《ウソと
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ウソと盗みのエンターテイナー P(VR) 闇/火文明 (4) |
クリーチャー:ヒューマノイド/ダークロード 4000 |
バトルゾーンに自分の他のクリーチャーがあれば、このクリーチャーは攻撃されない。 |
相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのクリーチャーを破壊する。 |
月刊コロコロコミック2013年2月号付録として登場したヒューマノイド/ダークロード。同誌連載の「ウソツキ!ゴクオーくん」及び「怪盗ジョーカー」のコラボカードでもある。
ノーコストで場に出た相手クリーチャーを破壊する能力を持つ。また、味方クリーチャーがいれば攻撃されない。
《百発人形マグナム》《早撃人形マグナム》と同じく、サイキック・クリーチャーをはじめとした多くのコスト踏み倒しへのメタとなる。それらと比較した場合、自分には効果が及ばない点が強みで、自分だけ《大邪眼バルクライ王》などで一方的にコストを踏み倒すことができる。
攻撃されない能力はやや地味だが、殴り返しを受けないためアンタップキラーやタップキルに強い。他に数体クリーチャーがいれば、クリーチャーコントロールなどは頭を抱えることだろう。
比較対象は《早撃人形マグナム》か。そちらは火単色でスピードアタッカーを持ち、ビートダウンに向いたスペックとなっている。
対してこちらは安定したパワーと攻撃されない能力で場持ちが良く、自分のコスト踏み倒しを規制しないことから、コントロールに向いている。赤黒の色基盤にもなるため、【5色コントロール】などではこちらの方が重宝されることがある。デッキによって使い分けるべきだろう。
エピソード2環境では【ジャック・ヴァルディビート】の《超電磁コスモ・セブ Λ》折衷型(いわゆる【ヴァルディΛ】)におけるメタカードとして使われた。
エピソード3環境で【シューゲイザーワンショット】のパーツとして需要が拡大し、最初のブレイクを果たす。当時としては【墓地ソース】、【ヒラメキドレーン】、【カイザー「刃鬼」】、【獰猛ブラスター】に効果的であった。
ドラゴン・サーガ環境でも【カイザー「刃鬼」】に刺さるカードとして評価され、【ミステリー・キューブ】という有利な相手も生まれた。ただ、これらのデッキの場合は除去手段に事欠かないため、絶対的に有利なカードとまでは行かなかった。
革命ファイナル環境から双極篇環境にかけては【赤黒ドギラゴン剣】や【5色ドギラゴン剣】で活躍。革命ファイナル環境限りであったが、【赤黒レッドゾーン】でもよく使われた。革命ファイナル期においては【赤黒ドギラゴン剣】も5ターン目に革命チェンジを始動する展開がザラであり、4ターン目に素出しでも十分間に合うケースが少なくなかった。だがこのシリーズでは環境が動くにつれて《超次元ムシャ・ホール》が増加したため、カットする構築も増えた。
双極篇環境に跋扈する《Dの牢閣 メメント守神宮》のDスイッチに対しては強固であり、タップされても条件を満たせば殴り返しを受けない。
だが、超天篇になると《蒼き団長 ドギラゴン剣》はすでに殿堂入りを果たしており、GR召喚というこのカードが全く刺さらない新たなコスト踏み倒しが登場したため、評価が下がった。
その後再評価のタイミングが訪れることはなく、《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》《モモキング -旅丸-》《ルピア炎鬼》とこれより優れたクリーチャーの登場で埋もれていった。
このカードに変更点はないが、デュエプレではG・ゼロが強制でコストを支払わずに召喚する能力になり、《百発人形マグナム》がターン1に制限されているため、相対的に強力なカードになっている。
《百発人形マグナム》時代から長らく待ち望まれていたターン1ではない軽量踏み倒しメタであり、DMPP-20初期はさかんに採用が試みられていたものの、「カードは強いがデッキが弱い」という欠点をどうにも克服しづらく、積極的に採用されるのは【シューゲイザー】くらいで、【墓地ソース】や【M・R・C・ロマノフ】に稀に入っている程度となってしまった。
それでもDMPP-20末期は【アガサ天門】が使われ始めたため、【ヴィルヘルムコントロール】にねじ込んだり、青黒赤という新規のカラーリングにした【ウェディング・ゲート】が誕生したりした。後者は《コアクアンのおつかい》で《ウソと盗みのエンターテイナー》を拾いつつ手札も増やせるため、「メタクリーチャーを召喚すると手札ロスで自分が失速する」という欠点を緩和できている。
DMPP-21では《竜極神》が再録およびDP殿堂解除となった。一見すると無関係に見えるが《竜極神ゲキ》側はちょうど《ウソと盗みのエンターテイナー》をリアニメイトできるため、組み合わせることで疑似的に「メタクリで手札を使うのは弱い」弱点を緩和している。