《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄(ちょうえいゆう)タイム》

ボルシャック・スーパーヒーロー P(R) 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ハンター 6000
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、パワー3000以下のサイキックではないクリーチャーをすべて破壊する。その後、パワー5000以下のサイキック・クリーチャーをすべて破壊する。
超英雄タイム P(R) 火文明 (2)
呪文
バトルゾーンにある相手のコスト3以下のカードを1枚選び、破壊する。

DMBD-16で登場したアーマード・ドラゴン/ハンターツインパクト

クリーチャー面は《ボルシャック・スーパーヒーロー》そのもの。

呪文面はコスト3以下対象のカード指定除去で、ドラゴンが序盤から除去を行えるというのはかなりバリューが高い。

わずか2コストのカード指定除去呪文にしてドラゴンクリーチャー面を持つのは貴重。カード指定除去や序盤の除去手段に困窮気味な【モルトNEXT】【連ドラ】全般で序盤の除去手段を手に入れたのはかなり大きい。
その除去範囲も申し分なく、【連ドラ】が頭を悩ませがちなコスト踏み倒しメタ《ポクチンちん》《洗脳センノー》までが範囲に入り、《希望のジョー星》《Dの侵略 クリム・ゾーン》《熱血の誓い》などの強力なフィールドにも手が出せるのはかなり嬉しいところ。

また、クリーチャー面が《ボルシャック・スーパーヒーロー》である点も重要なポイント。インフレカードパワー不足気味ではあるものの、cipで3000以下の全体火力は、呪文面では手が届かない《異端流し オニカマス》を焼けるなど、しっかりと現代デュエマでも最低限の活躍が期待できるほどのスペックはある。デッキからは《ボルシャック・ドギラゴン》革命0トリガーで、墓地からは《襲来、鬼札王国!》等で相手ターンに踏み倒すことも出来、運次第とはいえ間接的に【我我我ブランド】等のウィニーを並べる速攻デッキの対策になり得る。後者の場合、呪文面を唱えることで簡単に墓地へ落とせる点もポイント。これは、クリーチャー面がボルシャックかつドラゴンであること以外に意味を見出されなかった《ネオ・ボルシャック・ドラゴン/ボルシャックゾーン》《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》にはなかった持ち味でもある。
パワー6000と言うのも、このカードの後に程無くして登場した《禁断竜王 Vol-Val-8》で餌にできるライン。味方に付けると追加ターン獲得の補助になるが、敵に回すと逆に踏み台にされるので、一長一短。

同じく2コストで速攻対策とカード指定除去を兼ねる《メッチャ映えタタキ》が主な競合相手となり得るが、ドラゴン軸のデッキや《襲来、鬼札王国!》等の蘇生トリガーを採用する場合は、S・トリガーの有無を差し引いてもこちらが優先されるだろう。

コストが大きい方のクリーチャー面のコストが6と【ハチ公ガチンコ・ジャッジ】にも向いている。当然《特攻の忠剣ハチ公》リクルートする上で厄介な《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》などのコスト踏み倒しメタに呪文面で対処できる。コストの小さい方の呪文面が2コストなので、【ロック“SPK”スピーカー】にも適している。

《決闘者・チャージャー》で手札に持って来れるのも大きな利点で、余分なマナが1枚でもあれば回収直後に呪文面を即座に打つ事も可能である。

【カイザー「刃鬼」】のパーツとして考えると、呪文面が《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》などの厄介なフィールドへの対策となる上に、クリーチャー面が《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》本体によるコスト踏み倒しに引っ掛かり、《不敗のダイハード・リュウセイ》によるドラゴンサポートも受けられる。

元の《ボルシャック・スーパーヒーロー》《メガ・マグマ・ドラゴン》に役目を譲るまでドラゴンデッキにおける小型対策として使われていたが、強力な呪文面を得てツインパクト化した事で明確な差別点が生まれ、当時以上に小型対策として活躍できるであろう。

