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雪溶の鎖 UC 自然文明 (2) |
クリーチャー:ビーストフォーク 1000 |
このクリーチャーが破壊された時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。 |
堕牛の一撃 UC 闇文明 (1) |
呪文 |
自分のクリーチャーを1体破壊する。そうしたら、カードを2枚引く。 |
DMRP-10で登場した自然のビーストフォークと闇の呪文のツインパクト。
クリーチャー側はpigでマナブーストする。《離撃の面 ジョンマジロ》の下位互換。
呪文側は自分のクリーチャーを1体破壊し、そうしたら2ドローする。《邪魂創世》からコスト3軽くなり、引く枚数が1枚減った下位種。
最少のコストで自分のクリーチャーを破壊できるカードとして、スーサイドが必要なコンボデッキ全般で使われている。クリーチャー側は多くの場合おまけ扱いで、これが付いていることでマナゾーンにタップインする分デメリットとされることも。
ライバルは《怒りの影ブラック・フェザー》《魔流毒》《ソー=ゾー》など。火が入るデッキなら《バッドドッグ・マニアクス》という選択肢も覚えておきたい。スーサイドの成功率だけを考えるなら、単色かつ相手の《奇天烈 シャッフ》や《アルカディアス・モモキング》を貫通できる《ブラック・フェザー》と《ソー=ゾー》がこの中では最も高い。
ただし、《堕牛の一撃》はドローができるため、スーサイドに加えて手札に特定のコンボパーツが必要なデッキではそれらより優先される場合もある。
初手に複数枚引いても、クリーチャーとして召喚すれば打点になることは無視できないメリット。コンボ専用のカードはスペースを圧迫することが共通の悩みになるため、質が低くても第二の用途があるだけで評価できる。
【JO退化】の現役時代も、初動サーチを引けない場合や3ターン目以降にずれても問題ない場合に、2ターン目《雪溶の鎖》は好んで召喚されていた。
このデッキのアタッカーは大半がW・ブレイカーだったので、横にシングル・ブレイカーを1体立てておくと非常にリーサルが組みやすかった。当時は《キャンベロ <レッゾ.Star>》さえ絡めば雑なシールドブレイクもある程度許容された。
環境が回って《未来王龍 モモキングJO》の手打ちも視野に入れたレシピ(要するに《モモキングJO》4枚積みのレシピのこと)が登場すると、pigのマナブーストも侮れない効果を発揮した。相手のマッハファイターや殴り返しでこのクリーチャーが破壊されたら《モモキングJO》の着地が1ターン早まった。もちろん《バッドドッグ・マニアクス》や2枚目のこのカードで能動的に破壊しても良かった。
テクニックとして、自分の《ボルシャック・モモキングNEX》と《雪溶の鎖》が並んでいる場合、《モモキングNEX》から攻撃させた方が良い。【JO退化】のデッキ構築とゲームプランであれば、4/35[1]という決して馬鹿にできない確率で《無双龍騎 ボルバル・モモキング》を《雪溶の鎖》の上に進化させられる。
多くのスーサイドを過去のものにしてきた《暗黒鎧 ダースシスK》が2021年7月21日付で殿堂入りし、DMRP-19では置換効果で退化するため《シスK》との相性が悪い《禁断英雄 モモキングダムX》も登場するなど、遅まきながら後の活躍への伏線は順調に張られていた。
DMRP-20にて満を持して【JO退化】が成立。当時の1マナスーサイドの中では唯一の多色ということで初期の頃は枚数を抑えた構築も散見されたが、研究が進むにつれ4枚積みが当たり前になっていった。ちょうどその頃色事故に強いキング・セル型が開拓されたことも追い風だった。
ごく一部の型では《進化設計図》の5枚目として《未来設計図》を1枚積みして、《禁断英雄 モモキングダムX》に加えて《怒りの影ブラック・フェザー》とこのカードをサーチできるようにしていた。
【JO退化】の現役時代【青黒緑有象夢造】が流行したタイミングが何度かあったが、そちらとの対面を考えても手札補充は入れて損はない効果だった。
《未来王龍 モモキングJO》4枚積みのレシピが出回り始めてからはますます重要度が増した。また、一周回って《アルカディアス・モモキング》不採用のケースも出てきたため、呪文ロックされる機会が相対的に減少した。
アビス・レボリューション期には闇入りの【テスタ・ロッサ】(【オカルトテスタ】)で使われた。