャッジ中に名目コストに修正を加えるカード(《超無双 ヤマタヘッド 8th G》など)はある。