軽量除去が付いているツインパクトということで【6軸ガチロボ】にも向いている。

環境において

DMBD-16DMBD-17期から【赤緑ボルシャック】で活躍。

DMRP-19期になると【青赤緑ドギラゴン閃】【ゼロ・ルピアループ】対面での《希望のジョー星》対策として4枚積みされるケースがテンプレ化。

その他【ドギラゴン閃】系列、ドラゴンシナジー利用デッキ赤緑系のマナが伸びるデッキなど、多くのデッキに採用される。

自然の入らないデッキでの活躍が主体となる《メッチャ映えタタキ》と異なり、このカードはマナが伸びていざという時にクリーチャー面を利用しやすい自然入りのデッキでの採用がメイン。

【青黒赤緑邪王門】でも《百鬼の邪王門》鬼エンドで出せば《異端流し オニカマス》をノーコストで除去できる。《異端流し オニカマス》DM22-RP1期時点で【青黒緑ハンデス有象夢造】にほぼ確定で採用されるカードなので、この頃になるとそれも意識して2枚程度採用するケースが見られるようになった。

DM22-BD1期のオリジナルには呪文面の役割対象である【青魔導具】がそれほど多くなくなったため、あわよくば殿堂入りとなっている《希望のジョー星》を相手がポン置きしたところを狙えるように、赤緑を含む中速ビートダウンに御守り的に1枚程度投入されるにとどまった。汎用性が遥かに高い《勝熱と弾丸と自由の決断》が優先されるようになったというのもある。

それがDM22-RP2が発売して1週間程度が経過すると、増えている【青魔導具】に呪文面が刺さり、同様に増えている【青黒緑有象夢造】にクリーチャー面が刺さるという事で、【青黒赤緑邪王門】に2枚程度挿されるケースがまた見られるようになった。

【カイザー「刃鬼」】の入賞レシピにも【青魔導具】対策として時々確認される。【メクレイド刃鬼】にもハンターシナジーを重視されて採用されることがあった。

【絶望神サガループ】の現役時代は、踏み倒しメタのクリーチャーだけでなく《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》への対策となる点が評価され、火入りの構築によく見かけられた。

だが、【絶望神サガループ】が消滅した辺りからあまり環境で見かけなくなった。その後もエレメント除去の拡充からこのカードに頼る必要性が薄れた。

DM24-RP1期時点では《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》釣り上がることを活かして【黒赤緑アビス】に稀に入る程度か。

その他

  • 当然4コスト以上でパワー3000を超える通常クリーチャーはどちらの面の効果でも処理できない。言い換えると、このカードの登場は《ウソと盗みのエンターテイナー》が再評価の機会を得た事を意味する。

関連カード

フレーバーテキスト

  • DMBD-16
    決闘の中、拳を交えたもの同士だけがわかりあえる瞬間。人はそれを超英雄タイムと呼ぶ!!
  • プロモ(P83/Y20)
    決闘の中で英雄は生まれる。
  • DM22-RP1
    英雄の力は何でも砕く!

収録セット

参考


公式Q&A

  • 呪文面の能力について

Q.相手のリンクしている《神帝ムーラ》《神帝マニ》がバトルゾーンにいる状況で、自分は《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》の呪文側を唱えました。「G・リンク」で《神帝ムーラ》《神帝マニ》のコストは合計され、7になっていますが、《神帝ムーラ》を選んで墓地に置けますか?
A.はい、墓地に置けます。リンクしているゴッドのうち1枚を効果で選ぶ場合、その選んだカードの持つ特性のみを参照します。

+  (総合ルール 109.2a)

引用元(2021.8.6)

Q.《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》の呪文側を唱えて、「エクストラEXライフ」シールドが1つもない《Volzeos-Balamord》のキング・セル1枚を選んだ場合、どうなりますか?
A.結果的に《Volzeos-Balamord》はバトルゾーンを離れます。選んだキング・セルを墓地に置いた後、即座に他の構成していたキング・セルも墓地に置きます。この時、「クリーチャーが破壊された時」の能力はトリガーしません。
引用元(2021.12.17)

Q.《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》の呪文側を唱えて、《Volzeos-Balamord》のキング・セル1枚を選べますか?
A.はい、1枚選べます。合体しているクリーチャーのセル1枚を墓地に置こうとする効果に対しても、「クリーチャーが離れる時、かわりに」の置換効果を適用できます。セルを墓地に置くかわりに「エクストラEXライフ」シールドを1つ墓地に置きます。
引用元(2021.12.17)


[1] 2019年9月24日放送分まで
[2] 2019年10月1日放送分より。