《ハニー=マーガニー/「こっちは(あま)いぞー」》

ハニー=マーガニー UC 闇文明 (2)
クリーチャー:アビスロイヤル 2000
アビスラッシュ:このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。そうしたら、このターン、このクリーチャーはプレイヤーを攻撃でき、ターンの終わりに山札の下に置かれる。
「こっちは甘いぞー」 UC 自然文明 (2)
呪文:アビスへの誘い
S・トリガー
自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中からクリーチャーを1体手札に加え、残りを墓地に置く。

DM23-RP3で登場したアビスロイヤル自然アビスへの誘い呪文ツインパクト

クリーチャー側はアビスラッシュを持つ。能力そのものは《キーロック=デボック》とほぼ同様だが、アビスラッシュツインパクトは相性が良く、ツインパクトの呪文側を使って墓地に落とせば、アビスラッシュの準備が整う。ここまで軽ければ《闇王ゼーロ》などのコスト、いざと言う時の山札回復、単純な打点など、様々な使い道が考えられる。アビス革命チェンジの元にも適している。合計4マナ使い、呪文側で革命チェンジ先をサーチし、クリーチャー側で即革命チェンジという動きも可能。

呪文側は山札の上から3枚を表向きにし、その中からクリーチャーを1体手札に加え、残りを墓地に置く。
設計図系呪文はこれまでは手札補充しなかったカードは山札の下に戻すものしかなかったのだが、このカードは呪文としては緑単にして、墓地肥やしもできる。
この手の「カードを使っても手札を目減りさせない墓地肥やし」効果は《終焉の開闢》などでの闇文明、もしくは闇の友好色《アクアン》系のカラーパイの役割であり、新たなデッキ構築を可能にしうる性質といえる。

ツインパクトカードとしては多色で、手札にかさばった場合に困るという弱点はあれど、同コスト多色の《ブラッディ・タイフーン》には内蔵されていなかったS・トリガーまで持ってしまっている。歴代のカードと比較してもかなりインフレした1枚といえるだろう。

色の面でも、《ブラッディ・タイフーン》と緑を入れた青黒緑にガッツリとした墓地利用デッキは少なく、せいぜい《天災 デドダム》《龍素記号wD サイクルペディア》+《ブレイン・スラッシュ》のパッケージ程度なので、採用先も被ることが考えづらい。【青黒緑退化】でもこの手の初動墓地肥やしは5枚目以降はいらないはずなので、墳墓避けになる程度でしかないのかもしれない。
根本的に緑が入らない【カリヤドネループ】などで《ブラッディ・タイフーン》が使われることだろう。

他のカード・デッキとの相性

  • 唱えた後、その呪文がクリーチャーとして墓地に落ちるという意味で《レレディ・バ・グーバ/ツインパクト・マップ》は同じデッキに共存しうる。1ターン目に《ツインパクト・マップ》→2ターン目に《「こっちは甘いぞー」》とテンポよく使うことが可能。

環境において

登場からしばらくすると【アバク墓地ソース】【青黒緑DOOM・ドラゲリオン】で一定の結果を出すに至った。特に【アバク墓地ソース】はこれ1種類の追加でデッキの完成度が大幅に高まったため、それまでマイナーデッキに過ぎなかったそちらをある程度活躍できるようにしてくれた恩ある1枚と言える。

【青黒緑DOOM・ドラゲリオン】では非進化即時打点が原則これしかないため、終盤にクリーチャー側をアビスラッシュで出す機会もそれなりに多い。当然《∞龍 ゲンムエンペラー》ムゲンクライム元にもなる上に、《堕牛の一撃》でのコスト、さらにはアビスラッシュを利用しての山札回復にもなる。

アニメ・漫画において

その他

  • 呪文側のカード名の由来は童謡「ほたるこい」と思われる。
    今までのアビスへの誘いは「~か?」や「~だ(?)」など硬い口調が多かったが、このカードは童謡の歌詞をモチーフにしているためか、やや砕けた口調となっている。

サイクル

DM23-RP3アンコモン多色ツインパクトサイクルクリーチャー側はコスト2で各文明をイメージした能力を1つ持つ。呪文側はS・トリガー

関連カード

収録セット

参考


[1] 台詞の1つである「ラブ注入!」は、オネエタレントの楽しんご氏の持ちネタである。
[2] 英語で「飲み物は何にしますか?」という意味。
[3] これに対し《フォック=ザ=ダーティ》は「オーダー夜露死苦(よろしく)ぅ!ブラッドワインを。タッチ!(入れ替わる際に)樽で持って来ぉい!!」と返した。
[4] https://twitter.com/poxnoid_k/status/1696452905715548658