《ゼロの
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ゼロの裏技ニヤリー・ゲット C 水文明 (4) |
呪文 |
G・ゼロ:自分の無色クリーチャーがあれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。 |
自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中から無色カードをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。 |
自分の無色クリーチャーがバトルゾーンに存在すればG・ゼロで唱えられ、カード名の通り《ニヤリー》の呪文版といった手札補充能力を持つ。つまりデッキ構築次第で、最大3枚の手札補充をノーコストで行えるカードとなり、非常に強力。
メインの効果が無色カードをデッキに複数枚積むことを要求しているため、このG・ゼロ条件を満たす事に関しては容易である。
またコストを支払ったとしても元殿堂カードである《サイバー・ブレイン》と同等の枚数アドバンテージを得られる。
そしてもちろんコストを支払わなかった場合ではあちらのコストパフォーマンスを遥かに上回る。
さらにG・ゼロを持つことにより、青マナが全く出ないデッキでも採用できるという利点もある。
このように考えるとG・ゼロが付いているこのカードがいかに破格の性能かよく分かる。
2018年7月14日付で殿堂入り。2024年8月10日付で殿堂解除。
このカードが登場したDMR-10 当時のカードプールにおいては、無色カードは最軽量でも《ノウメン》の様なコスト4域のクリーチャーしかなく、おまけに汎用性に欠けるものしかなかった。結果的にデッキ内における無色カードの比率を高めづらく、早期にこのドロースペルを唱えることは不可能という事から【ブータンビート】などに採用される程度のカードに留まっていた。
しかし、さすがに最大3枚の0マナ手札補充はやはり魅力的であり、将来性を感じさせる高いポテンシャルは秘めていた。
そしてDMRP-01にて登場したジョーカーズによって状況は一変。このカードを除く、デッキ36枚全てを軽量かつ強力な無色カードで構築するという当時では考えられない事が可能になった。
コスト2の《ヤッタレマン》からコストを支払わずに3枚の手札補充という、全盛期の《アストラル・リーフ》に匹敵する暴力的なまでの手札補充は、【ジョーカーズ】の鉄板の動きであった。
特に《ガンバトラーG7》で3ターンキルをするのに必要な手札枚数を用意するのにはこれが必須であり、逆に言えばこれさえ引けると比較的容易に3ターンキルが実現できるようになった。早期の手札補充とウィニーによる【速攻】が絶大なシナジーを発揮するため、それによるゲーム性の低下を懸念してか2018年7月14日に殿堂入りすることが決定した。
殿堂入り後はビート型の【ジョーカーズ】は目に見えて弱体化した。【ジョット・ガン・ジョラゴン】では《7777777》のハズレになるにもかかわらず必ずと言っていいほど採用されたが、無色カードの比率が低い【緑ジョーカーズ】では採用されなかった。2019年7月1日に《ガヨウ神》が殿堂入りしたことによって【ジョット・ガン・ジョラゴン】系デッキが弱体化すると、このカードもあまり見られなくなった。
2021年7月1日殿堂レギュレーション改訂により【オカルトアンダケイン】が事実上消滅すると【ゼロ・ルピアループ】がアドバンス環境のトップに立ち、このカードも《希望のジョー星》により0マナ確定3枚手札補充になるカードとして需要が回復。しかし、その《希望のジョー星》も後に殿堂入りを経由してプレミアム殿堂に。
2024年8月10日付で殿堂解除された。DM24-BD2発売に合わせた解除である。解除から早速これを入れた【無色ジョーカーズ】がポツポツとチャンピオンシップ上位入賞を果たしている。
中には《飛翔龍 5000VT》を2枚入れた型が優勝した例もあった。チャージか《パーリ騎士》で青を捻出すれば召喚可能になるが、構築者曰く《5000VT》はその日一度も使わなかったとのこと。マナに置くのもジョーカーズレベルの濁りになることを考えれば中盤以降でないと厳しい。
解除3日目には早くもフル投入から1枚減らした3枚採用型の上位入賞が報告された。唱えられなくとも《ヘルトッQ》でまとまった数ドローできれば大抵《ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜》への革命チェンジを始動して自分の動きを通すのには困らないため。
このカードが青マナになるという部分を使う【無色ジョーカーズ】も話題となった。《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》を唱え、墓地から《パーリ騎士》効果でアンタップ青マナを作り、その1マナを《セイレーン・コンチェルト》の支払いに当ててマナから手札に入れ替えて回収→G・ゼロですぐ無料詠唱、同一ターンに《勝熱と弾丸と自由の決断》や《夢のジョー星》もハマれば呪文を5回以上唱えたことになり《次元の嵐 スコーラー》のG・ゼロを達成して追加ターンを得るという立ち回りをする。
ゼロの裏技ニヤリー・ゲット UC 水文明 (4) |
呪文 |
G・ゼロ : バトルゾーンに自分の無色クリーチャー1体以上 |
自分の山札の上から2枚を表向きにする。 その中から無色カードをすべて手札に加え、残りをランダムな順番で山札の一番下に置く。 |
DMPP-21で実装、レアリティがアンコモン、山札の上を表向きにする枚数が2枚になった。
TCGでの初出時は無色獣はコスト2はおろかコスト3すら存在していなかったため使い勝手が悪かったが、デュエプレでは登場と同時に《透明妖精リリン》も存在していたため、最速2ターン目にノーコストで唱えることができる。
40枚のうち、無色以外が10枚投入されていたとして、現在唱える《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》を除外した30/39枚から2枚表向きにして、0ヒットになる確率は約4.9%。その程度無色以外を混ぜるだけなら、基本的には唱えて空撃ちで終わることのない安定した初動と言える。
DMR-10の「裏技」サイクル。すべてがこのエキスパンションが初となるG・ゼロ呪文となっている。
Q.《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》の効果で表向きにした《神豚 ブータンPUNK/ブータン両成敗》は、無色のカードとして手札に加えられますか?
A.いいえ、手札に加えられません。《神豚 ブータンPUNK/ブータン両成敗》のクリーチャー側は無色ですが、カードとしては闇文明のカードです。
引用元(2022.10.28)